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三話
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「焦っても仕方がない。いったん落ち着いて。戦いを見よう」
私は相手が声を掛けてくるのを待ち、その間、他の男子生徒の戦いを見ることにした。
「はっ、おらっ、せやあっ」
背が高く、赤髪をオールバックに固めた男子生徒は剣を勢いよく振るい、剣幕を発していた。剣の腕は普通だが威勢は悪くない。
「くっ、つっ、んっ」
線が細く、短い金髪を自然に流した男子生徒は赤髪に押され、剣が上手く振れていなかった。
自ら攻める意志が感じられない。だが、身のこなしは上手く、体幹がしっかりしているのか、剣が弾かれても芯がぶれていなかった。
だが、赤髪の男子生徒が剣を振るい、金髪の男子生徒の首に寸止めする。
「ま、参りました……」
金髪の男子生徒は負けを認め、試合が終わった。
「ふう……、次だ」
赤髪の男子生徒が私の方に向って歩いてくる。背丈は一七八センチメートルほどあり、長身だ。まだ一五歳なのに。
「お前、相手がいないなら俺と戦え」
赤髪の生徒はぶっきらぼうに戦いを挑んできた。
「わかった。じゃあ、戦おうか」
私は腰に掛けた剣を引き抜き、普通に構える。
「……っ」
赤髪の生徒は私が構えた瞬間に後方に下がった。軽く構えていたのに、今は殺意むき出しで剣を握っている。
「お前、何者だ。どこにも隙がねえぞ」
赤髪の生徒はとても優秀なようだ。私の力量を把握できている。
「隙がなかったらどうするの?」
「はは……、作るっ」
赤髪の生徒は震える脚を前に出し、剣を振りかぶってきた。恐怖に打ち勝つ精神力は目を見張るが、技術がお粗末だ。
私は半歩下がり、振りかざされた剣を躱す。そのまま赤髪の生徒が前に傾く反動で開いた首に、蛇が獲物を狙うような鋭い蹴りを入れる。本気で蹴ったら首が折れるので、首をからめとる。スカートではなくズボンなのでパンツを見られる心配もないし、剣を使う必要もない。相手に意識を向けさせるだけの道具にすれば隙を作りやすくなる。
「くっ、ぐぐぐう……」
私は蹴りで怯み倒れ込んだ赤髪の生徒の首を太ももで締め、剣を持つ右腕は関節を決める。赤髪の生徒は私の脚を二、三回叩き、降参してきた。
「ふぅ、ありがとうございました」
私は赤髪の生徒を放し、頭を下げる。
「な、なんかめっちゃ良い匂いがした気がする……」
赤髪の生徒は負けたのに悔いがなさそうだ。
その後、私は何戦かこなした。
「あの、ちょっといいかな?」
さっき新入生代表で挨拶していた主席に話しかけられた。
どの男よりも顔が整っており、女子生徒がいたらメロメロになるんだろうなと思う。あ、私、女子だった。でも、ただの金髪のイケメンに興味はない。
「戦いに来たんですか?」
「私はもう一〇戦終えたから、同じくらい勝っている君と話しておきたくてね。同じ教室になったらよろしく」
金髪のイケメンは手の平を差し出してきた。
「はぁ、よろし……」
私が手を握ろうとしたら金髪のイケメンは私の目を狙って攻撃してきた。
私は不意打ちを普通に躱した。相手の狙いがわからなかったが手首を持って攻撃を流す。
金髪のイケメンは私に軽々と投げ飛ばされ、何者かの上に乗っていた。
「う、うぅ……」
金髪のイケメンに押し倒されていたのは赤髪と戦っていた金髪で線が細い男子生徒だった。押し倒されている方がやけに可愛く、押し倒している方がイケメンなので、私の創作意欲が掻き立てられる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」
禁断の書を取り出し、黒いインクを付けた羽根ペンを使って頭の中に溢れ出てくる文章を書いていく。周りは攻撃し合っているなか、私だけが羽根ペンを動かし、別の意味でたぎっていた。
私が気持ちよく書き終わった後、先ほどの金髪イケメンが戻ってくる。
「すまない。君の実力を確かめたかったんだ。完璧に対処されて肝が冷えたよ」
「別に、気にしなくてもいいですよ」
時間が経つにつれ、一〇回戦い終わった生徒が観覧席に移動していく。数が減るほど目立つので、早く抜けたかった。
私は最後まで残ったにも拘らず一〇回、戦えなかった。皆、私を避けていたのだ。どうも、主席を投げ飛ばした辺りから周りの視線が痛くなった。あの時、戦わない方がいい相手認定されたのかな。
とりあえず、初登園日を無事終えた。
☆☆☆☆
次の日、学園の園舎入口に張り出されたクラス表を見て、あくびが出たように口が開いた。
「Dランククラスか……」
私はSランク冒険者だったのだが、なぜかDランククラスだった。おそらく、勝ち負け関係なく一〇戦消費しなければ一番下の教室に振り分けられるのだろう。
特にランクにこだわりはないので問題ない。Dランククラスの教室に向かう。
「どのランクでも周りは男子だらけだし、仕事を頑張ったぶん学園生活を精一杯楽しむぞ~」
私は扇状に長机が並べられ、教員が見えやすいように段差が付いている教室に入る。指定された場所に座り、トランクを机の上に置いた。
午前八時五〇分ごろ、教卓の前に男性教員が立つ。
「あー、初めまして。俺がDランククラスの担任になったゲンナイ ・ナーベスだ。今は廃れたおっさんだが、昔は近衛騎士だった。喧嘩なら付き合うぞ。いつでも受けてやる」
身長一七二センチメートルくらい。革製の上着を身に纏い、左腰に近衛騎士の名残か銀剣を掛けていた。中肉中背で無駄がない身体つき。白髪交じりの短い茶髪で毛量はある。仕事が辛かったのか皴が深い、渋いおじさん。
ゲンナイ先生が自己紹介した後、彼からDランククラスの記章が配られる。襟首の園章の隣に鉄色の記章を付けた。
「じゃあ、自己紹介してくれ。名前とこれからの目標を言うだけでいい」
ゲンナイ先生は近くの者を指さし、教卓の前に立たせる。その後、自己紹介が続いた。
「フレイ・ルブルムだ。強くなるために学園に来た。よろしく頼む」
昨日、私に臆せず攻撃してきた赤髪オールバックの男子生徒が自己紹介した。威勢は良かったが、剣術がいまいちだったからかDランクに割り振られたようだ。
「は、初めまして、ライト・マンダリニアです。工学と魔術に興味があるので資格が取れるくらい学びたいと思っています。冒険者にも興味があるので、戦闘訓練も頑張りたいです。これからよろしくお願いします」
短い金髪を櫛で梳いただけっぽいのに艶やかで纏まっている可愛い男子学生が頭を下げた。戦っているところを何度も見たが、結構負けていたのでDランクなのも仕方がない。
多くの者が自己紹介を終え、私の番が来た。
「えー、初めまして。キアスと言います。私の目標は……」
――どうしよう『禁断の書』が書きたいから入学したとか、男子の生活をもっと見て回りたいです、と言ったらやばいやつになってしまう。目標、目標は。
私は仕事から逃げるように入学したので大きな目標を持っていなかった。
「と、とりあえず、辛かった日々を忘れられるくらい楽しい学園生活をまったり過ごしたいです。よろしくお願いします」
私は扇形に広がる教室の中で一番目立つ教卓の前に立ち、自己紹介をこなした。
「キアスって、Sランク冒険者にもいなかったか?」
「ああ、いるぜ。最年少のSランク冒険者だろ。異名が『黒羽の悪魔』って言うんだぜ。超カッコいいよな。でも、女って噂だぞ。あいつはどう見ても男だろ」
「じゃあ、違うか。まあ、名前が同じ奴くらい結構いる。Sランク冒険者ならDランククラスに来るわけないか」
男子生徒達は私を見て何か詮索しようとしていたが、知っている情報と違ったのか詮索を止めた。
