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蚕起食桑 カイコオキテクワヲハム 5/21-5/25
004
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美味しい食事とビール。
相手は気心の知れている灰谷だ。
──よかった──
あのまま家に帰れば間違いなく嫉妬と孤独でぐちゃぐちゃにな心に潰されていた。
長谷部さんは悪くないのに嫉妬してしまう──
自己嫌悪と戦うことは力を使うから……
アルコールで流してしまいたい。
灰谷もアルコールに強くない筈なのに奢りだからなのかアルコール量が多い。
「最近──どうなんだ?」
灰谷の言葉の意味が分からずピスタチオの殻を剥いていた手が止まる。
「なんのこと?」
本気で何のことか分からずきょとんとしてしまう。
灰谷は頭を掻きながら言い淀む。
「付き合ってるんだろう──榊課長と」
「付き合ってないよー」
再びピスタチオを剥く。
心では動揺したが表面上は出してないと思う。
「課長は素敵だから恋人になれたら幸せだけど──噂では男性が好きとか噂あるよね。あれ絶対女に取られたくない女の願望だよね」
──自分の言葉に心が抉れる。
恋人になれて幸せなはずなのに……鈴音の欲深さは底無しだったようだ。
「バレバレなんだよ。俺が──お前が誰を見てるか分からない訳ないだろ?」
その言い方は──灰谷こそ隠す気が無くなったのだろうか?鈴音のことを好きと言っているようなものだ。
「……バレバレか……。灰谷から見たら榊課長は私のことをどう思っているか分かるの?」
人の機微に聡いと言うのなら榊さんの気持ちを教えて欲しい。鈴音にはもう分からないから。
灰谷の顔を窺う。
灰谷の瞳に苛立ちの気配が混じる。
「……榊課長はお前にそんなま不安な顔させるヤツなのか?」
「課長は優しくて尊敬できる人だよ。知っているでしょう?」
だから私が勝手に不安になっているだけだ。
「俺は榊課長はなんだか嘘くさいけどな陰湿ぽいっというか──」
灰谷の見る目のなさに唖然とする。
これは男のやっかみってことなのだろうか。
口には出さないが鈴音の表情で読み取ったようだ。
「騙されてるなぁ。まぁ男は女の前では格好つけたい生き物だしな」
「灰谷も榊課長を見習ってもう少しカッコ良くしたら?」
笑顔で辛辣なことを言う。
だからこんな女なんかほっといて欲しい。
本当は灰谷はカッコいいし優しい。会社でも灰谷凌と話すだけで幸せだと話す女子がどれだけいるだろう。
野性的な雰囲気とスーツの組み合わせは酷く大人の魅力が溢れているのに、それに合わせた微笑みはどこか少年の様で眩しい。
けれど榊課長の静かで落ち着いた雰囲気の中に隠された──あの神秘的なモノに触れる禁欲的な気持ちは──心も体も支配される気がする。
「お前今日一日……ずっと泣きそうでハラハラした」
……そうか。今日飲みに誘ってくれたのは灰谷なりの優しさだったんだ……。
「何があった?」
灰谷の優しい言葉に相談に乗ってもらいたい気持ちもあるけれど──灰谷が鈴音の事を好きなのを知っている。
そんな相手には──言えない。
「言わない」
灰谷の眉間にシワが寄る。
「言えよ」
「嫌よ。絶対言わない」
「あのおっさん、以外と足が臭いとか?加齢臭がするとか?」
灰谷にピスタチオを投げつける。
「そんな訳ないでしょ。挑発には乗らない。例え加齢臭があっても……好きだし」
実際は微かに香る大人の香水と課長の香りが混ざって媚薬のような香りになる。
投げつけたピスタチオは灰谷の下腹部で止まりかろうじて危機を脱した。
「あげる。ピスタチオ」
投げつけたのに笑顔であげると言う傲慢な女には関わらないで欲しい。
細く溜め息を吐き拾い上げたピスタチオの殻を剥き私の唇に押し込む。
「お前にやるよ。誕生日プレゼント」
嫌味ったらしい表情の灰谷が一瞬で無表情になり切なそうに目を細める。
「……何があったんだよ」
「だから言わないって……」
言ったでしょうと言う前に灰谷の指が目尻に触れる。
「な、何⁈」
離れようとしたけれど指が顔を離さない。
「泣いてる」
涙を親指で拭われる。
──やるよ。誕生日プレゼント──
こんな言葉一つで精神的に揺さぶられる私は病んでいる。
──灰谷も和歌子も誕生日プレゼントをくれる。
灰谷のプレゼントなんてピスタチオ一粒だ。
それでも分け与えたり貰ったりする行為がこんなにも尊いものだとこの状況になるまで知らなかった。
好きな人に贈り物を拒まれる。
自分を拒まれているようだ。
なんで榊さんはそんなに拒むの?
