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とりあえずの正月のための、お節料理の作成は、その日一日を掛けて終了し、大人数で徹底的にそのためだけに動けば、大量のあれこれそれが、一日で終わるという事を証明した。
それはおそらく、そういった大量制作にとにかく慣れていて、手順がわかっていて、段取りまで頭の中でくみ上げていた晴美の本気の結果だろう。
ちなみに彼の学生時代の悪友達は、昼に大量の窯焼きピザを作成した後は、煮物をかき混ぜたり大きな鍋を運んだりと、力仕事にいそしんでいた。
煮物が煮える時間を待っていた女性達は、お茶を飲みながら楽しくおしゃべりをしており、その間に、気になるのだといわんばかりに、せっせと晴美が鍋達の確認をしていた。
ついでに言うと、こんな時までせっせと時間外労働に等しい事をしていた林は、昼からは手伝う事を晴美から、
「お客様だからもうおしまい!」
と副料理長命令で停止されており、午前中の大量制作で疲弊した体を休めていた。
依里は晴美が結局最終的には全てを完璧に仕上げる、とわかっているので、手伝って欲しいと呼ばれた時に、せっせと手伝うまでの事である。
そして出来上がったお節料理の煮物その他は、冷めるまでの間に一度、保存容器を持ってくるために帰宅したご近所さんに、冷めて問題がなくなってから一気に、晴美の祖母が電話を掛けまくり、出来上がった事を知らせていた。
これも晴美が実家で暮らしていた頃は当たり前の電話であり、時々お茶菓子を作りすぎただの、うっかりおまんじゅうを馬鹿みたいに作ったから持って行って欲しいと電話したり、と何かと電話をしていた事を、隣の家の依里はよく知っている。何か作りすぎたら、隣に持って行けばある程度解決するという、妙な認識を晴美は当時持っていた。
それはそれで大変ありがたかったし、おまんじゅうも焼き菓子もタケノコの煮物も、とてもおいしかったので、依里の家で文句を言う人間はいなかった。
さてそんなこんなで、お節料理が出来上がったんだと言う事で、手伝ってくれていた近所の人達が、一斉に大量の保存容器を持ってきて、料理を入れた巨大な鍋の中身は、あっと言う間に争奪戦になっていた。
減塩のがほしいと言っていた人達のために、晴美は快く減塩のお節まで用意していたので、それらも争奪戦である。
だが、近所の勝手知ったるなんとやらなのか、大喧嘩は起きないで、鍋の中身は全員分に行き届いたのであった。
「ああ、楽しかった! やっぱり年末はこうでなくちゃ」
とけらけら笑っている晴美には、まだまだ余力があるらしい。お夕飯何にしようかな、などと言っている時点で、こんなに丸一日料理をしていたのに、まだ料理をしたいのかと言う突っ込みが入りそうだった。
だが、とりあえずこれで、依里は隣の大鷺さんの家に行く用事が年末はなくなったため、晴美に声を掛けた。
「じゃあ、私もそろそろ家に戻るから。お前大晦日に暴れ回るんだろ、お疲れ様」
「そばはそば粉がないから打たないよ! おれそば打ちはしないって事にしてるの。でも皆、喜んでくれて良かった。手伝いの人だってもう、久しぶりすぎて集まらないと思ってたんだけど、集まった集まった」
「お前自分の肩書きの自覚あるか?」
「高級ホテルの副料理長だよ。でもだからって、近所の人が集まる理由にならないでしょ」
肩書きと自分の人格は比例しないという調子の晴美は、今後の予定はどうなんだとさりげなく聞くと
「大晦日は、先輩とか皆と多分、年越しそばを食べた後に除夜の鐘を鳴らしに行くかな。お寺のお坊さんにも挨拶したいし、お坊さんのところも忙しいから、お節の宅配頼まれたし」
「そっか。楽しい事をしまくって疲れて、都会に戻りたくないなんて言うなよ。私は二日まではこっちだけど、二日の昼過ぎにはもう、ラッシュその他に巻き込まれたくないからあっちに戻ってるから」
「……そっか。よりちゃんがそっち戻るのは速いんだ。でもたまには、おれが近くに居ない時も欲しいよね」
「お前の存在感にはもう慣れた。お前はたっぷり三が日を楽しむんだろ?」
