11 / 185
11.奴隷
しおりを挟む
おにぎりを持って帰ろうとする人がいたので急いで止めた。
「待ってください!話があったので皆さんに集まっていただきました。話しを聞いてください。」
「食ったもん、返せって言われても何も無いぞ!」
「そーだそーだ!食いもんがあるって言うから来ただけだ!」
ざわざわしばしめたので、大声で叫ぶ。言いたい事を言ってしまおう!
「静かに!!皆さん、毎日お腹いっぱい食べたくないですか?ここにいるファーナさんみたいな服を着たくないですか?病気になった家族を助けたくないですか?」
一気に叫ぶと、シーーンと静まりかえる。
1人の年配の男の人が
「……誰だって腹一杯食べて、大切な家族を守りたい。でも、ここではそんな事は無理なんだ!さっきの食べ物だって、ここにあるだけで毎日は食べられないだろう?」
と言うと、他の人もしゅんと下を向いてしまう。まぁそうだろうなぁ、急に言われても理解できないし、今までの事があるから信じられないよね。どうしたら聞いてもらえるんだろう……と思ってると、
「お前、俺たちを奴隷にするのか?」
20歳くらいの男の子が言い出し、またざわざわし始める。
この世界では、人間以外にもドワーフやエルフなどもいて、人間はその中で1番下の存在らしく奴隷として攫われて行くと説明書には書いてあった。その事を言ってるんだろうな。
……うーん、奴隷にするって言う方が分かりやすいのかな?危害を加えないと理解されるまで奴隷って事にした方がいいかも!私は嫌な奴に思われるだろうけど、それなら話しを聞いてくれるかも。奴隷って言葉は嫌だけどね。この世界に来たこと事態が理不尽なんだから、今更奴隷や人の目を気にしても仕方ない。
よし、腹を括ろう!
「じゃあ、奴隷になってください。私に従ってください!」
「やっぱり……何もせずに食べ物をくれるなんて変だと思ったんだ!騙された‼︎」
「皆さんが嫌なら断ってもらってもいいですが、食べた分だけは私の奴隷として話しを聞いていただきます。」
言い切ると、不信感のこもった目を全員から向けられる。……気分は良くないけど、話しを聞いてもらえるなら我慢だ我慢!
よし、家を出そう!ファーナさんの家辺りに市営住宅みたいな一戸建ての同じ建物をとりあえず一列に10軒出そう。
お金…いや魔力は足りるはず!スマホで検索してイメージをしっかりと頭に叩き込み『チェンジ』。魔力は、少し減っただけだったから、その10メートルほど裏に、もぅ10軒出す。
最初腹一杯食べたいと言っていた年配の男の人を呼び、一つの家に案内する。この男性の名前はダイルだと教えてくれた。他の人も付いてきて見ている。
皆んな気持ち悪い物を見るような目で見ている。そりゃ、何も無い所に家が急に出てきたら誰だってビックリするし、きみが悪いと思う。しかも見たことないような家だもんなぁ~。
とりあえず入ってもらい、何人家族か聞くと、5人家族らしい。間取りは、3LDK。どの家も同じだ。お風呂トイレは別々だし、家具もイメージして同じのを出したから生活するのに不便はないはずだ。
ダイルさんの家族構成を聞くと息子さん夫婦と子ども2人。さっき赤ちゃんを抱いていた人が息子のお嫁さんらしい。他の人も次々と覗いている。
「奴隷の皆さん、家族を連れて好きな家を選んで住んでください。」
「………こんな所に住んでもいいのか?」
「もちろんです。荷物などある人は取りに帰ってください。そして、家族を連れて来てください。」
皆んなが散り散りに走って行ったのを確認し、ルイ君もお父さんを連れて来るように伝えて、ファーナさん達もテントから引っ越してもらう。布団と服を運ぶくらいだけど。
家を間違えないように玄関のドアの色を全部違う色にしたから大丈夫だろう。
その間に、色んなサイズのワンピース、赤ちゃん服、男の人達は甚平でいいか!沢山出した。
帰って来た人からファーナさんに出したシャワールームで体を洗ってもらい、服を着替えサンダルを履いて好きな家に入ってもらう。子どもは、親がシャワーをしてから抱き抱え各自家の風呂で洗ってもらう事にした。
家の距離がバラバラだからシャワーも、さほど待つ事なく使えたし、シャワーをした人が今からの人に教えたり、ファーナさんが子どものいる家でお風呂に入れてくれたりしたから、暗くなる前に全員引っ越し完了!
