63 / 69
63話:ロッシジャーニ辺境伯領奪還戦の準備
しおりを挟む
ルーナを含むタリム家に仕える従僕とメイド数名がお母様と共にべリリム侯爵家に到着した。
「ジェニファー様、お待たせいたしました」
「よく来てくれたわねミシェル。早速状況を教えて頂戴」
お母様とジェニファー様が会合をしている間にルーナから事のあらましを聞いたところ、フリッツ・ロッシジャーニは真っ黒とのこと。
しかもロッシジャーニ辺境伯が軟禁状態に陥っていることが判明した。
商人の行き来が無くなったことから野盗討伐のために出陣したギュンター・ロッシジャーニ辺境伯は、帝国軍に囲まれ辺境伯領の町ケイにて軟禁状態にあるとのこと。
そして屋敷を掌握したフリッツ・ロッシジャーニは帝国第二皇子と取交した密約を隠し、自分が辺境伯だと振る舞っているとの事。
「とんだバカ野郎ですわね」
「まったくです。アルミナ王国の面汚しですよ。辺境伯令息が聞いて呆れます」
既にこの件は王家にも打診済みで、討伐許可が出ているとの事。
ロッシジャーニ辺境伯家の騎士たちは帝国軍が掌握している状態であり撃破に躊躇は不要とのことだ。
あらましを聞き終えたらお母様たちの会議も終わったようだ。
「ミリア、貴女べリリム侯爵軍と一緒に進軍する気はある?」
「それ拒否権有りませんよね?」
お母様、にっこり笑って返さないでもらえます?結局拒否権なんてないんじゃない。
「あなたの仕事はジェラルド様の護衛よ。彼が討伐の指揮を執ることになったからご指名よ」
「次期べリリム侯爵家当主としての名を上げさせたいと?」
「そういうこと、ミリアに対抗したいみたいね」
「なんて迷惑な」
「遠方から護衛すればよいだけよ。敵の脅威目標を倒すことには変わりないわ」
まぁそうなんでしょうけどね…
やることは大きく変わらないか。
「行軍開始は三日後だそうよ。一度挨拶してきたら?」
「そういたします」
小さい頃は随分一緒に遊んだけれども、まさかまた一緒に行動することになるとは…
先触れを出してジェラルド様に会いに行く。
特に拒まれることなく彼の執務室に通していただけた。
で、執務室に入るとジェラルド様のほかに女性が1人いらっしゃった。
「紹介しよう、私の婚約者であるガラティア・レイゼンベルク嬢だ」
「レイゼンベルク伯爵家のガラティアと申します。ジェラルド様とは幼馴染だとか」
「ミリア・タリムと申します。お母様がべリリム侯爵様と親友だそうで幼少期に幾度か遊んでいただけました」
「そうですのね」
「ミリア、私の護衛をしてくれると聞いている。戦場では君が先輩だからいろいろと教えてほしい」
「ジェラルド様付きの他の護衛もおりますからそちらの指示に従ってくださいまし。私は近くではなく遠くから見守る護衛ですので」
「なるほど、そういう形になるのか…」
「ミリアさん、ジェラルドの事よろしくお願いいたします」
「お任せください」
まぁその仕事をするのは直属の騎士たちがメインだろうけれどね。
しかし知らない間にジェラルド様に婚約者ができたのか…なんとまぁだね
「ジェニファー様、お待たせいたしました」
「よく来てくれたわねミシェル。早速状況を教えて頂戴」
お母様とジェニファー様が会合をしている間にルーナから事のあらましを聞いたところ、フリッツ・ロッシジャーニは真っ黒とのこと。
しかもロッシジャーニ辺境伯が軟禁状態に陥っていることが判明した。
商人の行き来が無くなったことから野盗討伐のために出陣したギュンター・ロッシジャーニ辺境伯は、帝国軍に囲まれ辺境伯領の町ケイにて軟禁状態にあるとのこと。
そして屋敷を掌握したフリッツ・ロッシジャーニは帝国第二皇子と取交した密約を隠し、自分が辺境伯だと振る舞っているとの事。
「とんだバカ野郎ですわね」
「まったくです。アルミナ王国の面汚しですよ。辺境伯令息が聞いて呆れます」
既にこの件は王家にも打診済みで、討伐許可が出ているとの事。
ロッシジャーニ辺境伯家の騎士たちは帝国軍が掌握している状態であり撃破に躊躇は不要とのことだ。
あらましを聞き終えたらお母様たちの会議も終わったようだ。
「ミリア、貴女べリリム侯爵軍と一緒に進軍する気はある?」
「それ拒否権有りませんよね?」
お母様、にっこり笑って返さないでもらえます?結局拒否権なんてないんじゃない。
「あなたの仕事はジェラルド様の護衛よ。彼が討伐の指揮を執ることになったからご指名よ」
「次期べリリム侯爵家当主としての名を上げさせたいと?」
「そういうこと、ミリアに対抗したいみたいね」
「なんて迷惑な」
「遠方から護衛すればよいだけよ。敵の脅威目標を倒すことには変わりないわ」
まぁそうなんでしょうけどね…
やることは大きく変わらないか。
「行軍開始は三日後だそうよ。一度挨拶してきたら?」
「そういたします」
小さい頃は随分一緒に遊んだけれども、まさかまた一緒に行動することになるとは…
先触れを出してジェラルド様に会いに行く。
特に拒まれることなく彼の執務室に通していただけた。
で、執務室に入るとジェラルド様のほかに女性が1人いらっしゃった。
「紹介しよう、私の婚約者であるガラティア・レイゼンベルク嬢だ」
「レイゼンベルク伯爵家のガラティアと申します。ジェラルド様とは幼馴染だとか」
「ミリア・タリムと申します。お母様がべリリム侯爵様と親友だそうで幼少期に幾度か遊んでいただけました」
「そうですのね」
「ミリア、私の護衛をしてくれると聞いている。戦場では君が先輩だからいろいろと教えてほしい」
「ジェラルド様付きの他の護衛もおりますからそちらの指示に従ってくださいまし。私は近くではなく遠くから見守る護衛ですので」
「なるほど、そういう形になるのか…」
「ミリアさん、ジェラルドの事よろしくお願いいたします」
「お任せください」
まぁその仕事をするのは直属の騎士たちがメインだろうけれどね。
しかし知らない間にジェラルド様に婚約者ができたのか…なんとまぁだね
1
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる