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スナゴと歌垣
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歌垣の会場に行くまでの間、サンドラはどこか落ち着きがなかった。
それはそうだ、これからたくさんの異性が現れるだろう、日本風なら婚活会場に行くのだからそわそわして、当然だ。
それを横目で見ながら、スナゴは慣れないかんざしが落ちていないかを確認した。
ばあちゃんのかんざしは、このあたりでは珍しい海の貝が使われている物で、山間のここらではとんでもなく貴重品だ。
経年劣化なのか、白かった貝殻はやや黄色みを帯びていた物の、ばあちゃんはそれを毎日磨いていたため、ちっとも粗末な物には見えなかった。
実はこれは、死んだじいちゃんに贈られた宝物なのだとか。
そんな物を貸してくれるなんて、と驚きすぎて言葉も出ないスナゴに、
「物はね、使われなかったら寂しがって壊れてしまうんだよ」
なんて茶目っ気たっぷりにいうばあちゃんは、それを撫でながら言ったのだ。
「私はもう、これが似合う歳じゃないからねえ、なかなか付けられないし、忙しいとこれをどこかに落とさないか心配だし。ならスナゴに使ってもらった方がずっとずっとかんざしも、幸せに違いないからね」
それは懐かしい昔と、これからスナゴの役に立つだろうかんざしを思った発言だったに違いなかった。
そんなスナゴの衣装は、いつもよりもちょっと綺麗なワンピースと上着、それからかんざしだけである。
サンドラも似たような衣装だが、彼女は母親の嫁入り道具のいくつかを借りていて、首飾りをしていた。
このあたりでは銀の腕輪が結婚した証であり、そんな物をつけている人は婚活には来ない。
会場の設置や、音楽を流す人は腕輪をしていたりするそうだが。
「サンドラ、落ち着きがないなんて珍しい」
「だって歌垣よ、これから結婚相手を見つけるための場所に行くのにそわそわしないで、どうするの?」
「そうだよスナゴ、スナゴが落ち着きすぎているだけだってば」
途中の道で、偶然合流したジャネットが笑いながら指摘する。
そんなにも落ち着いて見えるだろうか、とスナゴは首をかしげたものの、そういう物かと納得した。
「私は二人みたいに、歌垣の重要性をしっかりわかっていないんだと思うよ、分かっていたらもっと緊張してる」
「そっちか。てっきり村に意中の人がいるのかと」
「村の人数考えて、意中の相手になる男の人いた?」
真顔で聞いたスナゴを見て、サンドラが溜息とともに言う。
「あなたはなくても、相手にはあるかもしれないわね」
「そっちか!」
ジャネットが噴出してから、きれいな黄色の玉飾りのついたかんざしを揺らして笑う。
彼女のそれは琥珀の一種で、このあたりでは取れない物の、米との物々交換でたまに手にはいるものらしい。
川の流れている隣村は、山の真っただ中のスナゴの村よりも豊かだ。
だが彼等にも持っていない物や、手に入らない物は色々あるため、どちらが優位だとかそういう流れになった事はないという。
米作りになれた地域の住人は、山の中を飛び回る住人とは色々違うのだとか。
よく分からない物の、彼等が示し合わせたように言うのだから事実なのだ。
「うーん……」
スナゴは彼女たちが笑っている間も、自分にそう言った好意を持っている村人がいたかどうかを真剣に考えた。
だが思い至らない。
ゼーラはあんなでも今日の歌垣で張り切ってお嫁さんを探すと明言していたし、同じ村のバルドルも似たような物だ。
それ以外の若めの男性はすでに結婚して家庭を持っているし、除外である。
そう考えると、どうしても彼女たちが言っていることが理解できないのだが。
「やっぱり二人の勘違いとか思い違いだと思うよ」
真面目にくそ真面目に考え、スナゴは結論をそう出した。
「もったいないなあ」
「もったいないけれど、これから分かればいいのだと思うわ」
聞いた二人が残念がるものの、これもやっぱりわからないスナゴだった。
そうやってくだらない話をしたり、意中の男性を見つけたらどうやって言葉を交わすか、といった話題をしていた三人だが、スナゴ以外の二人が足を止めた。
当然スナゴも足を止めると。
「このあたりね、色々な匂いが混ざってきているわ」
「オオカミ族にキツネ族、コヨーテ族に……たぶんこのあたり一帯で暮らしてる狗族の若いのはこぞって集まった感じね」
「匂いでわかるの? やっぱりみんな便利だね」
「スナゴはその分、木に昇れるでしょう。狗族は木に昇れないのよ。どうしても動けないの。スナゴのおかげで木の実をとるのが少し楽になったし、子供たちに木の実を食べさせられてとっても助かっているわ」
なんて会話をしながら、さらに先に進むと。
いきなり森が開け、その会場の全貌があらわになった。
「うわ、大きい……!」
