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ミドルノート
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「【隠伏の魔法使い】だな」
説明を聞いたジョエスタ様の一声に驚く。
どういう意味だろうか?
怒っていらっしゃる?
それとも呆れていらっしゃるのだろうか?
「面白い。私の側で匿おう」
「ありがとうございます」
オリヴィアよりも先にギルフォードがお礼を言う。
本当に良いのだろうか?
「けれどジョエスタ様、私を匿えば──もしかしたら厄災が降りかかるかもしれません」
オリヴィアを見降す。
黙ったまま視線を外さない。
「──それほどに……お前を閉じ込めた魔法使いは強力なのだな。オリヴィア。お前程の美しい娘を私は知らない。その者の気持ちも分かるものよ」
「王妃──!」
ギルフォードがジョエスタ様を諫めるように呼び止める。それを面白そうに視線一つで受け流す。
「だが──このジョエスタ。恩に仇なすことはせぬ。オリヴィア。わたくしは陛下の御子を授かった。お前のお陰じゃ」
その言葉に自分のことの様に嬉しさが込み上げる。
「おめでとうございます。けれど勿体ないお言葉です。私の力は僅か──陛下とジョエスタ様の愛故の御子でございます」
「わたくしの身体のケアはこれから先、オリヴィア。お前に任せる。良いな?」
「──この大切な時期に私をお側に置くのは良きことではございません」
やはりここにはいられない。
「わたくしの言葉が聞けぬか?」
そうではない。ジョエスタ様の優しさが一層に染みる。
だからこそ、オリヴィアはここにいてはいけない気がする。
「──王妃──私を隊から除名して頂きたい」
ギルフォードの言葉の真意が見えない。
「──それでオリヴィアを守り王都を離れるのか?」
「ギルフォード⁈」
「除隊の許可を」
「オリヴィア。お前はどうする?側にいて欲しいと願うわたくしの願いを蹴り、この男と都を離れるか?この男の職も人生も奪って」
「王妃!その言い方では──」
「結果、そう言うことだ。オリヴィアも阿呆ではない。ギルフォードとオリヴィアが恋仲なのであれば私は譲ろう。けれどまだ二人はそんな関係ではない。そうであろう?」
「王妃。恋仲だからではありません。私はオリヴィアを守りたいだけです」
「けれどそれではオリヴィアには重い。お前に罪を感じる。ギルフォード。お前の優しさではオリヴィアは苦しむぞ──オリヴィア。わたくしに仕えよ。但し、わたくしもこの国の王妃。国とお前を天秤に掛けなければならなければ国を取る。その気でいよ」
「──ジョエスタ様のお心遣いに感謝致します」
「決まりだな。オリヴィア。お前はその姿をあまり周りに見られたくはないのだな。では──隠伏の魔法使いとして姿を隠しわたくしの側に。ギルフォードこのことは他言無用だ。誰にも言ってはならぬ良いな」
ギルフォードが頭を下げる。
「ギルフォード。オリヴィアが欲しければオリヴィアに好かれよ。そうすればお前にオリヴィアを返してやる」
立ち去る際にギルフォードにそう告げる。
けれどオリヴィアは恋をしない。
そんな日は来ない。
──その日からリヴィアは消えた。
そしてジョエスタ様に仕える隠伏の魔法使いが生まれた。
説明を聞いたジョエスタ様の一声に驚く。
どういう意味だろうか?
怒っていらっしゃる?
それとも呆れていらっしゃるのだろうか?
「面白い。私の側で匿おう」
「ありがとうございます」
オリヴィアよりも先にギルフォードがお礼を言う。
本当に良いのだろうか?
「けれどジョエスタ様、私を匿えば──もしかしたら厄災が降りかかるかもしれません」
オリヴィアを見降す。
黙ったまま視線を外さない。
「──それほどに……お前を閉じ込めた魔法使いは強力なのだな。オリヴィア。お前程の美しい娘を私は知らない。その者の気持ちも分かるものよ」
「王妃──!」
ギルフォードがジョエスタ様を諫めるように呼び止める。それを面白そうに視線一つで受け流す。
「だが──このジョエスタ。恩に仇なすことはせぬ。オリヴィア。わたくしは陛下の御子を授かった。お前のお陰じゃ」
その言葉に自分のことの様に嬉しさが込み上げる。
「おめでとうございます。けれど勿体ないお言葉です。私の力は僅か──陛下とジョエスタ様の愛故の御子でございます」
「わたくしの身体のケアはこれから先、オリヴィア。お前に任せる。良いな?」
「──この大切な時期に私をお側に置くのは良きことではございません」
やはりここにはいられない。
「わたくしの言葉が聞けぬか?」
そうではない。ジョエスタ様の優しさが一層に染みる。
だからこそ、オリヴィアはここにいてはいけない気がする。
「──王妃──私を隊から除名して頂きたい」
ギルフォードの言葉の真意が見えない。
「──それでオリヴィアを守り王都を離れるのか?」
「ギルフォード⁈」
「除隊の許可を」
「オリヴィア。お前はどうする?側にいて欲しいと願うわたくしの願いを蹴り、この男と都を離れるか?この男の職も人生も奪って」
「王妃!その言い方では──」
「結果、そう言うことだ。オリヴィアも阿呆ではない。ギルフォードとオリヴィアが恋仲なのであれば私は譲ろう。けれどまだ二人はそんな関係ではない。そうであろう?」
「王妃。恋仲だからではありません。私はオリヴィアを守りたいだけです」
「けれどそれではオリヴィアには重い。お前に罪を感じる。ギルフォード。お前の優しさではオリヴィアは苦しむぞ──オリヴィア。わたくしに仕えよ。但し、わたくしもこの国の王妃。国とお前を天秤に掛けなければならなければ国を取る。その気でいよ」
「──ジョエスタ様のお心遣いに感謝致します」
「決まりだな。オリヴィア。お前はその姿をあまり周りに見られたくはないのだな。では──隠伏の魔法使いとして姿を隠しわたくしの側に。ギルフォードこのことは他言無用だ。誰にも言ってはならぬ良いな」
ギルフォードが頭を下げる。
「ギルフォード。オリヴィアが欲しければオリヴィアに好かれよ。そうすればお前にオリヴィアを返してやる」
立ち去る際にギルフォードにそう告げる。
けれどオリヴィアは恋をしない。
そんな日は来ない。
──その日からリヴィアは消えた。
そしてジョエスタ様に仕える隠伏の魔法使いが生まれた。
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