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第8章
しおりを挟む「…そっか…」
藤井君が言って、重いため息をついた。
翌朝の公園は水曜日に来た時よりも少し空いていたけれど、それでもやっぱりジョギングをしている人たちや犬の散歩をしている人たちが結構いた。タカタカ歩いて行くハナの垂れた耳の先っぽが、足取りに合わせて小さくぴょんぴょん揺れるのを見ながら、花もため息をついた。
「お父さんにまであんなふうに怒鳴られるなんて、…すごいショックだった」
「…そうだろうね」
「私、自分の部屋に入る前に、階段の上でお母さんたちが言ってることをちょっと聞いてたの。『スクールカウンセラーなんかに会ってたのよ!私になんにも言わないで!』ってお母さんが泣き声で言ってた。お父さんは低い声で喋ってたからよく聞こえなかったけど、でも、そんなの別にいいじゃないか、みたいなことを言ってた。そしたらお母さんが『よくないわよ!他人に私の悪口を言ってるのよ!それにカウンセラーはなんでも全部母親のせいにしたがるんだから!今日私をあんなふうに責めたのもきっとカウンセラーに焚き付けられたからに決まってる!』って」
「…先生に、お母さんと話してみるようにって言われたの?」
花は激しく首を横に振った。
「ううん全然。そんなこと一言も言われなかった。でもね、先生と話して、なんていうのか…勇気が出たのかもしれないなとは思う」
昨日の夜、ベッドに入ってから色々考えてみたことを藤井君に伝えたくて、花は注意深く言葉を探した。
「あのね、藤井君が言ってたことは正しかったってよくわかったの。大人の人を巻き込んだ方がいい、って。悔しいけど、私たちってやっぱり子供だから、大人より弱いし、うちのお母さんみたいに『子供のくせに』ってちゃんと相手にしてくれない人もいる。だから大人の味方ってやっぱり必要なんだなって思った。実際に、たとえば先生からお母さんに何か言ってもらうとか、そういうんじゃなくても、こう…、大人の人がちゃんと事情を知ってくれているっていうだけで、少し気持ちが違う感じ。バックアップっていうか…後ろ盾っていうか」
藤井君が気持ちよさそうにうーんと唸った。
「それいい言葉!後ろ盾!ぴったり」
花も頷いた。
「ね。背後に味方が立って援護してくれてるっていう感じ。それでちょっと勇気が出るっていうか…。別に、だから攻撃しよう!って思ったわけではないんだけど、でも、夕食の時お母さんがまた嫌なこと言ってしつこくからかってきたから、よし、喧嘩をするんじゃなく、ちゃんと冷静に話し合いをしてみよう、って思ったの。そしたら口が滑って中村先生のこと言っちゃって…。でも、お母さんがどんなに怒鳴っても、私が冷静に穏やかにしてれば、うまくいくかもって思ったんだけど…」
でも失敗に終わってしまった。花はちょっとため息をついてから訊いてみた。
「『可愛いエミリー』って本、知ってる?」
藤井君が首を横に振る。花は別に驚かなかった。女の子が主人公の物語だし、男子で読んでる人はほとんどいないだろう。
「どんな話?」
「孤児になったエミリーが、お母さんの親戚に引き取られる話。その中で、エミリーと伯母さんの関係についてのエピソードがあるの。その伯母さん、厳しいだけじゃなくて、ちょっとうちのお母さんみたいなところがあるのね。子供を…見下してるとまではいかないかもしれないけど、子供のことは大人と同じように敬意を持って扱わなくていいんだって思ってるみたいな。子供は大人の言うこと聞いてればいいんだ、みたいな。それでエミリーとは衝突が多かったの。で、ある日…」
花は少し躊躇した。女の子の物語ではあるけれど、藤井君だってもしかして将来読みたいと思うことがあるかもしれない。
「…ネタバレになっちゃうからやめとこうか」
「いや、いいよ。聞きたい。ある日?」
物語が好きな人の目だ。促されて花は続けた。
「エミリーは亡くなったお父さんに宛てて毎日手紙を書いて、それを屋根裏の秘密の場所に隠してたの。伯母さんの批判ももちろんたくさん書いてあった。それをある日伯母さんが見つけちゃうの。で、全部読んでしまった。本には、これが大人の書いたものだったら、伯母さんは読もうなんて決して思わなかっただろうけど、子供、しかも自分が引き取ってやった孤児の書いたものを読むことが悪いことだなんて伯母さんは思いもしなかった、って書いてあった。自分にはエミリーのすることも考えることも全部知る権利があると思っていた、って。で、エミリーを呼びつけたの。叱ろうと思って。伯母さんは当然エミリーが恥入って謝ると思ってたわけだけど、エミリーは謝るどころか、伯母さんを激しく非難した。あなたには私の大切な手紙に触れる権利はないはずだ、あなたを絶対に許さない、って。その場は喧嘩別れみたいになって、伯母さんは部屋を出ていってしまう。でも後で伯母さんがエミリーのところに来て謝るの。自分は間違ったことをした、自分にはあの手紙を読んだりする権利はなかった、許して欲しいって」
早口で話して一息つき、花は続けた。
「それで二人は仲直りしたけど、でもその後も色々衝突することはあったの。二人の性格があまりにも違っていたから。でも、その後伯母さんは、大人に対して言ったりしたりしないようなこと——失礼なこととかね——はエミリーにも言ったりしたりしないようになったの」
「…大事だね、それ」
藤井君が大きく頷き、花もうんうんと頷いた。
「『エミリー』のシリーズは『赤毛のアン』シリーズほど好きじゃなくて——あ、同じ作者なんだけど——、だから内容もあんまり覚えてなかったんだけど、昨日の夜、そういえばこんなシーンがあったなって思い出して、もう一度読んでみたの。お母さんと私も、せめてそんなふうになれればなって思うけど…無理そう」
「花ちゃんがおかしい」と泣いてお父さんにすがりついたお母さんと、お母さんを庇うようにしてこっちを睨んで「部屋に行ってなさい!」と怒鳴ったお父さんの姿が頭の中にくっきりと甦る。
——二人とも、悪いのは私だって思ってるんだ。
「諦めるのはまだ早いよ」
藤井君が言うと、二、三歩先を歩いていたハナが足を止めて振り返った。濡れたような黒い目でニコニコして花を見上げる。
そうそう。まだ早いよ。
花はうふふと笑って、尻尾をバタバタ振るハナの大きな頭を撫でた。
「そうだね。ありがとう」
散歩から帰ると、会社に行く支度をしたお父さんが玄関の外で待っていた。
「おかえり」
「ただいま」
なんだかぎこちない雰囲気が漂う。
「花、…スクールカウンセラーのことだけどね」
お父さんが言い出したので、花は身構えた。
「どうして、お父さんにもお母さんにも相談しないでそんなことしたの」
花は慎重に答えた。
「大人の人に話を聞いて欲しくて…、でも、お母さんが、カウンセラーとか心理学のこと悪く言うの聞いたことあったから…」
「じゃあ、お母さんが嫌がるってわかっててしたの」
咎めるような口調だ。
「……」
花が答えずにいると、お父さんはため息をついた。
「…花はお母さんをもっと大事にしなきゃだめだよ」
花の喉に大きな塊がつかえたようになった。目の前が涙でぼやける。
お母さんを大事にする?じゃあ私は?お母さんは私を大事にしなくてもいいの?
「そりゃお母さんはちょっと厳しいところもあるかもしれないけど、でも花のためを思って厳しくしてるんだからね」
ちょっと厳しい?私のためを思って?そんなんじゃない。絶対にそんなんじゃないもん。
我慢できずに、花は俯いてしゃくり上げた。涙がぽろぽろこぼれる。
お父さんの声が少し優しくなる。
「…今、花は反抗期で、苛々してお母さんに反抗したくなるのはわかるけどね、でも家族なんだから、喧嘩なんかしないで、お互いに思いやりを持って、気持ちよく暮らしていかなきゃ…」
それ以上聞きたくなかった。花は目を上げて、精一杯の思いを込めてお父さんを睨みつけた。
「…お父さんなんか、なんにも知らないくせに」
しゃくり上げながら言って、花は勢いよく玄関のドアを開けた。
ドアのすぐ脇に、聞き耳を立てていたような体勢でお母さんが立っていた。花は靴を蹴り脱いで走って二階へ上がった。支度してあったランドセルを背負い、校帽を引っ掴んで、ダッシュで玄関へ駆け戻る。お父さんとお母さんはまだそこにいた。二人の顔を見ることなく、花は無言で靴をつっかけ、二人の横を駆け抜け、門の外へ出ると、学校へ行くのとは反対方向に走り出した。
ハナに会いたい。
強烈にそう思った。
ハナに会いたい。
すると信じられないことに、向こうの方からこちらに向かってやってくるハナと藤井君が見えた。ハナが藤井君をぐんぐん引っ張って、どんどんこっちに向かって走ってくる。
花も全力で駆けた。
藤井君は、しゃくり上げている花を、ちょうど近くにあった歩道脇の小さなベンチに座らせてくれた。ハナがいつものように花にぴったりと寄り添う。
「…どうしてわかったの?」
ポケットからティッシュを出して鼻をかみながら、花は訊いた。藤井君がちょっと笑って肩をすくめた。
「残念ながら、今度も僕じゃなくてハナ。急に立ち止まって海藤さんの家の方を振り返ってじっと突っ立ってたと思ったら、いきなり走り出して…。引っ張られて転ぶかと思ったよ」
「ごめんね。…ハナ、ありがとう」
ハナの温かい身体に手をまわす。ハナがパタンパタンと尻尾を振って、生真面目な表情で花をじっと見上げる。
大丈夫?
