17 / 52
17
しおりを挟む
「はあ……」
「この辺で外食探してもいいけど、明日の朝だってご飯食べるんだから、食料品確保しなくちゃいけないじゃない」
「食べ物に関してはしっかりしてんな」
「食べるって大事な事だからね」
胸を張る場面じゃない筈なのに、あまりにもえらいだろ、と言わんばかりに胸を張られて、依里は苦笑した。
そして引っ越し業者がやってきた時、さっそく晴美はやらかした。
「そうそこ、冷蔵庫はそこ、ラックはそこ」
「おい、家財道具は全部私の物だろうが、何してんの」
「引っ越し業者さんに配置してもらってんの」
「何おまえが決めてんだよ……」
呆れた顔をした依里に、何がいけないの、と言いたげに晴美は目を瞬かせた。
「だってキッチンはおれの城だよ?」
「家主私だからな?」
「え、家賃折半だからおれも家主でしょ?」
「は?」
「え?」
依里と晴美は顔を見合せた。そして依里は、必要書類の話はしたけれども、同居条件をこの男に掲示していなかった事を、今更思い出したわけである。
そして同居条件を、ほとんど考えていなかった事まで思い出したのだ。
何やってんだよ、と自分に突っ込んだ依里であるものの、大鷺晴美という男は、家賃折半は当たり前だと思っていたらしい。そこは、えらいというべきだろうか……
そんな事を少し考えた依里だが、彼女が考えている間に、晴美がキッチンの物の配置を指定し始めたため、もうあきらめた。
多少使いにくかったとしても、慣れでそのうち不便と感じにくくなる、と経験から彼女は知っていたのである。
キッチンはそんな風にひと悶着に似たものが起きたが、その他はおおむね速やかに進んだ。
というのも、晴美が他の場所に関してはまったく頓着しなかったからだ。
バルコニーはそこそこ広く、角部屋であるからそこまで物音を気にしなくて構わない。
そして荷物と言えば、大鷺晴美の荷物は大きなスーツケース一つ分だけなのだ。
道理で、一人分の引っ越し程度の時間しかかからないわけだ。
「ありがとうございました」
「費用はクレジットカード決済ですので、お確かめください、領収書です」
そうしてさわやかに引っ越し業者の人が去っていき、残ったのは段ボール箱たちと依里たち住人である。
「おれこっちの部屋―」
そんな事を言いつつ、晴美は突き当りではない方の部屋に入っていく。
「いいの、そっちで」
「おれどこでも寝られるからさあ」
気遣われたな、とそこで気付く。おそらく、隣人の騒音に辟易している自分が、あまり隣人の物音に左右されないように、と幼馴染はそちらにしたのだ。
「あとで同居の条件、言うからな」
「おれ掃除してる」
「……お前は荷物ほどかないのか」
「ほどく荷物ないもん」
「せめて着替えくらいはスーツケースから出したらどうなんだ?」
「おれ一か所に持ち物がなくちゃいやなタイプ」
それはスーツケース関係ないんじゃないか、と思いながらも、依里はじぶんの私物の荷ほどきをするため、これから新しく自分の私室になる部屋に引っ込んだ。
大体の物をあらかた片付けた依里は、そこでふうと息を吐きだした。
次はキッチンだな、と立ち上がって、彼女が私室から顔を出すと、キッチンのあらゆるものが、床に広がっていて、ちょっとぎょっとした。
そしてそこの中央に、晴美が立っていたのだ。
「……何家探ししている泥棒みたいな散らかし方してんだよ……」
「おれ全部の物を一回見た方が仕事はかどるんだよねー」
なんだそれ。依里はまた、幼馴染が訳の分からないマイルールを広げた事を察した。
晴美は全部の物を見渡したと思うと、まるで位置を完全に把握したかのように、次々としまい始めた。
なんていう手際の良さだ。
その素早さに目を丸くしている間に、大量に広がっていたキッチンの雑多なものたちは、あらゆる引き出しに収まっていた。
手品でも見ていた気分だ。
あんなに広げていた物が、一気に片付くと、こんな気分になるんだな……と思いながら、依里は掃除機のスイッチを入れた。
その排気音を聞いた瞬間に、晴美が体を縮め、言う。
「ヨリちゃん待って!」
「あ?」