分かんないよ……長谷部さんにボールペンあげるのなら私が欲しいよ!
一生大事にするよ。
今度は私が榊さんにボールペンを送りたい。
そのペンを使って仕事をして欲しいの。
──そんなに欲深い事なの?
好きな人との幸せな時間を形に残す事は。
そのボールペン一つ有れば辛い一日を乗り越えれることもある。
「帰る」
立ち上がり会計を済ませようとするが灰谷が会計を終える。
お店を出てお金を渡そうとするが受け取ってもらえない。
「灰谷!お礼の為の奢りでしょ?受け取ってよ」
「勝手に飲みを切り上げてお礼も何もないだろ」
ご尤もだ。けれど灰谷が榊課長のことを持ち出したからだ。
同僚としての距離はある。
お礼は又にして今日はもう帰ろう。
「雨野──」
「私はタクシーで帰るから……お礼はまた改めてさせて」
灰谷を何か言いたそうにしていたけれど、私だっていっぱいいっぱいだった。
じゃあねと、タクシーに乗り込む。
タクシーがゆっくりと進み、浅く息を吐いた。
灰谷にはどうしてかキツく当たってしまう。
別れた途端に罪悪感が涌く。
その罪悪感が鈴音を振り返えさせる。
「すみません、止まってください!」
タクシーがゆっくりと停車しドアを開けてくれる。
塞ぎ込んだ灰谷が地べたに座り込んでいる。
アルコールに強くないのに飲み過ぎだと思ったていたけれど立てないほどなの⁈
「灰谷大丈夫?」
「雨野?帰ったんじゃ……」
灰谷が鈴音を見上げたがなんだか曖昧な表情だ。
こんなに酔ってたの⁈
急性アルコール中毒は大丈夫だと思うけれど流石にこのまま置いて帰れない。
取り敢えずタクシーに乗せた途端に眠ってしまった。
ホテルに電話してみるが金曜日のせいかどこも満室で断られる。
灰谷1人ホテルに置いて帰ろうかと思ったけれど無理そうだ。
それに体調が急変したらと思うとそれも怖い。
……取り敢えず鈴音のマンションに連れて帰るしかないかな……
この形でアルコールに弱いなんて騙されたと思う人も多いだろう。
榊さんが酔ったのなんか見たことないな……
と、横で寝こけている灰谷にデコピンをして気分を戻す。
「んー」
全然効いてなさそうだ。
あっ……額が赤くなってる……
デコピンした額をさするとなんだか撫でられた猫の様に気持ち良さそうだ。
「お願いします」
小雨が降り出し雨がパラパラと音を鳴らす。
──まるで蚕が桑を食べているようだと鈴音は思う。
雨音のような食事音を奏でる蚕は必死に食べて繭を作れば煮立てられ殺されてしまう。
例え成虫になれても口もなく、食べることも、飛ぶことも出来なずその短い人生でさえ人に育てられなければ風に吹かれるだけで死んでしまう。
〈蚕起食桑〉
雨音のように桑を食べている幼虫たちは、いずれ訪れる未来を知っているのかな?
知っていたら桑を食べないのだろうか?
