山神様への嫁入り

みーか

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59 ラッブラブ

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 帰って桃に茶碗などを渡すと、手に馴染むと喜んでいた。価値を知ったら使えなくなりそうだったから、黙っておいた。

 白狐の村は、大熊の村にかなりの人が移ったから少し余裕は出来たようだが、まだまだ今から子どもも産まれるし、白狐の嫁達も妊娠中の人もいて、またすぐにいっぱいになりそうだ。
 そこ事についても、春になったら全ての山神を集めて、話し合いをする事になった。
 場所は、ちょうど真ん中辺りだからとクロモの家に集まる事になり、山犬にも参加してもらう。
 山神は全部で5人。会った事のない山神は1人だけだ。なんでも白兎らしく、とても可愛い顔をしていると古狸から聞いた。
 
 この冬は、村で服を作れるようにとミシンや布地も沢山買ってきた。型紙付きの本も購入して公民館に置いてあるし、少しでも村で服作りができるようになれば、買う量も減らせる。
 必要な物は揃えて、ゆきを中心にして服作りをしてくれるように頼んである。

 大熊の嫁になった風香が気になりクロモと桃は、様子を見てみる事にした。
 2人手を繋いで目を閉じる。

「旦那様、美味しい??」
「あぁ、美味い。」
「じゃあ、これは?はい、あーーん!」
「……美味い………。」
「じゃあ、風香にもあーんして~!」
「ぁ………あぁ、あーん。」
「ん、美味しい~!!ねぇ今日は一緒にお風呂入ろうよ~!!」
「ぃ、いや、それは……、まだ早いと思う。」
「えぇーー、でもおじいちゃんから林檎もらって毎日食べてたから、体はしっかりと大人になったよ!」
「だ、だが、まだ、その……ふぅちゃんには早いと思うんだ。」
「そうかなぁ~。」
「それに、我慢できる自信が無い。」
「……えへへ、風香が可愛いから?」
「あぁ。可愛いし、その………大好きだから……。大切にしたい。」
「そっかぁ~。嬉しい!!でも、風香はいつでもOKだよ。心も体も準備OK!」
「……………。」
「もぅ、照れ屋さんなんだから~!でも、一緒にお風呂は、入ろうよ。ちゃんとタオル巻いて入るから、ねっ!!」
「……わ、わかった。」


 さすがに孫の入浴シーンを覗くわけにもいかず、蜘蛛との視界を切った。

「クロモ様、風香すごいね……。」
「だろ?大熊様が最初からワタワタしていたぞ。」
「だろうね。あんなにグイグイ行ってるけど、子作りの事、わかってるのかなぁ?」
「……多分、つゆ子の事だ、それなりにしっかりと教えているんだろう。」
「産まれて一年ほどしか経ってないのに、子作りの事知ってるって、私より、よっぽどしっかりしてるね。」
「そうだな。桃は、何も知らなかったから大変だったもんな……。」
「うん。絶対お臍に突き刺すんだと思ってたからビックリしたよ。お腹に穴が開くと思ってた。」
「あはははははは、桃らしいな。」
「だいたい、クロモ様がしっかり教えてくれないのが悪いんだよ。」
「俺のせいか?」
「そうだよ!」
「でも、口で説明して分かったと思うか?」
「…………多分……無理。」
「だろぅ?」
「あの本のおかげだもんね。」
「そうだったな。あの本、どうしたんだ?」
「あれは、ゆきと小梅にも読ませたよ。つゆ子や嫁いで行く子ども達にも読ませた。」
「…………そぅか。」
「うん。だって、知らなかったら大変だもん。」
「まぁ……そうだな。」
「でしょ?」

 そろそろお風呂上がった頃かな?と思い、またクロモと桃は蜘蛛に風香達の様子を見せてもらう。

「ね、ちゃんと大人だったでしょ?」
「ふ、ふぅちゃん……もっと自分を大切にしなきゃ!」
「だって、大切にしすぎてたら旦那様は全く手を出さないでしょ?今手を出しても来年出しても同じだと思うよ。」
「い、いや、しかし……。」
「えいっ!!」
 
 風香が大熊に抱きついて押し倒してしまった。

 これ以上は見るのをやめにして、クロモと桃は赤面しながら、寝る事にした。

 イチャイチャ禁止を2人とも守れず、次の日妊娠が発覚した。

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