「うん、大丈夫」
「お母さんに何か言われたの?」
「ううん。お父さんが玄関の前で待ってて…」
花はお父さんとの会話を藤井君に話した。
「…なんかもう、嫌になっちゃったな。お父さんまで嫌いになりそう。お母さんもお父さんも嫌いなんて、なんだか悲しすぎるよね」
努めて軽い調子で言おうとしたけれど、声が震えて失敗してしまった。
やっぱり、お父さんはお母さんの味方なんだ。なんにも知らないくせに、調べようともしないで、私が悪いって決めつけてる。まるで私がお母さんを苦しめてる悪者で、お母さんがか弱い被害者みたいに、お母さんを私から守ろうとしてる。
あの家で私はひとりぼっちなんだ。孤立無援。四面楚歌。
そう思ったらまた喉に固まりができ始めた。
ハナがひゅんっと声を上げた。じっと花を見上げている。
私、花ちゃんの味方だよ。
花の心の奥がじいんと震えた。ハナのミルクティー色の顔を撫でる。
「ありがとね、ハナ」
隣で藤井君が沈痛な面持ちで深いため息をついた。
「…僕が大人だったら、海藤さんのお父さんとお母さんに話しにいくのに」
真剣な顔で花を見る。
「うちのお父さんとお母さんに頼んでみようか」
花は慌てて首を振った。
「そんな、いいよ」
「それか、中村先生は?カウンセリングって、親も一緒にできないのかな」
花は、中村先生がちらりと言っていたことを思い出した。
「そういえば、先生がそんなようなこと言ってた気がする。これからもカウンセリングを続けていきたいっていう話をしてた時に、『もう少し後で、お母さんと一緒に話をする機会を作ってもいいかもしれないわね』って」
「お母さんだけじゃなくてお父さんもだね。二人一緒じゃない方がいいかもしれないけど」
藤井君はちょっと憤慨したように言った。
「僕がお父さんだったら、まずちゃんと娘の言い分も聞いてみようって思うと思うけどな。二人が対立してる時って、両方に言い分があるんだもの。片方の言い分だけ聞いてそっちの味方するなんて不公平だよ」
花はふとあることに気がついて、涙目のままいたずらっぽく笑った。
「藤井君も、私の言い分しか聞かないで私の味方してくれてるよね」
藤井君は、えっという顔になってから苦笑した。
「…なるほど、ほんとだ」
花はなんだか少し嬉しくなって、ハナの肩をゴシゴシ撫でた。
「ハナもね」
ハナがニコニコして尻尾を振る。
うん。
花はティッシュをもう一枚取り出して涙を拭き、鼻をかんだ。
家の中にじゃないけど、私にだってちゃんと味方がいる。
花は藤井君の家で朝ごはんをご馳走になった。藤井君のお父さんもお母さんも、きっと変に思っただろうけれど、少しもそんな思いを顔に出さず、ニコニコして歓迎してくれた。
ハナは花にぴったりくっついて離れず、朝食の間も椅子に座った花の足元に陣取り、自分のお水もご飯も、いつもの場所ではなく、花の隣で飲んだり食べたりした。
「ハナは本当に花ちゃんが大好きなんだねえ。もしかして前世で恋人だったとか…」
藤井君のお父さんは、バナナを食べながら、まんざら冗談でもなさそうな調子でそんなことを言って首を傾げていたけれど、花はどうしていつもハナがこんなにも自分にぴったりくっついて離れないのか、わかったような気がしていた。
ハナは、自分のためじゃなくて、私のために、私にくっついてくれてるんだよね、きっと。私を元気づけるために。
藤井君のお父さんが家を出てちょっとしてから、藤井君と花もランドセルを背負った。ハナと藤井君のお母さんが門まで来て二人を見送ってくれる。お母さんにお礼を言ってから、花は屈んでハナをそっとハグした。
「ハナ、ほんとにありがとう」
どういたしまして。
「だーい好き」
私もだーい好き。
ハグを解いて立ち上がると、ハナの黒い目がじっと花を見上げた。
元気出してね。
「ありがとう。頑張る」
藤井くんと二人で、藤井くんのいつもの通学路を——花の家とは反対方向に——歩いていく。家の前を通らなくてすんで花はほっとしていた。今は見たくなかった。あれはお父さんとお母さんと光の家で、自分の居場所はないような気がした。
「途中で琴ちゃんの家に寄るけど、いい?」
「もちろん。僕も途中から颯太と夏弥が加わるけど、いい?」
「もちろん。集団登校だね」
小さく笑い合ってから、藤井君がそっと言った。
「気分、どう?」
「うん、もう大丈夫。ありがとう」
思い出して、恥ずかしくなる。泣き顔で道を走ってきて、道の真ん中でハナにすがりついてぐすぐす泣いて。六年生のすることじゃないよね。
「今日はピアノなんだよね?」
「うん。四時半から」
「そっか。…何かあったら、いつでも家においでよ。夜とかでも遠慮しないで」
藤井君があんまり心配そうな顔をしているので、花はなんだかちょっと申し訳なくなった。
「ありがとう。なんか心配させちゃってごめんね」
「ちぇっ、水臭いなあ。友達だろ」
藤井君がわざとアニメの主人公のように格好つけた身振りと抑揚で言って、二人は一緒に吹き出した。
その日の午後。教材室の掃除が終わってから、花はランドセルを背負って、隣のクラスのドアの近くで琴音を待っていた。琴音と一緒に下校するのは月曜日以来だ。
そこへ、空になったゴミ箱を手に、廊下の向こうから茉莉奈がやってきた。
「あれ、花ちゃん、今日は先に帰らないの?」
「うん」
「先に帰っていいのに」
「え?」
「待ってなくてもいいよ。先に帰って」
「……」
なんと答えていいか分からずにいると、茉莉奈がふーっとわざとらしくため息をついてみせた。
「はっきり言われなきゃわかんないの?」
その口調に花はムッとした。心と身体の奥のどこかが、お母さんと喧嘩する時と同じようになるのがわかる。戦闘準備開始。
「そうだね。はっきり言ってみてくれる?」
冷たくて皮肉っぽい声が出た。茉莉奈はちょっとたじろいだようだったけれど、すぐに態勢を立て直し、つんと顎を上げた。頬が上気している。
「私はね、琴ちゃんと二人だけで帰りたいの。琴ちゃんと二人だけでおしゃべりする方が楽しいから。花ちゃんがいない方がいいから。だから花ちゃんは先に帰っていいよ」
するとランドセルを背負って教室から出てきた琴音が、茉莉奈の後ろで言った。
「私は井口さんとは帰りたくない」
茉莉奈が顔色を変えて振り向く。琴音はきっぱりと言った。
「私は花ちゃんの友達だから、花ちゃんの悪口を言う人とはもう付き合うのをやめる。自分の言うことをみんなが黙って聞いてるからって、みんな自分と同じ考えだと思ったら大間違いだよ。行こ、花ちゃん」
近くにいた子たちが目を丸くして静まり返っている中を琴音はさっさと歩いていき、花は慌てて後を追った。何人かの男子と一緒にいた藤井君が、花にサムズアップをしてみせた。
「琴ちゃん」
追いついて、花は琴音を見上げた。
「…ありがとう」
琴音は首を小さく横に振った。
「もっと前に、井口さんにちゃんと言うべきだった。私は花ちゃんの友達なのに…ずっと昔からの友達なのに、井口さんが花ちゃんの悪口を言うのをやめさせないで、黙って聞いてた。情けないって思ってる。ほんとにごめん」
「ううん」
胸がいっぱいで、花はそれだけしか言えなかった。
ハナにするように、琴ちゃんだーい好き!とハグしたい気持ちだった。
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