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働かざるものも食う
騒がしい、、私が騒がしくした?訓練所を後にして、
本格的に仕事を教えてもらうことになった。
今日は1日、ルーマスさんが色々教えてくれるらしい。
忙しそうなのに申し訳ない。
「では今日は正面入り口の掃除をしていこうと思います」
寮の正面入り口はさほど大きくない。
例えるなら学校くらい。
「落ち葉などを綺麗にしていきます。使い方は分かりますか?」
そう言って渡されたのは普通の箒だった。
そういえば世界は違うけどこういった物とかはほぼ一緒なんだな。
「はい、わかります」
「!そうですか。ではやっていきましょう」
学校でも掃除の時間にやっていたし、慣れたものですぐに終わらせてしまった。
_______...
「なんと!素晴らしいです!」
「あ、ありがとうございます?」
こんなもので?どれだけ掃除できないと思われていたのだろう。幼稚園のお遊戯会が終わった親戚のおじいちゃんみたいな表情で褒められる…どう反応したらいいだろうか、、。
変な服を着ていたのは魔物に襲われたあの日のみ。
いまはこの世界の使用人の服を貸してもらっているが、
レイの、どこかのお嬢様な感じは隠れなかったようだった。
家事や洗濯などしたこともないような綺麗な手も華奢な身体もこの世界では珍しい。
ただ本人としては節約のためにご飯をたまに控えたり、手がよく荒れてしまうから、ゴム手袋をはめて家事をしていただけだったのだが。
「今日はこの正面玄関のみをお任せするつもりでしたので、、今日はここまでにしましょう」
!?!?
こんなの掃除の域に入るのかも怪しい…
「いや、あの。流石に早すぎます」
「やるべきことは終わりました、大丈夫ですよ」
そうしてルーマスさんに大丈夫、大丈夫と言われて今日やることは本当になくなってしまったらしい。
使えない人間だと、そう思われているのか。
なにか、しなきゃ。ここに居られなくなるのは嫌だし、、。
自室に戻り1人になるとそんなことばかり考えてしまっていた。
こんな広い部屋も、こんな素敵な使用人服も用意してもらって、、。
この世界にきて前よりも情緒が不安定になっている気がした。
この世界ではまた1から作り上げなければいけない。
なるべく意味のある自分にと思って頑張って身につけた知識もこんな異世界ではなにも役に立たないだろう。
「また、何もない自分になっちゃったな」
ベッドしか置かれていない、このなにもない部屋をみて自分のようだと笑えてきてしまった
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