山神様への嫁入り

みーか

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64 たった1人の嫁

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「俺から提案だ。俺は山神を辞めて神界で暮らしているが、やはり嫁が多いと色々と大変だ。嫁は不老不死になるし、1人でいいんじゃないか?」
「それは、俺も思ってました。俺は桃以外考えられない。」
「私もだ。ふぅちゃん以外は無理だ。」
「まぁ、そうですね。僕も嫁は10人いますが、仲が悪い訳ではないですが……まぁ色々と大変ですね。」
「そうだな。」
「確かに。」
「うむ、後は俺のように次の山神に任せて神界で暮らすという手もあるぞ。次の山神は、嫁を1人にすればいいしな。」
「なるほど……。」
「わしもそろそろ引退を考えていた所だ。次の山神が見つかれば神界に行こうと思う。山犬が羨ましい。」
「そうですね、僕もそろそろ引退しましょう。次の候補はいますので。」
「私も次の山神に任せて神界に行く事にします。嫁達とのんびり過ごしたいですしね。」
「よし、俺が神界の家を作っておく。いつでも来たらいいぞ。黒蜘蛛と大熊は、これからも山神として頑張ってくれ!新しい山神が決まったら挨拶に来させよう。これで、村の人数も落ち着くだろう。それに村人を少し入れ替えるのも良いと思うぞ。」
「ふむ、では白狐の所と雪兎の所から少し来ていただこう。」
「僕の所から、数人づつ黒蜘蛛、大熊、大狸、白狐の所へ行ってもらおう。もう少し増えてから黒蜘蛛と大熊の所からは来てもらうのでいいと思う。どうだろう?」
「はい、その方がありがたいです。村のほとんどが白狐様の所からの移住なので……。」
「私の所も、同じだ。」

 大熊とクロモの所にいる白狐の村から来た家族を数人づつ、後日それぞれの村に送って行く事になった。帰りには、それぞれの村から出ていった分、こちらの村に来てもらう事になった。
 もちろん、村人達の希望も聞く予定だ。

 話し合いも終わり、お土産を沢山渡して解散になった。
 村人達の引っ越しの日取りなどを決めて、土産を大事そうに抱えて帰って行った。

 それから、クロモは白狐の所から来た家族に聞いて雪兎の所へ行きたい人がいないか聞いてみた。
 10家族が行っても良いと言ってくれ、連れて行く事になった。

 桃は、片付けをしたり、いただいた土産を冷蔵庫に入れたりしながら、サクラと話す。

「ねぇサクラちゃん。結局、嫁は子が出来たら1人だけになったんだよね?」
「そうですね。桃様、よろしゅうございましたね!!」
「うん。嬉しい!!でも、他の嫁が来ないなら、私はずっと妊娠してなきゃダメだよね?」
「……そうですね。それも大変な事でございますね。」
「うん。……まぁ、産むのもしんどくないし、子ども可愛いし、頑張るよ!」
「はい。サクラも精一杯お手伝いさせていただきます!」
「ありがとうサクラちゃん。あと、なんだか無理矢理だったけど、毎年一回はここで会議をする事になってたよね?」
「そうですね。皆様、とても楽しみにされているように見えました。」
「やっぱり??引退してもその日には来るって言ってたよね?」
「そうでございますね……。お土産も期待されているように思いました。」
「だよね??会議より、土産が目的みたいな感じだった。」
「町の物が手に入らないので、皆様ここで新しい物を手に入れたいのでしょう……。」
「うーん、やっぱりそうだよね。他の山神様の山は町まで遠くて行けないって言ってたし。」
「そうですねぇ。何か良い方法はないものでしょうか?」
「んーとね、私、考えたんだ。サクラちゃん、相談に乗ってくれる?クロちゃんも聞いて!!」
「なんだ?桃ちゃん。せっかくだから残りのおはぎ食べながら話そう。」
「良いね、それ!家の中でお茶も入れて休憩にしよう!!」
「それならあるじ様が帰られるまで待ちますか?」
「うーん、用意が出来る時に帰って来れば一緒でもいいし、まだなら待たなくてもいいかな。それより三つ子達も呼んで来て!あの子達、本当に頭が良いし、良いアイデア出してくれそうだから!」
「そうですね。兄様、呼んできてください。」
「はーい。」

 
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