和室も一部屋あり、押し入れに布団が4組。洋室には、ベットが2つづつ。洋室には、クローゼットも完備!全部6畳の大きさだ。
ルイ君は、お父さんを背中におんぶしてなんとか帰って来れた。スポーツドリンクで少し元気になったようだ。やっぱり、脱水症状もあったんだろうな。
「待ってください!話があったので皆さんに集まっていただきました。話しを聞いてください。」
「食ったもん、返せって言われても何も無いぞ!」
「そーだそーだ!食いもんがあるって言うから来ただけだ!」
ざわざわしばしめたので、大声で叫ぶ。言いたい事を言ってしまおう!
「静かに!!皆さん、毎日お腹いっぱい食べたくないですか?ここにいるファーナさんみたいな服を着たくないですか?病気になった家族を助けたくないですか?」
一気に叫ぶと、シーーンと静まりかえる。
1人の年配の男の人が
「……誰だって腹一杯食べて、大切な家族を守りたい。でも、ここではそんな事は無理なんだ!さっきの食べ物だって、ここにあるだけで毎日は食べられないだろう?」
と言うと、他の人もしゅんと下を向いてしまう。まぁそうだろうなぁ、急に言われても理解できないし、今までの事があるから信じられないよね。どうしたら聞いてもらえるんだろう……と思ってると、
「お前、俺たちを奴隷にするのか?」
20歳くらいの男の子が言い出し、またざわざわし始める。
この世界では、人間以外にもドワーフやエルフなどもいて、人間はその中で1番下の存在らしく奴隷として攫われて行くと説明書には書いてあった。その事を言ってるんだろうな。
……うーん、奴隷にするって言う方が分かりやすいのかな?危害を加えないと理解されるまで奴隷って事にした方がいいかも!私は嫌な奴に思われるだろうけど、それなら話しを聞いてくれるかも。奴隷って言葉は嫌だけどね。この世界に来たこと事態が理不尽なんだから、今更奴隷や人の目を気にしても仕方ない。
よし、腹を括ろう!
「じゃあ、奴隷になってください。私に従ってください!」
「やっぱり……何もせずに食べ物をくれるなんて変だと思ったんだ!騙された‼︎」
「皆さんが嫌なら断ってもらってもいいですが、食べた分だけは私の奴隷として話しを聞いていただきます。」
言い切ると、不信感のこもった目を全員から向けられる。……気分は良くないけど、話しを聞いてもらえるなら我慢だ我慢!
よし、家を出そう!ファーナさんの家辺りに市営住宅みたいな一戸建ての同じ建物をとりあえず一列に10軒出そう。
お金…いや魔力は足りるはず!スマホで検索してイメージをしっかりと頭に叩き込み『チェンジ』。魔力は、少し減っただけだったから、その10メートルほど裏に、もぅ10軒出す。
最初腹一杯食べたいと言っていた年配の男の人を呼び、一つの家に案内する。この男性の名前はダイルだと教えてくれた。他の人も付いてきて見ている。
皆んな気持ち悪い物を見るような目で見ている。そりゃ、何も無い所に家が急に出てきたら誰だってビックリするし、きみが悪いと思う。しかも見たことないような家だもんなぁ~。
とりあえず入ってもらい、何人家族か聞くと、5人家族らしい。間取りは、3LDK。どの家も同じだ。お風呂トイレは別々だし、家具もイメージして同じのを出したから生活するのに不便はないはずだ。
ダイルさんの家族構成を聞くと息子さん夫婦と子ども2人。さっき赤ちゃんを抱いていた人が息子のお嫁さんらしい。他の人も次々と覗いている。
「奴隷の皆さん、家族を連れて好きな家を選んで住んでください。」
「………こんな所に住んでもいいのか?」
「もちろんです。荷物などある人は取りに帰ってください。そして、家族を連れて来てください。」
皆んなが散り散りに走って行ったのを確認し、ルイ君もお父さんを連れて来るように伝えて、ファーナさん達もテントから引っ越してもらう。布団と服を運ぶくらいだけど。
家を間違えないように玄関のドアの色を全部違う色にしたから大丈夫だろう。
その間に、色んなサイズのワンピース、赤ちゃん服、男の人達は甚平でいいか!沢山出した。
帰って来た人からファーナさんに出したシャワールームで体を洗ってもらい、服を着替えサンダルを履いて好きな家に入ってもらう。子どもは、親がシャワーをしてから抱き抱え各自家の風呂で洗ってもらう事にした。
家の距離がバラバラだからシャワーも、さほど待つ事なく使えたし、シャワーをした人が今からの人に教えたり、ファーナさんが子どものいる家でお風呂に入れてくれたりしたから、暗くなる前に全員引っ越し完了!
和室も一部屋あり、押し入れに布団が4組。洋室には、ベットが2つづつ。洋室には、クローゼットも完備!全部6畳の大きさだ。
ルイ君は、お父さんを背中におんぶしてなんとか帰って来れた。スポーツドリンクで少し元気になったようだ。やっぱり、脱水症状もあったんだろうな。
396
あなたにおすすめの小説
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる