世界最強に憧れている!〜表はモブ、闇では最強〜

冬城レイ

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第一章

組織を作ることにした

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 もうそろそろ、3ヶ月が経つ。

 僕は、毎日、この暴走体の魔力を制御するために、奮闘した。
 こんな、実験材料、すぐには手に入らないのだから、僕は、この暴走体が死ぬまで、実験するつもりだった……。でも、そんな、思い通りにいくわけじゃなかった。

 僕は、暴走体の魔力を完全に制御できてしまった。肉体は、人の形を取り戻し、元の姿に戻ってしまった。
 なぜだ……偶然ではあるが、治療法を見つけてしまった。10歳が治療法を見つけでどうするんだ、と思いながらも、この人に戻った、黒髪の獣人をどう使うかを考えた。

 故郷におかえり、と、言ったが、首を振る。獣人は、知能が低いとされているが、この獣人は、一味違うようだ。なんというか、頭がいいように見えた。
 治療法を見つけてしまったからには、もう、暴走体を見逃すことはできないだろう。更に、この獣人、どこにも行きそうにない。なら、僕が助けてあげよう。

 なので、この獣人を、世界最強のメンバー1に昇格&組織を設立、そして、結構昔に、崩壊した《ガベルド団》と言う名を使った、架空の組織を設立。
 僕の組織の名前は《アルファ・オメガ》にした。まあ、なんとなく。かっこいいからと。まあ、獣人の女の子には言わないけど、これは、遊びだ。
 ガルベド団なんか、とっくの昔に崩壊してる。もう、あるわけないから。だけど、いいんだ。
 女の子が、僕に尽くすと言うなら、尽くせる環境ぐらい作らないと。

「じゃ、君の名前は、ヨクトで。これから、よろしく」

 適当に、どっかの知識から抜いた言葉を名前にしただけ。感情などない。

「よろしく……」
「ではでは、君に仕事を与えるよ」

 組織を作った、ヨクトは、僕に一生の恩があるらしい。ここは、大事に。
 遊びの組織だとしても、1番目のメンバーなのだから。重要な役割を与えてあげなければならないのだ。

「僕達は、ガベルド団を倒す事を目的としている。まだ、仲間は少ない。だから、組織を大きくしないとね。そのために必要な、魔力暴走体をいっぱい集めてきて。これが、ヨクトの、最初の仕事だよ」
「わかった。なるべくいっぱい探してくる」

 魔力は多いし、見た限り、戦闘ができる感じだ。僕以外には負けはしないだろう。
 遊びを半端に終わらせちゃ、つまらないし、カッコよくない。やるなら、しっかり、面白く、本格的に。僕はそう思っている。

「ガベルド団は、とっても、悪い組織だからね。倒さなければいけないんだ。僕達は、ガベルド団の悪事を阻止し、倒すんだ」
「かっこいい。私は、一生をかけて、恩を返す」
「期待しているよ」

 あ、設定追加。

「ちなみにだが、魔力暴走は、呪いだ。えーと……ガベルド団が設立される前、邪神がこの世に、呪いをばらまいた。それはなぜか? 理由は簡単……邪神を倒した英雄4人……そう、4人を殺すため」
「いいえ……それは、あり得ない」
「いいや、これは確かなこと。いつか知る日が来るはず……来るはずさ」
「じゃあ、なんで……暴走体は存在するの?」
「暴走体、それは、英雄の血が混じっているから。どんなに、英雄と似つかなくても、一滴でも、入っていれば、それは遺伝するんだ」

 ヨクトは、深く考えた。
 そんな、考えなくてもいいじゃなあないか……作り話がバレそうで怖いよ。

「そういう事……さすが……」
「今は何もかもが違っている。魔力暴走体は英雄の子孫としての証。それは、正しいことなのに、今では、違っている……何者か、真実を隠したんだ」
「それは……許せない」
「ガベルド団、この闇の組織が関与している。ガベルド団は敵。それは変わらない。決して、闇から出ず、闇を支配する組織……。それを変えていく……我等、アルファ・オメガ」

 アルファ・オメガ。始まりと終わり。

「……ガベルド団を倒す。私は、それに協力する。一生をかけて」
「良い心構えだ」

 ケモミミが動く。心の芯がより強くなったことだろう。
 なら、僕も、本気の遊びを始めようか。

 当然、ガベルド団なんか存在するわけないから。適当に「これはヒントだ」とかほざけば、勝手にやってくれるでしょう。



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