待ってと言われたたため、依里は掃除機を止めた。排気音が止まる。それを確認した晴美が、いい事を思い付いた、という顔で言う。
「おれ昼ごはん買って来るね。ヨリちゃんその間に、掃除機全部かけておけばいいよ!」
まるで逃げ出すような勢いで、晴美は財布片手に家を飛び出していった。
残された彼女は呆気にとられた後に、ああ、と合点した。
「あいつ、掃除機の音大嫌いだったっけな……」
だしぬけに大嫌いな音が聞こえてきたから、あいつは逃げたのだろう。
「悪い事したな……」
だが掃除はしなければならない。取りあえず一回は掃除機をかけて埃を吸い込み、ワイパー類で拭き取らなければ。
次からは気にしておこう、と思いつつ、依里は手際よく掃除機をかけ、ワイパーをかけた。
「ただいまー」
「馴染むの速すぎやしないか」
「人間は慣れる生き物ってどっかで聞いたよ?」
言いつつ晴美が、何やら買い物袋を持って戻ってきた。所要時間はわずか十五分である。
そんな近くにスーパーあったか? と思った物の、何という事はない。
「駅前で美味しそうな匂いのベーカリーがあったよ、そこでいろいろ買って来た」
「スーパーかと思った」
「スーパーの偵察はね、ヨリちゃんの片付け終わったらにしようと思って」
にこにこと柔らかく笑う晴美が、パン屋で買ってきた物を広げだす。
「あんパン、メロンパン、焼きそばパン……おい、もうちょっと食事系にしなかったの?」
広げたパンの大半が甘いパンで、依里はさすがに突っ込んだ。まさか昼飯が菓子パンになるとは思わなかったのだ。
だが晴美は、彼女を見る。
「好きでしょ?」
依里は目を見開いた。それから彼が買って来たパンをもう一度見直した。
あんパンも、メロンパンも、焼きそばパンも、そうだ。
「……懐かしいな、中学時代にお世話になったパンばっかりだ」
正確には、中学時代に、お腹がすいたら食べていたパンだ。
実家付近には、おしゃれなベーカリーなどなかったから、古き良きパン屋で買ったんだ。
依里は何を言えばいいのかわからなくなった。
こんな事を、お前は覚えていたのか、とさえ言えなかった。
「おれ、いまのヨリちゃんの好みは知らないけど、昔好きだったものは覚えてるよ。嫌いじゃないだろうな、と思ったから買って来た」
こいつ、そんな昔の事をわざわざ覚えていたのか。
「……もっとその記憶力、有効活用しないのか」
「ヨリちゃんが好きだったものを忘れる事はさみしいよ」
さらっとそんな事を言って、彼がさっそく、鉄瓶にお湯を沸かし始める。
それから買い物袋に入れられていた、牛乳を冷蔵庫の中に突っ込んだ。
「牛乳は買ったのかよ」
「おれ知ってるよ、ヨリちゃんは牛乳を切らすと一日機嫌が悪いって」
先好きなの選んでおいて、と晴美はいい、依里は幾つもある菓子パンをみて、一つを手に取った。
学生時代を思い出す菓子パンたちは、お小遣いもそんなにもらえていなかった時代には、飛び切りご馳走に感じたのに、今ではそこまでではないのだ。
そんな所が少しだけ寂しくなったものの、コンロの前では晴美がお湯を沸かしている。
お茶を入れるつもりだろうか。
そうしたら本当におやつの時間だな、と思いながら、依里はメロンパンをかじった。
「この辺で外食探してもいいけど、明日の朝だってご飯食べるんだから、食料品確保しなくちゃいけないじゃない」
「食べ物に関してはしっかりしてんな」
「食べるって大事な事だからね」
胸を張る場面じゃない筈なのに、あまりにもえらいだろ、と言わんばかりに胸を張られて、依里は苦笑した。
そして引っ越し業者がやってきた時、さっそく晴美はやらかした。
「そうそこ、冷蔵庫はそこ、ラックはそこ」
「おい、家財道具は全部私の物だろうが、何してんの」
「引っ越し業者さんに配置してもらってんの」
「何おまえが決めてんだよ……」
呆れた顔をした依里に、何がいけないの、と言いたげに晴美は目を瞬かせた。
「だってキッチンはおれの城だよ?」
「家主私だからな?」
「え、家賃折半だからおれも家主でしょ?」
「は?」
「え?」
