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カウンセリングという名のお見合い
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1898年1月、新年の関連行事を終えて、ようやく時間が取れるようになったので、私は今年結婚する予定のお兄様と個人的なお茶会を開いております。
「つまりは何か…王権の復興は諦めろというのか?
お前のおかげで今我が国における王家の評判はかなり良い。
王権復興は今しかないと考えるが?」
お兄様は史実でもその王権を取り戻す動きを第一次対戦後すぐに起こして国民と衝突しているのですが、私のせいでより強行しそうだったのですよね…心配した通りだったわけですが。
「その考え方は間違いです。
本来、前回の憲法改正の時点で私たち王族はダンマーク王国の顔としての役割がメインであり、国政に対して過剰な介入はすべきではないとなっています」
とはいえ、私の話は聞いてくださるのが救いですわね。
確かに王家に対する印象はT H Iのおかげで、かなり良くなっていますけれど、それはあくまでも雇用を生み出し、航空機という新しい最先端技術による誇りによるところが大きく、なにも王家である必要はないわけです。
それにお祖父様と選挙で選ばれた政府との関係は悪くないとはいえ、お祖父様も基本的に国民の意思を尊重して議会で決まったことを承認するのがお仕事です。
まぁ私のわがままを実現するためにご発言等はしていただけますけどね。
「そもそも、50年前なら昔の権力を維持できたかもしれませんが、それは世界の流れから逆行します。
イギリスもロシアもすでに"絶対王政"ではありませんよ。
民は無知ではありません。
フランス革命以後において、どのように王家が生き残るべきかは各国を見れば明らかです」
「…だが、フランス革命は結局ナポレオンという皇帝を産んだではないか」
「その時とは時代がもう違うことを認識してくださいまし。
下手を踏めば今よりも発言権がなくなるかもしれないのです」
「そういうものか?」
「そういうものです。
お兄様も私のレーナのような平民の側近を持つべきですわね」
「…ふむ」
それに、これは伏線でもあります。
私の目的を達成するためには、今のうちから貴族と平民の差など、生まれによる血以外に誇るものはない。
民衆と同じように好きなものと結婚すれば良いという事に対する話ですわね。
*****
「本日のカウンセリングを行いますよ、テューラ姫殿下」
「はい、よろしくお願いいたします」
ちょっと私は自分の欲望のためにわがままを言いまして、部屋にはメイド二人とニールスに私だけ。
こないだ久しぶりに高熱をだして三日も寝込んでしまったことを理由に無理やりニールスに健康診断をしていただこうという魂胆です。
といっても、男性の医師であるかれが私の体に触って健康診断をするわけではありません。
まぁいざとなれば聴診器をつかって心音を確認したりということもするとは思いますが、基本は見た目の様子とこうした会話のやり取りで健康状態に対する意見を述べてもらいます。
「先々週からお変わりはありませんか?」
「はい、ニールス先生のおかげで体の調子はとても良いです」
「それはよかった…本日の姫殿下のお顔を見る限り顔色もよく、問題なさそうですね」
そうでしょうね。
ここしばらくコルセットは緩めにしていただいていますし、マリーナのおかげで早い段階で下着の改良も進んでおりますしね。
「マリーナのおかげでしょう。
以前のようなコルセットをしていては、こうはならなかったかと思いますわ」
「…そうですね女性を美しく見せるためとはいえ、ここ最近の流行を見ますと、コルセットの締め付けは過剰に思います。
姫殿下が率先して"自然な体のラインの美しさ"を流行らせることができれば、無理な体型維持のために体調を崩す婦女子の方々も減るでしょう」
「締め付けすぎないコルセットに胸をサポートするブラジャーは素晴らしい発明ですわね。
最近ではアリックス叔母さまがご使用になってくださったおかげで急速に普及し始めておりますもの」
「それもテューラ姫様の先見性でございましょう」
ニールスから褒められるとくすぐったいわね。
とはいえ、先々週までは旧来のコルセットを普通につけていたのですが、私は未来の下着の事情を知っています。
マリーナと協力して去年あたりから下着の開発を初め、ようやく形になった近代的な下着のおかげで私も楽な生活を送っております。
これにはニールスだけでなく、アルフレッド先生も賛同してくれています。
流石に公式な式典に出る際は、まだ昔のコルセットをしますけれど、それでもつける機会は圧倒的に減りました。
「ところでニールス先生、最近なにか民の間で流行りのものなどありませんこと?」
「流行りですか?そうですね…」
こうして1時間ほどのカウンセリングの時間、私はニールスからの診断を受け終われば世間話をして仲を深めるようにし始めたのです。
まずはお話しない事には、なにも始まりませんよね?
それにようやく気がついたのです。
私王女ですから、常に人の目もありますし急に相手に擦り寄ったりだとか腕に巻き付くだなんてことできません。
これで少しでも好感度が上がれば良いのですが…とにかく私のわがままでようやく一歩が踏み出せた気が致します。
「つまりは何か…王権の復興は諦めろというのか?
お前のおかげで今我が国における王家の評判はかなり良い。
王権復興は今しかないと考えるが?」
お兄様は史実でもその王権を取り戻す動きを第一次対戦後すぐに起こして国民と衝突しているのですが、私のせいでより強行しそうだったのですよね…心配した通りだったわけですが。
「その考え方は間違いです。
本来、前回の憲法改正の時点で私たち王族はダンマーク王国の顔としての役割がメインであり、国政に対して過剰な介入はすべきではないとなっています」
とはいえ、私の話は聞いてくださるのが救いですわね。
確かに王家に対する印象はT H Iのおかげで、かなり良くなっていますけれど、それはあくまでも雇用を生み出し、航空機という新しい最先端技術による誇りによるところが大きく、なにも王家である必要はないわけです。
それにお祖父様と選挙で選ばれた政府との関係は悪くないとはいえ、お祖父様も基本的に国民の意思を尊重して議会で決まったことを承認するのがお仕事です。
まぁ私のわがままを実現するためにご発言等はしていただけますけどね。
「そもそも、50年前なら昔の権力を維持できたかもしれませんが、それは世界の流れから逆行します。
イギリスもロシアもすでに"絶対王政"ではありませんよ。
民は無知ではありません。
フランス革命以後において、どのように王家が生き残るべきかは各国を見れば明らかです」
「…だが、フランス革命は結局ナポレオンという皇帝を産んだではないか」
「その時とは時代がもう違うことを認識してくださいまし。
下手を踏めば今よりも発言権がなくなるかもしれないのです」
「そういうものか?」
「そういうものです。
お兄様も私のレーナのような平民の側近を持つべきですわね」
「…ふむ」
それに、これは伏線でもあります。
私の目的を達成するためには、今のうちから貴族と平民の差など、生まれによる血以外に誇るものはない。
民衆と同じように好きなものと結婚すれば良いという事に対する話ですわね。
*****
「本日のカウンセリングを行いますよ、テューラ姫殿下」
「はい、よろしくお願いいたします」
ちょっと私は自分の欲望のためにわがままを言いまして、部屋にはメイド二人とニールスに私だけ。
こないだ久しぶりに高熱をだして三日も寝込んでしまったことを理由に無理やりニールスに健康診断をしていただこうという魂胆です。
といっても、男性の医師であるかれが私の体に触って健康診断をするわけではありません。
まぁいざとなれば聴診器をつかって心音を確認したりということもするとは思いますが、基本は見た目の様子とこうした会話のやり取りで健康状態に対する意見を述べてもらいます。
「先々週からお変わりはありませんか?」
「はい、ニールス先生のおかげで体の調子はとても良いです」
「それはよかった…本日の姫殿下のお顔を見る限り顔色もよく、問題なさそうですね」
そうでしょうね。
ここしばらくコルセットは緩めにしていただいていますし、マリーナのおかげで早い段階で下着の改良も進んでおりますしね。
「マリーナのおかげでしょう。
以前のようなコルセットをしていては、こうはならなかったかと思いますわ」
「…そうですね女性を美しく見せるためとはいえ、ここ最近の流行を見ますと、コルセットの締め付けは過剰に思います。
姫殿下が率先して"自然な体のラインの美しさ"を流行らせることができれば、無理な体型維持のために体調を崩す婦女子の方々も減るでしょう」
「締め付けすぎないコルセットに胸をサポートするブラジャーは素晴らしい発明ですわね。
最近ではアリックス叔母さまがご使用になってくださったおかげで急速に普及し始めておりますもの」
「それもテューラ姫様の先見性でございましょう」
ニールスから褒められるとくすぐったいわね。
とはいえ、先々週までは旧来のコルセットを普通につけていたのですが、私は未来の下着の事情を知っています。
マリーナと協力して去年あたりから下着の開発を初め、ようやく形になった近代的な下着のおかげで私も楽な生活を送っております。
これにはニールスだけでなく、アルフレッド先生も賛同してくれています。
流石に公式な式典に出る際は、まだ昔のコルセットをしますけれど、それでもつける機会は圧倒的に減りました。
「ところでニールス先生、最近なにか民の間で流行りのものなどありませんこと?」
「流行りですか?そうですね…」
こうして1時間ほどのカウンセリングの時間、私はニールスからの診断を受け終われば世間話をして仲を深めるようにし始めたのです。
まずはお話しない事には、なにも始まりませんよね?
それにようやく気がついたのです。
私王女ですから、常に人の目もありますし急に相手に擦り寄ったりだとか腕に巻き付くだなんてことできません。
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