「そうだよ! こっちの窯もいい具合に使えるみたいだし、三が日にはこのためにたっぷり買い込んだ小麦粉とイーストで、単純なパンを焼いて、ご近所とかに挨拶代わりに配っておくかな」
「小麦粉も高いだろ」
「知ってるよりちゃん、おれブランドのパンはこんな小さい丸パンで一個三百円の世界だよ! だからおっきな食パンは皆喜んでくれるよ! 今日だって皆に聞いてみたからね。皆一月の頭くらいはおいしいパンだって食べるって言ってくれたし。あと、この辺の人達で野菜作ってる人多いでしょ、パンとか作ってくれたり、定期的に配送料を出してくれれば、野菜も都合してくれるって言ってくれた人いるし」
ご機嫌な理由はそれか。依里はなんとなくわかった気がした。
晴美は実家があれこれと作っている農家なので、形の悪い規格外品だって、ちゃんとおいしく食べたい性格だ。
農家だって、丹精込めた野菜その他を、見た目の悪さそのほかの規格外品だからと、廃棄するのは心苦しい部分だってあるだろう。
「うちに聞いたら、お米を家族料金で振り込んでおけば、欲しい分だけ宅配便で送ってくれるって言ってるし。よりちゃんの家でも一応、聞いてみた方がいいよ」
「あー、うん」
依里は確かにうちの実家も農家だが、大量に送られても腐ってしまうばかりなので、一人暮らしをして早々に、そう言った支援を断っていた事を思い出した。
冷蔵庫だって一人暮らし一年生は小さかったし、セカンド冷凍庫なんて物は当時は普及していなかったのだから。
「よりちゃんちの大根、おいしいんだよねえ、うちはよりちゃんの所から買うって約束してるから、大根作らないし」
「それを言ったらうちは、米はお前の所で田んぼの面倒見てもらう代わりに、もらってるからお互い様」
「ほんとそう。食べ物で勝てる身内って本当に素敵。このあたりの野菜っておいしいから、ホテルの上の人に、宣伝しようかなー」
楽しげな晴美は、おいしい野菜にはこだわりがある。そしてこのあたりは農家も多いので、有名ホテルの副料理長お墨付きの野菜という評判は、いいブランドになる事もありそうだし、卸す先があるのはいい事だ。
「うちの海君、最近猪の被害がなんとかかんとかだから、猟銃の資格とったって言ってたし、今度猪肉とったら送ってくれるって約束してくれたし。よりちゃん、猪も食べられるよ!!」
「お前の弟ほんと多芸」
「おれの海君だもの。おれよりはるかに出来が良くって当たり前! 父ちゃんの子供だもの」
そう言うやりとりをして、依里は今年最後の晴美の顔を見て、実家に戻ったのだった。
実家に戻ったら大掃除にかり出され、休むって言う事じゃなくて労働だなと思いつつも、久しぶりの実家なので、おとなしく大掃除に協力した依里は、宣言通りに二日の昼に実家を出た。
晴美のお節料理はしゃれにならない出来であり、これは一体何なんだと思う様な食べ物になっていた。
「これなら二週間おきに食べてもいい」
「毎日だと、お肉も食べられないものね」
と言っていたのは依里の両親と祖父母であり、晴美が帰る前に大量のパンを焼いて、隣にも持ってくると聞いているからか、とても楽しそうだった。
やはり胃袋をつかむという事は、人間関係を円滑に進める物に違いなかった。
「じゃあね、依里。体に気をつけて、ちゃんとご飯を食べて、ちゃんと寝て、健康に暮らすんだよ」
「わかってるって」
「ルームシェアをしているから、晴美君みたいな子が居れば変な男は寄りつかないだろうが、もしもの時は、晴美君に迎えに来てもらったりするんだよ」
「あいつの方が忙しいって」
「晴美君に頼ってばっかりにならないのよ。あの子は家の事なら何でもござれなくらいできって、隣の大鷺さんが褒めてたけど。あんたずぼらなんだから」
「大丈夫大丈夫」
家の掃除に関しては、依里の方が上手である。間違いなく。
そして晴美は、自室の状況は食べかすのない魔窟なので、隣の大鷺さんの家では、動なんだろうとちょっと思ったが、晴美は公共の場は丁寧に掃除をする性格なので、まあ実家も皆で共有する場所はきれいに掃除していたのだろう。
そんなやりとりをしつつ、依里は自宅に戻り、面倒くさくなって、冷蔵庫も空である事をいいとばかりにカップ麺を複数買って、晴美が戻ってくるまで適当な食事で済ませたのだった。
たまにはそういう自堕落な食生活でもいいと思ったので。
それはおそらく、そういった大量制作にとにかく慣れていて、手順がわかっていて、段取りまで頭の中でくみ上げていた晴美の本気の結果だろう。
ちなみに彼の学生時代の悪友達は、昼に大量の窯焼きピザを作成した後は、煮物をかき混ぜたり大きな鍋を運んだりと、力仕事にいそしんでいた。
煮物が煮える時間を待っていた女性達は、お茶を飲みながら楽しくおしゃべりをしており、その間に、気になるのだといわんばかりに、せっせと晴美が鍋達の確認をしていた。
ついでに言うと、こんな時までせっせと時間外労働に等しい事をしていた林は、昼からは手伝う事を晴美から、
「お客様だからもうおしまい!」
と副料理長命令で停止されており、午前中の大量制作で疲弊した体を休めていた。
依里は晴美が結局最終的には全てを完璧に仕上げる、とわかっているので、手伝って欲しいと呼ばれた時に、せっせと手伝うまでの事である。
そして出来上がったお節料理の煮物その他は、冷めるまでの間に一度、保存容器を持ってくるために帰宅したご近所さんに、冷めて問題がなくなってから一気に、晴美の祖母が電話を掛けまくり、出来上がった事を知らせていた。
これも晴美が実家で暮らしていた頃は当たり前の電話であり、時々お茶菓子を作りすぎただの、うっかりおまんじゅうを馬鹿みたいに作ったから持って行って欲しいと電話したり、と何かと電話をしていた事を、隣の家の依里はよく知っている。何か作りすぎたら、隣に持って行けばある程度解決するという、妙な認識を晴美は当時持っていた。
それはそれで大変ありがたかったし、おまんじゅうも焼き菓子もタケノコの煮物も、とてもおいしかったので、依里の家で文句を言う人間はいなかった。
さてそんなこんなで、お節料理が出来上がったんだと言う事で、手伝ってくれていた近所の人達が、一斉に大量の保存容器を持ってきて、料理を入れた巨大な鍋の中身は、あっと言う間に争奪戦になっていた。
減塩のがほしいと言っていた人達のために、晴美は快く減塩のお節まで用意していたので、それらも争奪戦である。
だが、近所の勝手知ったるなんとやらなのか、大喧嘩は起きないで、鍋の中身は全員分に行き届いたのであった。
「ああ、楽しかった! やっぱり年末はこうでなくちゃ」
とけらけら笑っている晴美には、まだまだ余力があるらしい。お夕飯何にしようかな、などと言っている時点で、こんなに丸一日料理をしていたのに、まだ料理をしたいのかと言う突っ込みが入りそうだった。
だが、とりあえずこれで、依里は隣の大鷺さんの家に行く用事が年末はなくなったため、晴美に声を掛けた。
「じゃあ、私もそろそろ家に戻るから。お前大晦日に暴れ回るんだろ、お疲れ様」
「そばはそば粉がないから打たないよ! おれそば打ちはしないって事にしてるの。でも皆、喜んでくれて良かった。手伝いの人だってもう、久しぶりすぎて集まらないと思ってたんだけど、集まった集まった」
「お前自分の肩書きの自覚あるか?」
「高級ホテルの副料理長だよ。でもだからって、近所の人が集まる理由にならないでしょ」
肩書きと自分の人格は比例しないという調子の晴美は、今後の予定はどうなんだとさりげなく聞くと
「大晦日は、先輩とか皆と多分、年越しそばを食べた後に除夜の鐘を鳴らしに行くかな。お寺のお坊さんにも挨拶したいし、お坊さんのところも忙しいから、お節の宅配頼まれたし」
「そっか。楽しい事をしまくって疲れて、都会に戻りたくないなんて言うなよ。私は二日まではこっちだけど、二日の昼過ぎにはもう、ラッシュその他に巻き込まれたくないからあっちに戻ってるから」
「……そっか。よりちゃんがそっち戻るのは速いんだ。でもたまには、おれが近くに居ない時も欲しいよね」
「お前の存在感にはもう慣れた。お前はたっぷり三が日を楽しむんだろ?」
「そうだよ! こっちの窯もいい具合に使えるみたいだし、三が日にはこのためにたっぷり買い込んだ小麦粉とイーストで、単純なパンを焼いて、ご近所とかに挨拶代わりに配っておくかな」
「小麦粉も高いだろ」
「知ってるよりちゃん、おれブランドのパンはこんな小さい丸パンで一個三百円の世界だよ! だからおっきな食パンは皆喜んでくれるよ! 今日だって皆に聞いてみたからね。皆一月の頭くらいはおいしいパンだって食べるって言ってくれたし。あと、この辺の人達で野菜作ってる人多いでしょ、パンとか作ってくれたり、定期的に配送料を出してくれれば、野菜も都合してくれるって言ってくれた人いるし」
ご機嫌な理由はそれか。依里はなんとなくわかった気がした。
晴美は実家があれこれと作っている農家なので、形の悪い規格外品だって、ちゃんとおいしく食べたい性格だ。
農家だって、丹精込めた野菜その他を、見た目の悪さそのほかの規格外品だからと、廃棄するのは心苦しい部分だってあるだろう。
「うちに聞いたら、お米を家族料金で振り込んでおけば、欲しい分だけ宅配便で送ってくれるって言ってるし。よりちゃんの家でも一応、聞いてみた方がいいよ」
「あー、うん」
依里は確かにうちの実家も農家だが、大量に送られても腐ってしまうばかりなので、一人暮らしをして早々に、そう言った支援を断っていた事を思い出した。
冷蔵庫だって一人暮らし一年生は小さかったし、セカンド冷凍庫なんて物は当時は普及していなかったのだから。
「よりちゃんちの大根、おいしいんだよねえ、うちはよりちゃんの所から買うって約束してるから、大根作らないし」
「それを言ったらうちは、米はお前の所で田んぼの面倒見てもらう代わりに、もらってるからお互い様」
「ほんとそう。食べ物で勝てる身内って本当に素敵。このあたりの野菜っておいしいから、ホテルの上の人に、宣伝しようかなー」
楽しげな晴美は、おいしい野菜にはこだわりがある。そしてこのあたりは農家も多いので、有名ホテルの副料理長お墨付きの野菜という評判は、いいブランドになる事もありそうだし、卸す先があるのはいい事だ。
「うちの海君、最近猪の被害がなんとかかんとかだから、猟銃の資格とったって言ってたし、今度猪肉とったら送ってくれるって約束してくれたし。よりちゃん、猪も食べられるよ!!」
「お前の弟ほんと多芸」
「おれの海君だもの。おれよりはるかに出来が良くって当たり前! 父ちゃんの子供だもの」
そう言うやりとりをして、依里は今年最後の晴美の顔を見て、実家に戻ったのだった。
実家に戻ったら大掃除にかり出され、休むって言う事じゃなくて労働だなと思いつつも、久しぶりの実家なので、おとなしく大掃除に協力した依里は、宣言通りに二日の昼に実家を出た。
晴美のお節料理はしゃれにならない出来であり、これは一体何なんだと思う様な食べ物になっていた。
「これなら二週間おきに食べてもいい」
「毎日だと、お肉も食べられないものね」
と言っていたのは依里の両親と祖父母であり、晴美が帰る前に大量のパンを焼いて、隣にも持ってくると聞いているからか、とても楽しそうだった。
やはり胃袋をつかむという事は、人間関係を円滑に進める物に違いなかった。
「じゃあね、依里。体に気をつけて、ちゃんとご飯を食べて、ちゃんと寝て、健康に暮らすんだよ」
「わかってるって」
「ルームシェアをしているから、晴美君みたいな子が居れば変な男は寄りつかないだろうが、もしもの時は、晴美君に迎えに来てもらったりするんだよ」
「あいつの方が忙しいって」
「晴美君に頼ってばっかりにならないのよ。あの子は家の事なら何でもござれなくらいできって、隣の大鷺さんが褒めてたけど。あんたずぼらなんだから」
「大丈夫大丈夫」
家の掃除に関しては、依里の方が上手である。間違いなく。
そして晴美は、自室の状況は食べかすのない魔窟なので、隣の大鷺さんの家では、動なんだろうとちょっと思ったが、晴美は公共の場は丁寧に掃除をする性格なので、まあ実家も皆で共有する場所はきれいに掃除していたのだろう。
そんなやりとりをしつつ、依里は自宅に戻り、面倒くさくなって、冷蔵庫も空である事をいいとばかりにカップ麺を複数買って、晴美が戻ってくるまで適当な食事で済ませたのだった。
たまにはそういう自堕落な食生活でもいいと思ったので。
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