「スナゴもサンドラも初めてだものね。ようこそ、歌垣の会場に!」
目を丸くしたスナゴ、言葉も出なくなったサンドラに対して、慣れているらしいジャネットが手で示して笑いかけた。
その会場は、森の中の広場らしい。
気分を盛り上げるためか、複数の既婚済みの男女が音楽を奏で、運ぶのも大変そうな大甕から液体を若い男女に渡したりしている。
大きな焚火の前で語り合っている男女がいたり、踊っている男女がいたり、争奪戦になっている人々がいたり。
それはもう大変なにぎやかさだった。
たしかに東京の大きなイベントに比べれば、人は少ないだろう。
だが村という物の大きさから考えれば、とてもたくさんの村から人が集まったと断言できる会場がそこにあった。
四十人は軽くいる、と目算したスナゴは、やっぱり五年ぶりにそれだけの人がいる事に驚いていた。
いる所にはいるもんだ……という関心もあった。
会場に入る際に、一度、若い男の身長ほどもある鐸を打ち鳴らす。
これで新しい参加者の来場を告げるらしい。
一斉に人々の視線が三人に集まり、それからが大変だった。
「まさか……匂いがしないってだけで誰からも相手にされないとは……」
スナゴは若干落ち込んだ。友達の一人や二人は出来るのではないかと、期待していた分期待を裏切られて落ち込んでいた。
見目麗しいオオカミ族のサンドラや、すでに顔なじみなどのいるジャネットには、あっという間に参加者が近付いてきたのに、スナゴは放置されたのだ。
サンドラもジャネットもスナゴを気にしていたが、
「大丈夫、楽しんできなよ」
とやせ我慢で言ったスナゴを信じて、ほかの人たちと会話したりしている。
スナゴも女性に近付いて話しかけようとしたのだが。
「匂いが無くて気持ち悪いわ、あなたとなんて話さない」
とばっさり拒絶されてから、誰も声をかけてくれない。
瓶の液体……酒の一種……を片手にスナゴは、ちびりちびりと火を見ながら、少し会場のはずれ場所でやさぐれていた。
匂いがしないから気持ち悪い、なんて誰も言った事が無かったのに。
村でも隣村でも言われた事のない拒絶の言葉は、結構身に応えたのである。
酒でも飲むしかない、とさっきから飲んでいる物の、一向に気持ちが浮ついたりしない、それどころか落ち込むばっかりだ、自分は酒で落ち込むほうかと思った矢先だ。
スナゴの眼に、自分のように目立たない場所でやさぐれている男性が映った。
さみしいし、つまらないし、サンドラやジャネットを置いて村には帰れないし。
はずれもの同士で話そう、と決めたスナゴは、酒の器をもう一つもって、その男性に近付いた。
それはそうだ、これからたくさんの異性が現れるだろう、日本風なら婚活会場に行くのだからそわそわして、当然だ。
それを横目で見ながら、スナゴは慣れないかんざしが落ちていないかを確認した。
ばあちゃんのかんざしは、このあたりでは珍しい海の貝が使われている物で、山間のここらではとんでもなく貴重品だ。
経年劣化なのか、白かった貝殻はやや黄色みを帯びていた物の、ばあちゃんはそれを毎日磨いていたため、ちっとも粗末な物には見えなかった。
実はこれは、死んだじいちゃんに贈られた宝物なのだとか。
そんな物を貸してくれるなんて、と驚きすぎて言葉も出ないスナゴに、
「物はね、使われなかったら寂しがって壊れてしまうんだよ」
なんて茶目っ気たっぷりにいうばあちゃんは、それを撫でながら言ったのだ。
「私はもう、これが似合う歳じゃないからねえ、なかなか付けられないし、忙しいとこれをどこかに落とさないか心配だし。ならスナゴに使ってもらった方がずっとずっとかんざしも、幸せに違いないからね」
それは懐かしい昔と、これからスナゴの役に立つだろうかんざしを思った発言だったに違いなかった。
そんなスナゴの衣装は、いつもよりもちょっと綺麗なワンピースと上着、それからかんざしだけである。
サンドラも似たような衣装だが、彼女は母親の嫁入り道具のいくつかを借りていて、首飾りをしていた。
このあたりでは銀の腕輪が結婚した証であり、そんな物をつけている人は婚活には来ない。
会場の設置や、音楽を流す人は腕輪をしていたりするそうだが。
「サンドラ、落ち着きがないなんて珍しい」
「だって歌垣よ、これから結婚相手を見つけるための場所に行くのにそわそわしないで、どうするの?」
「そうだよスナゴ、スナゴが落ち着きすぎているだけだってば」
途中の道で、偶然合流したジャネットが笑いながら指摘する。
そんなにも落ち着いて見えるだろうか、とスナゴは首をかしげたものの、そういう物かと納得した。
「私は二人みたいに、歌垣の重要性をしっかりわかっていないんだと思うよ、分かっていたらもっと緊張してる」
「そっちか。てっきり村に意中の人がいるのかと」
「村の人数考えて、意中の相手になる男の人いた?」
真顔で聞いたスナゴを見て、サンドラが溜息とともに言う。
「あなたはなくても、相手にはあるかもしれないわね」
「そっちか!」
ジャネットが噴出してから、きれいな黄色の玉飾りのついたかんざしを揺らして笑う。
彼女のそれは琥珀の一種で、このあたりでは取れない物の、米との物々交換でたまに手にはいるものらしい。
川の流れている隣村は、山の真っただ中のスナゴの村よりも豊かだ。
だが彼等にも持っていない物や、手に入らない物は色々あるため、どちらが優位だとかそういう流れになった事はないという。
米作りになれた地域の住人は、山の中を飛び回る住人とは色々違うのだとか。
よく分からない物の、彼等が示し合わせたように言うのだから事実なのだ。
「うーん……」
スナゴは彼女たちが笑っている間も、自分にそう言った好意を持っている村人がいたかどうかを真剣に考えた。
だが思い至らない。
ゼーラはあんなでも今日の歌垣で張り切ってお嫁さんを探すと明言していたし、同じ村のバルドルも似たような物だ。
それ以外の若めの男性はすでに結婚して家庭を持っているし、除外である。
そう考えると、どうしても彼女たちが言っていることが理解できないのだが。
「やっぱり二人の勘違いとか思い違いだと思うよ」
真面目にくそ真面目に考え、スナゴは結論をそう出した。
「もったいないなあ」
「もったいないけれど、これから分かればいいのだと思うわ」
聞いた二人が残念がるものの、これもやっぱりわからないスナゴだった。
そうやってくだらない話をしたり、意中の男性を見つけたらどうやって言葉を交わすか、といった話題をしていた三人だが、スナゴ以外の二人が足を止めた。
当然スナゴも足を止めると。
「このあたりね、色々な匂いが混ざってきているわ」
「オオカミ族にキツネ族、コヨーテ族に……たぶんこのあたり一帯で暮らしてる狗族の若いのはこぞって集まった感じね」
「匂いでわかるの? やっぱりみんな便利だね」
「スナゴはその分、木に昇れるでしょう。狗族は木に昇れないのよ。どうしても動けないの。スナゴのおかげで木の実をとるのが少し楽になったし、子供たちに木の実を食べさせられてとっても助かっているわ」
なんて会話をしながら、さらに先に進むと。
いきなり森が開け、その会場の全貌があらわになった。
「うわ、大きい……!」
「スナゴもサンドラも初めてだものね。ようこそ、歌垣の会場に!」
目を丸くしたスナゴ、言葉も出なくなったサンドラに対して、慣れているらしいジャネットが手で示して笑いかけた。
その会場は、森の中の広場らしい。
気分を盛り上げるためか、複数の既婚済みの男女が音楽を奏で、運ぶのも大変そうな大甕から液体を若い男女に渡したりしている。
大きな焚火の前で語り合っている男女がいたり、踊っている男女がいたり、争奪戦になっている人々がいたり。
それはもう大変なにぎやかさだった。
たしかに東京の大きなイベントに比べれば、人は少ないだろう。
だが村という物の大きさから考えれば、とてもたくさんの村から人が集まったと断言できる会場がそこにあった。
四十人は軽くいる、と目算したスナゴは、やっぱり五年ぶりにそれだけの人がいる事に驚いていた。
いる所にはいるもんだ……という関心もあった。
会場に入る際に、一度、若い男の身長ほどもある鐸を打ち鳴らす。
これで新しい参加者の来場を告げるらしい。
一斉に人々の視線が三人に集まり、それからが大変だった。
「まさか……匂いがしないってだけで誰からも相手にされないとは……」
スナゴは若干落ち込んだ。友達の一人や二人は出来るのではないかと、期待していた分期待を裏切られて落ち込んでいた。
見目麗しいオオカミ族のサンドラや、すでに顔なじみなどのいるジャネットには、あっという間に参加者が近付いてきたのに、スナゴは放置されたのだ。
サンドラもジャネットもスナゴを気にしていたが、
「大丈夫、楽しんできなよ」
とやせ我慢で言ったスナゴを信じて、ほかの人たちと会話したりしている。
スナゴも女性に近付いて話しかけようとしたのだが。
「匂いが無くて気持ち悪いわ、あなたとなんて話さない」
とばっさり拒絶されてから、誰も声をかけてくれない。
瓶の液体……酒の一種……を片手にスナゴは、ちびりちびりと火を見ながら、少し会場のはずれ場所でやさぐれていた。
匂いがしないから気持ち悪い、なんて誰も言った事が無かったのに。
村でも隣村でも言われた事のない拒絶の言葉は、結構身に応えたのである。
酒でも飲むしかない、とさっきから飲んでいる物の、一向に気持ちが浮ついたりしない、それどころか落ち込むばっかりだ、自分は酒で落ち込むほうかと思った矢先だ。
スナゴの眼に、自分のように目立たない場所でやさぐれている男性が映った。
さみしいし、つまらないし、サンドラやジャネットを置いて村には帰れないし。
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