依里と晴美は顔を見合せた。そして依里は、必要書類の話はしたけれども、同居条件をこの男に掲示していなかった事を、今更思い出したわけである。
そして同居条件を、ほとんど考えていなかった事まで思い出したのだ。
何やってんだよ、と自分に突っ込んだ依里であるものの、大鷺晴美という男は、家賃折半は当たり前だと思っていたらしい。そこは、えらいというべきだろうか……
そんな事を少し考えた依里だが、彼女が考えている間に、晴美がキッチンの物の配置を指定し始めたため、もうあきらめた。
多少使いにくかったとしても、慣れでそのうち不便と感じにくくなる、と経験から彼女は知っていたのである。
キッチンはそんな風にひと悶着に似たものが起きたが、その他はおおむね速やかに進んだ。
というのも、晴美が他の場所に関してはまったく頓着しなかったからだ。
バルコニーはそこそこ広く、角部屋であるからそこまで物音を気にしなくて構わない。
そして荷物と言えば、大鷺晴美の荷物は大きなスーツケース一つ分だけなのだ。
道理で、一人分の引っ越し程度の時間しかかからないわけだ。
「ありがとうございました」
「費用はクレジットカード決済ですので、お確かめください、領収書です」
そうしてさわやかに引っ越し業者の人が去っていき、残ったのは段ボール箱たちと依里たち住人である。
「おれこっちの部屋―」
そんな事を言いつつ、晴美は突き当りではない方の部屋に入っていく。
「いいの、そっちで」
「おれどこでも寝られるからさあ」
気遣われたな、とそこで気付く。おそらく、隣人の騒音に辟易している自分が、あまり隣人の物音に左右されないように、と幼馴染はそちらにしたのだ。
「あとで同居の条件、言うからな」
「おれ掃除してる」
「……お前は荷物ほどかないのか」
「ほどく荷物ないもん」
「せめて着替えくらいはスーツケースから出したらどうなんだ?」
「おれ一か所に持ち物がなくちゃいやなタイプ」
それはスーツケース関係ないんじゃないか、と思いながらも、依里はじぶんの私物の荷ほどきをするため、これから新しく自分の私室になる部屋に引っ込んだ。
大体の物をあらかた片付けた依里は、そこでふうと息を吐きだした。
次はキッチンだな、と立ち上がって、彼女が私室から顔を出すと、キッチンのあらゆるものが、床に広がっていて、ちょっとぎょっとした。
そしてそこの中央に、晴美が立っていたのだ。
「……何家探ししている泥棒みたいな散らかし方してんだよ……」
「おれ全部の物を一回見た方が仕事はかどるんだよねー」
なんだそれ。依里はまた、幼馴染が訳の分からないマイルールを広げた事を察した。
晴美は全部の物を見渡したと思うと、まるで位置を完全に把握したかのように、次々としまい始めた。
なんていう手際の良さだ。
その素早さに目を丸くしている間に、大量に広がっていたキッチンの雑多なものたちは、あらゆる引き出しに収まっていた。
手品でも見ていた気分だ。
あんなに広げていた物が、一気に片付くと、こんな気分になるんだな……と思いながら、依里は掃除機のスイッチを入れた。
その排気音を聞いた瞬間に、晴美が体を縮め、言う。
「ヨリちゃん待って!」
「あ?」
待ってと言われたたため、依里は掃除機を止めた。排気音が止まる。それを確認した晴美が、いい事を思い付いた、という顔で言う。
「おれ昼ごはん買って来るね。ヨリちゃんその間に、掃除機全部かけておけばいいよ!」
まるで逃げ出すような勢いで、晴美は財布片手に家を飛び出していった。
残された彼女は呆気にとられた後に、ああ、と合点した。
「あいつ、掃除機の音大嫌いだったっけな……」
だしぬけに大嫌いな音が聞こえてきたから、あいつは逃げたのだろう。
「悪い事したな……」
だが掃除はしなければならない。取りあえず一回は掃除機をかけて埃を吸い込み、ワイパー類で拭き取らなければ。
次からは気にしておこう、と思いつつ、依里は手際よく掃除機をかけ、ワイパーをかけた。
「ただいまー」
「馴染むの速すぎやしないか」
「人間は慣れる生き物ってどっかで聞いたよ?」
言いつつ晴美が、何やら買い物袋を持って戻ってきた。所要時間はわずか十五分である。