それでも食べるのだろうか?
──雨音が蚕の答えのように聞こえた。
ゆっくりとタクシーは走り出した。
相手は気心の知れている灰谷だ。
──よかった──
あのまま家に帰れば間違いなく嫉妬と孤独でぐちゃぐちゃにな心に潰されていた。
長谷部さんは悪くないのに嫉妬してしまう──
自己嫌悪と戦うことは力を使うから……
アルコールで流してしまいたい。
灰谷もアルコールに強くない筈なのに奢りだからなのかアルコール量が多い。
「最近──どうなんだ?」
灰谷の言葉の意味が分からずピスタチオの殻を剥いていた手が止まる。
「なんのこと?」
本気で何のことか分からずきょとんとしてしまう。
灰谷は頭を掻きながら言い淀む。
「付き合ってるんだろう──榊課長と」
「付き合ってないよー」
再びピスタチオを剥く。
心では動揺したが表面上は出してないと思う。
「課長は素敵だから恋人になれたら幸せだけど──噂では男性が好きとか噂あるよね。あれ絶対女に取られたくない女の願望だよね」
──自分の言葉に心が抉れる。
恋人になれて幸せなはずなのに……鈴音の欲深さは底無しだったようだ。
「バレバレなんだよ。俺が──お前が誰を見てるか分からない訳ないだろ?」
その言い方は──灰谷こそ隠す気が無くなったのだろうか?鈴音のことを好きと言っているようなものだ。
「……バレバレか……。灰谷から見たら榊課長は私のことをどう思っているか分かるの?」
人の機微に聡いと言うのなら榊さんの気持ちを教えて欲しい。鈴音にはもう分からないから。
灰谷の顔を窺う。
灰谷の瞳に苛立ちの気配が混じる。
「……榊課長はお前にそんなま不安な顔させるヤツなのか?」
「課長は優しくて尊敬できる人だよ。知っているでしょう?」
だから私が勝手に不安になっているだけだ。
「俺は榊課長はなんだか嘘くさいけどな陰湿ぽいっというか──」
灰谷の見る目のなさに唖然とする。
これは男のやっかみってことなのだろうか。
口には出さないが鈴音の表情で読み取ったようだ。
「騙されてるなぁ。まぁ男は女の前では格好つけたい生き物だしな」
「灰谷も榊課長を見習ってもう少しカッコ良くしたら?」
笑顔で辛辣なことを言う。
だからこんな女なんかほっといて欲しい。
本当は灰谷はカッコいいし優しい。会社でも灰谷凌と話すだけで幸せだと話す女子がどれだけいるだろう。
野性的な雰囲気とスーツの組み合わせは酷く大人の魅力が溢れているのに、それに合わせた微笑みはどこか少年の様で眩しい。
けれど榊課長の静かで落ち着いた雰囲気の中に隠された──あの神秘的なモノに触れる禁欲的な気持ちは──心も体も支配される気がする。
「お前今日一日……ずっと泣きそうでハラハラした」
……そうか。今日飲みに誘ってくれたのは灰谷なりの優しさだったんだ……。
「何があった?」
灰谷の優しい言葉に相談に乗ってもらいたい気持ちもあるけれど──灰谷が鈴音の事を好きなのを知っている。
そんな相手には──言えない。
「言わない」
灰谷の眉間にシワが寄る。
「言えよ」
「嫌よ。絶対言わない」
「あのおっさん、以外と足が臭いとか?加齢臭がするとか?」
灰谷にピスタチオを投げつける。
「そんな訳ないでしょ。挑発には乗らない。例え加齢臭があっても……好きだし」
実際は微かに香る大人の香水と課長の香りが混ざって媚薬のような香りになる。
投げつけたピスタチオは灰谷の下腹部で止まりかろうじて危機を脱した。
「あげる。ピスタチオ」
投げつけたのに笑顔であげると言う傲慢な女には関わらないで欲しい。
細く溜め息を吐き拾い上げたピスタチオの殻を剥き私の唇に押し込む。
「お前にやるよ。誕生日プレゼント」
嫌味ったらしい表情の灰谷が一瞬で無表情になり切なそうに目を細める。
「……何があったんだよ」
「だから言わないって……」
言ったでしょうと言う前に灰谷の指が目尻に触れる。
「な、何⁈」
離れようとしたけれど指が顔を離さない。
「泣いてる」
涙を親指で拭われる。
──やるよ。誕生日プレゼント──
こんな言葉一つで精神的に揺さぶられる私は病んでいる。
──灰谷も和歌子も誕生日プレゼントをくれる。
灰谷のプレゼントなんてピスタチオ一粒だ。
それでも分け与えたり貰ったりする行為がこんなにも尊いものだとこの状況になるまで知らなかった。
好きな人に贈り物を拒まれる。
自分を拒まれているようだ。
なんで榊さんはそんなに拒むの?
分かんないよ……長谷部さんにボールペンあげるのなら私が欲しいよ!
一生大事にするよ。
今度は私が榊さんにボールペンを送りたい。
そのペンを使って仕事をして欲しいの。
──そんなに欲深い事なの?
好きな人との幸せな時間を形に残す事は。
そのボールペン一つ有れば辛い一日を乗り越えれることもある。
「帰る」
立ち上がり会計を済ませようとするが灰谷が会計を終える。
お店を出てお金を渡そうとするが受け取ってもらえない。
「灰谷!お礼の為の奢りでしょ?受け取ってよ」
「勝手に飲みを切り上げてお礼も何もないだろ」
ご尤もだ。けれど灰谷が榊課長のことを持ち出したからだ。
同僚としての距離はある。
お礼は又にして今日はもう帰ろう。
「雨野──」
「私はタクシーで帰るから……お礼はまた改めてさせて」
灰谷を何か言いたそうにしていたけれど、私だっていっぱいいっぱいだった。
じゃあねと、タクシーに乗り込む。
タクシーがゆっくりと進み、浅く息を吐いた。
灰谷にはどうしてかキツく当たってしまう。
別れた途端に罪悪感が涌く。
その罪悪感が鈴音を振り返えさせる。
「すみません、止まってください!」
タクシーがゆっくりと停車しドアを開けてくれる。
塞ぎ込んだ灰谷が地べたに座り込んでいる。
アルコールに強くないのに飲み過ぎだと思ったていたけれど立てないほどなの⁈
「灰谷大丈夫?」
「雨野?帰ったんじゃ……」
灰谷が鈴音を見上げたがなんだか曖昧な表情だ。
こんなに酔ってたの⁈
急性アルコール中毒は大丈夫だと思うけれど流石にこのまま置いて帰れない。
取り敢えずタクシーに乗せた途端に眠ってしまった。
ホテルに電話してみるが金曜日のせいかどこも満室で断られる。
灰谷1人ホテルに置いて帰ろうかと思ったけれど無理そうだ。
それに体調が急変したらと思うとそれも怖い。
……取り敢えず鈴音のマンションに連れて帰るしかないかな……
この形でアルコールに弱いなんて騙されたと思う人も多いだろう。
榊さんが酔ったのなんか見たことないな……
と、横で寝こけている灰谷にデコピンをして気分を戻す。
「んー」
全然効いてなさそうだ。
あっ……額が赤くなってる……
デコピンした額をさするとなんだか撫でられた猫の様に気持ち良さそうだ。
「お願いします」
小雨が降り出し雨がパラパラと音を鳴らす。
──まるで蚕が桑を食べているようだと鈴音は思う。
雨音のような食事音を奏でる蚕は必死に食べて繭を作れば煮立てられ殺されてしまう。
例え成虫になれても口もなく、食べることも、飛ぶことも出来なずその短い人生でさえ人に育てられなければ風に吹かれるだけで死んでしまう。
〈蚕起食桑〉
雨音のように桑を食べている幼虫たちは、いずれ訪れる未来を知っているのかな?
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