私は自己紹介中に内心、心臓が口から出そうになるほどビビっていたが気づかれずほっとし、席に戻る。その後も自己紹介が続き、八八名の自己紹介がおわった。
私は相手が声を掛けてくるのを待ち、その間、他の男子生徒の戦いを見ることにした。
「はっ、おらっ、せやあっ」
背が高く、赤髪をオールバックに固めた男子生徒は剣を勢いよく振るい、剣幕を発していた。剣の腕は普通だが威勢は悪くない。
「くっ、つっ、んっ」
線が細く、短い金髪を自然に流した男子生徒は赤髪に押され、剣が上手く振れていなかった。
自ら攻める意志が感じられない。だが、身のこなしは上手く、体幹がしっかりしているのか、剣が弾かれても芯がぶれていなかった。
だが、赤髪の男子生徒が剣を振るい、金髪の男子生徒の首に寸止めする。
「ま、参りました……」
金髪の男子生徒は負けを認め、試合が終わった。
「ふう……、次だ」
赤髪の男子生徒が私の方に向って歩いてくる。背丈は一七八センチメートルほどあり、長身だ。まだ一五歳なのに。
「お前、相手がいないなら俺と戦え」
赤髪の生徒はぶっきらぼうに戦いを挑んできた。
「わかった。じゃあ、戦おうか」
私は腰に掛けた剣を引き抜き、普通に構える。
「……っ」
赤髪の生徒は私が構えた瞬間に後方に下がった。軽く構えていたのに、今は殺意むき出しで剣を握っている。
「お前、何者だ。どこにも隙がねえぞ」
赤髪の生徒はとても優秀なようだ。私の力量を把握できている。
「隙がなかったらどうするの?」
「はは……、作るっ」
赤髪の生徒は震える脚を前に出し、剣を振りかぶってきた。恐怖に打ち勝つ精神力は目を見張るが、技術がお粗末だ。
私は半歩下がり、振りかざされた剣を躱す。そのまま赤髪の生徒が前に傾く反動で開いた首に、蛇が獲物を狙うような鋭い蹴りを入れる。本気で蹴ったら首が折れるので、首をからめとる。スカートではなくズボンなのでパンツを見られる心配もないし、剣を使う必要もない。相手に意識を向けさせるだけの道具にすれば隙を作りやすくなる。
「くっ、ぐぐぐう……」
私は蹴りで怯み倒れ込んだ赤髪の生徒の首を太ももで締め、剣を持つ右腕は関節を決める。赤髪の生徒は私の脚を二、三回叩き、降参してきた。
「ふぅ、ありがとうございました」
私は赤髪の生徒を放し、頭を下げる。
「な、なんかめっちゃ良い匂いがした気がする……」
赤髪の生徒は負けたのに悔いがなさそうだ。
その後、私は何戦かこなした。
「あの、ちょっといいかな?」
さっき新入生代表で挨拶していた主席に話しかけられた。
どの男よりも顔が整っており、女子生徒がいたらメロメロになるんだろうなと思う。あ、私、女子だった。でも、ただの金髪のイケメンに興味はない。
「戦いに来たんですか?」
「私はもう一〇戦終えたから、同じくらい勝っている君と話しておきたくてね。同じ教室になったらよろしく」
金髪のイケメンは手の平を差し出してきた。
「はぁ、よろし……」
私が手を握ろうとしたら金髪のイケメンは私の目を狙って攻撃してきた。
私は不意打ちを普通に躱した。相手の狙いがわからなかったが手首を持って攻撃を流す。
金髪のイケメンは私に軽々と投げ飛ばされ、何者かの上に乗っていた。
「う、うぅ……」
金髪のイケメンに押し倒されていたのは赤髪と戦っていた金髪で線が細い男子生徒だった。押し倒されている方がやけに可愛く、押し倒している方がイケメンなので、私の創作意欲が掻き立てられる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」
禁断の書を取り出し、黒いインクを付けた羽根ペンを使って頭の中に溢れ出てくる文章を書いていく。周りは攻撃し合っているなか、私だけが羽根ペンを動かし、別の意味でたぎっていた。
私が気持ちよく書き終わった後、先ほどの金髪イケメンが戻ってくる。
「すまない。君の実力を確かめたかったんだ。完璧に対処されて肝が冷えたよ」
「別に、気にしなくてもいいですよ」
時間が経つにつれ、一〇回戦い終わった生徒が観覧席に移動していく。数が減るほど目立つので、早く抜けたかった。
私は最後まで残ったにも拘らず一〇回、戦えなかった。皆、私を避けていたのだ。どうも、主席を投げ飛ばした辺りから周りの視線が痛くなった。あの時、戦わない方がいい相手認定されたのかな。
とりあえず、初登園日を無事終えた。
☆☆☆☆
次の日、学園の園舎入口に張り出されたクラス表を見て、あくびが出たように口が開いた。
「Dランククラスか……」
私はSランク冒険者だったのだが、なぜかDランククラスだった。おそらく、勝ち負け関係なく一〇戦消費しなければ一番下の教室に振り分けられるのだろう。
特にランクにこだわりはないので問題ない。Dランククラスの教室に向かう。
「どのランクでも周りは男子だらけだし、仕事を頑張ったぶん学園生活を精一杯楽しむぞ~」
私は扇状に長机が並べられ、教員が見えやすいように段差が付いている教室に入る。指定された場所に座り、トランクを机の上に置いた。
午前八時五〇分ごろ、教卓の前に男性教員が立つ。
「あー、初めまして。俺がDランククラスの担任になったゲンナイ ・ナーベスだ。今は廃れたおっさんだが、昔は近衛騎士だった。喧嘩なら付き合うぞ。いつでも受けてやる」
身長一七二センチメートルくらい。革製の上着を身に纏い、左腰に近衛騎士の名残か銀剣を掛けていた。中肉中背で無駄がない身体つき。白髪交じりの短い茶髪で毛量はある。仕事が辛かったのか皴が深い、渋いおじさん。
ゲンナイ先生が自己紹介した後、彼からDランククラスの記章が配られる。襟首の園章の隣に鉄色の記章を付けた。
「じゃあ、自己紹介してくれ。名前とこれからの目標を言うだけでいい」
ゲンナイ先生は近くの者を指さし、教卓の前に立たせる。その後、自己紹介が続いた。
「フレイ・ルブルムだ。強くなるために学園に来た。よろしく頼む」
昨日、私に臆せず攻撃してきた赤髪オールバックの男子生徒が自己紹介した。威勢は良かったが、剣術がいまいちだったからかDランクに割り振られたようだ。
「は、初めまして、ライト・マンダリニアです。工学と魔術に興味があるので資格が取れるくらい学びたいと思っています。冒険者にも興味があるので、戦闘訓練も頑張りたいです。これからよろしくお願いします」
短い金髪を櫛で梳いただけっぽいのに艶やかで纏まっている可愛い男子学生が頭を下げた。戦っているところを何度も見たが、結構負けていたのでDランクなのも仕方がない。
多くの者が自己紹介を終え、私の番が来た。
「えー、初めまして。キアスと言います。私の目標は……」
――どうしよう『禁断の書』が書きたいから入学したとか、男子の生活をもっと見て回りたいです、と言ったらやばいやつになってしまう。目標、目標は。
私は仕事から逃げるように入学したので大きな目標を持っていなかった。
「と、とりあえず、辛かった日々を忘れられるくらい楽しい学園生活をまったり過ごしたいです。よろしくお願いします」
私は扇形に広がる教室の中で一番目立つ教卓の前に立ち、自己紹介をこなした。
「キアスって、Sランク冒険者にもいなかったか?」
「ああ、いるぜ。最年少のSランク冒険者だろ。異名が『黒羽の悪魔』って言うんだぜ。超カッコいいよな。でも、女って噂だぞ。あいつはどう見ても男だろ」
「じゃあ、違うか。まあ、名前が同じ奴くらい結構いる。Sランク冒険者ならDランククラスに来るわけないか」
男子生徒達は私を見て何か詮索しようとしていたが、知っている情報と違ったのか詮索を止めた。
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