そんな近くにスーパーあったか? と思った物の、何という事はない。
「駅前で美味しそうな匂いのベーカリーがあったよ、そこでいろいろ買って来た」
「スーパーかと思った」
「スーパーの偵察はね、ヨリちゃんの片付け終わったらにしようと思って」
にこにこと柔らかく笑う晴美が、パン屋で買ってきた物を広げだす。
「あんパン、メロンパン、焼きそばパン……おい、もうちょっと食事系にしなかったの?」
広げたパンの大半が甘いパンで、依里はさすがに突っ込んだ。まさか昼飯が菓子パンになるとは思わなかったのだ。
だが晴美は、彼女を見る。
「好きでしょ?」
依里は目を見開いた。それから彼が買って来たパンをもう一度見直した。
あんパンも、メロンパンも、焼きそばパンも、そうだ。
「……懐かしいな、中学時代にお世話になったパンばっかりだ」
正確には、中学時代に、お腹がすいたら食べていたパンだ。
実家付近には、おしゃれなベーカリーなどなかったから、古き良きパン屋で買ったんだ。
依里は何を言えばいいのかわからなくなった。
こんな事を、お前は覚えていたのか、とさえ言えなかった。
「おれ、いまのヨリちゃんの好みは知らないけど、昔好きだったものは覚えてるよ。嫌いじゃないだろうな、と思ったから買って来た」
こいつ、そんな昔の事をわざわざ覚えていたのか。
「……もっとその記憶力、有効活用しないのか」
「ヨリちゃんが好きだったものを忘れる事はさみしいよ」
さらっとそんな事を言って、彼がさっそく、鉄瓶にお湯を沸かし始める。
それから買い物袋に入れられていた、牛乳を冷蔵庫の中に突っ込んだ。
「牛乳は買ったのかよ」
「おれ知ってるよ、ヨリちゃんは牛乳を切らすと一日機嫌が悪いって」
先好きなの選んでおいて、と晴美はいい、依里は幾つもある菓子パンをみて、一つを手に取った。
学生時代を思い出す菓子パンたちは、お小遣いもそんなにもらえていなかった時代には、飛び切りご馳走に感じたのに、今ではそこまでではないのだ。
そんな所が少しだけ寂しくなったものの、コンロの前では晴美がお湯を沸かしている。
お茶を入れるつもりだろうか。
そうしたら本当におやつの時間だな、と思いながら、依里はメロンパンをかじった。
0
あなたにおすすめの小説
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
半年間、俺の妻になれ〜幼馴染CEOのありえない求婚から始まる仮初の溺愛新婚生活〜 崖っぷち元社畜、会社が倒産したら玉の輿に乗りました!?
とろみ
恋愛
出勤したら会社が無くなっていた。
高瀬由衣(たかせゆい)二十七歳。金ナシ、職ナシ、彼氏ナシ。ついでに結婚願望も丸でナシ。
明日までに家賃を用意できなければ更に家も無くなってしまう。でも絶対田舎の実家には帰りたくない!!
そんな崖っぷちの由衣に救いの手を差し伸べたのは、幼なじみで大企業CEOの宮坂直人(みやさかなおと)。
「なぁ、俺と結婚しないか?」
直人は縁談よけのため、由衣に仮初の花嫁役を打診する。その代わりその間の生活費は全て直人が持つという。
便利な仮初の妻が欲しい直人と、金は無いけど東京に居続けたい由衣。
利害の一致から始まった愛のない結婚生活のはずが、気付けばいつの間にか世話焼きで独占欲強めな幼なじみCEOに囲い込まれていて――。
それは、ホントに不可抗力で。
樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。
「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」
その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。
恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。
まさにいま、開始のゴングが鳴った。
まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる