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79 新婚夫婦の悩み
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新しい山神達の話しは、桃が自分の体験を話した事で、少し積極的になり、嫁達に余裕が出てきたようだ。
その事は、悪い事ではなく、むしろ嬉しいそうだが、まだ幼い嫁とまだ若く生活でいっぱいいっぱいの状態で子作りをするのは躊躇われるし、お互いの負担も大きいと考えているそうだ。
さらに、積極的なのは嬉しいけど、その分我慢をしなければならない事が増えて、正直辛いらしい。
確かに俺も、桃との結婚生活は最初、我慢ばかりで辛かった。大切にしたい気持ちはもちろんあるが、まだ15歳の桃の事を考えると無理をさせたくなかったし、特に桃はお子ちゃまだったから、無自覚に色々と仕出かして大変だった。
桃との事を山神達に話して聞かせる事にした。
「……黒蜘蛛様、大変な思いをされたのですね!」
「さぞ、辛かったでしょう。」
「……僕には耐えられそうにありません!!」
そ、そんなに泣くほど同情されるとは……。
「そ、そうだ!俺の場合、クロとサクラにかなり助けられた。最初は、桃が大事に温めていた卵だから、少し早く孵してやろうくらいにしか考えてなかったが、話し出して人型になって、大変な事もあったが毎日、賑やかで桃との会話も増えたし、俺も桃も、クロとサクラとの生活でバタバタしていて、他の事に気が向かなかったような気がする。」
「なるほど!!そうですよね!!」
「確かに手伝ってくれる人がいたらと思っていました。」
「僕の所の鶏も、毎日卵を産んでヒヨコが増えてきてます。そろそろ神力を卵に流してみます!」
「あぁ、それと林檎は育っているか?」
「「「はい。」」」
「じゃあ、有精卵に神力を流して、嫁達の音楽を聞かせてみてくれ。生まれたら名前をつけて林檎を食べさせてみろ。」
「さゆりは笛が得意です。」
「ひよは琴を弾きます。」
「すみは、よく歌ってます。」
「うん、いいじゃないか。とにかく試してみてくれ。」
「わかりました。」
「俺が眷属を育てるのは早いが、やはり2人で育てた方がいいだろう。失敗してもいいから2人で頑張ってみてくれ。」
「「「はい!」」」
早速、それぞれの村に帰っていった。
大鹿は、サクラから手紙を預かり、お礼を言って帰っていった。
「あるじ様、すみさんは、すごく人見知りなのですが大鹿様が大好きなのです。お茶会の後、サクラに相談に来られて料理を覚えたり、山神様の事について勉強したいと頑張っておられます。サクラと鳩の手紙交換をしようとお約束しました。」
「そうか、なら困っている事などが書かれていたら、コッソリ教えてくれ。誰にも言わない。」
「はい。」
そこから片付けや家具作りの作業に戻り夜に村に戻った。
夜、桃の部屋で今日の事を話すと、桃も嫁達から手紙が届いたと見せてくれた。
「へぇー、早速試したようだな。……えっ?もう孵ったのか??あぁ親鳥が温めていた卵に神力を流したのか……。なるほどな!」
「うん。でも、うまくいかなかったみたい。」
「そうだな。まぁそれも2人で試行錯誤して頑張ればいい。」
「うん。私もそう思う。それに鳩ちゃんが声真似で話してくれたけど、なんだか楽しそうだったよ。」
「そうか。それなら良かったな!」
「うん。」
それから数日経ってそれぞれに眷属ができたと報告が来た。
しばらくして、ゆきと小梅が妊娠したと連絡が来て早速里帰り出産をするからと迎えに行く事になった。
家が一気に明るくなり、さらに賑やかになった。小梅は、春太と子ども達と一緒に帰ってきていて、ゆきは太郎だけ連れて帰ってきた。
眷属を増やしたおかげで部屋も綺麗だし、少し家族が増えたくらいで何も問題はない。桃も小梅と一緒に住むことが嬉しくて仕方ないようで、暇さえあれば2人で話している。
俺は毎日桃の里に行って、家具作りや生活できる環境を整えていった。
その事は、悪い事ではなく、むしろ嬉しいそうだが、まだ幼い嫁とまだ若く生活でいっぱいいっぱいの状態で子作りをするのは躊躇われるし、お互いの負担も大きいと考えているそうだ。
さらに、積極的なのは嬉しいけど、その分我慢をしなければならない事が増えて、正直辛いらしい。
確かに俺も、桃との結婚生活は最初、我慢ばかりで辛かった。大切にしたい気持ちはもちろんあるが、まだ15歳の桃の事を考えると無理をさせたくなかったし、特に桃はお子ちゃまだったから、無自覚に色々と仕出かして大変だった。
桃との事を山神達に話して聞かせる事にした。
「……黒蜘蛛様、大変な思いをされたのですね!」
「さぞ、辛かったでしょう。」
「……僕には耐えられそうにありません!!」
そ、そんなに泣くほど同情されるとは……。
「そ、そうだ!俺の場合、クロとサクラにかなり助けられた。最初は、桃が大事に温めていた卵だから、少し早く孵してやろうくらいにしか考えてなかったが、話し出して人型になって、大変な事もあったが毎日、賑やかで桃との会話も増えたし、俺も桃も、クロとサクラとの生活でバタバタしていて、他の事に気が向かなかったような気がする。」
「なるほど!!そうですよね!!」
「確かに手伝ってくれる人がいたらと思っていました。」
「僕の所の鶏も、毎日卵を産んでヒヨコが増えてきてます。そろそろ神力を卵に流してみます!」
「あぁ、それと林檎は育っているか?」
「「「はい。」」」
「じゃあ、有精卵に神力を流して、嫁達の音楽を聞かせてみてくれ。生まれたら名前をつけて林檎を食べさせてみろ。」
「さゆりは笛が得意です。」
「ひよは琴を弾きます。」
「すみは、よく歌ってます。」
「うん、いいじゃないか。とにかく試してみてくれ。」
「わかりました。」
「俺が眷属を育てるのは早いが、やはり2人で育てた方がいいだろう。失敗してもいいから2人で頑張ってみてくれ。」
「「「はい!」」」
早速、それぞれの村に帰っていった。
大鹿は、サクラから手紙を預かり、お礼を言って帰っていった。
「あるじ様、すみさんは、すごく人見知りなのですが大鹿様が大好きなのです。お茶会の後、サクラに相談に来られて料理を覚えたり、山神様の事について勉強したいと頑張っておられます。サクラと鳩の手紙交換をしようとお約束しました。」
「そうか、なら困っている事などが書かれていたら、コッソリ教えてくれ。誰にも言わない。」
「はい。」
そこから片付けや家具作りの作業に戻り夜に村に戻った。
夜、桃の部屋で今日の事を話すと、桃も嫁達から手紙が届いたと見せてくれた。
「へぇー、早速試したようだな。……えっ?もう孵ったのか??あぁ親鳥が温めていた卵に神力を流したのか……。なるほどな!」
「うん。でも、うまくいかなかったみたい。」
「そうだな。まぁそれも2人で試行錯誤して頑張ればいい。」
「うん。私もそう思う。それに鳩ちゃんが声真似で話してくれたけど、なんだか楽しそうだったよ。」
「そうか。それなら良かったな!」
「うん。」
それから数日経ってそれぞれに眷属ができたと報告が来た。
しばらくして、ゆきと小梅が妊娠したと連絡が来て早速里帰り出産をするからと迎えに行く事になった。
家が一気に明るくなり、さらに賑やかになった。小梅は、春太と子ども達と一緒に帰ってきていて、ゆきは太郎だけ連れて帰ってきた。
眷属を増やしたおかげで部屋も綺麗だし、少し家族が増えたくらいで何も問題はない。桃も小梅と一緒に住むことが嬉しくて仕方ないようで、暇さえあれば2人で話している。
俺は毎日桃の里に行って、家具作りや生活できる環境を整えていった。
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