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十話
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「キアス、お前は食べる量が少なすぎる。もっと食え」
サンザ先輩はドカ盛りの料理を私の前に置いてきた。
――この人、うざいのに加えてお節介なのか。
「こ、こんなに食べられませんよ……」
私はドカ盛り料理を押し返す。何度か押し返すも、サンザ先輩は何度も押し付けてきた。そのため、仕方なく食べる。
いつも通り講義をそつなくこなし、生徒会室にやってくる。
すでに生徒会室に居座っていたパッシュさんは細い脚を組み、私の顔を見ながら目を細める。少々気味が悪い。生徒会長が適当な仕事しかしないから、私のほうにしわ寄せがくる苦労も知らないでヘラヘラと笑っていた。
「キアスくん、エルツ工魔学園の生活に慣れたかな?」
「まあ、ある程度は。ただ一か月もたって、友達が指の数もいないなと思って」
「気にしない気にしない。僕は友達ゼロ人だよ」
「ハンスさんがいるじゃないですか」
「ハンスは……家族だもん」。
「また、気持ち悪い発言を。私はパッシュと家族になった覚えはない」
ハンスさんは眼鏡を何度も掛け直し、すぐに反論した。
「えー、もう、恥ずかしがり屋なんだから。一緒に食事してお風呂に入って同じベッドで寝ていたら家族も同然でしょー。それとも、そう思っているのは僕だけなの……?」
パッシュさんはハンスさんの背後に回り、首に手を回し、抱き着いた。
「ええ、そう思っているのはパッシュだけだよ」
ハンスさんは計画書をパッシュさんの顔に押し付け、離れさせる。
「むぅー、ハンスのムッツリすけべ。お風呂に入る時、僕の華奢な体を見て、いっつも息を切らしているくせに」
「な、なにを言っているんだ。そ、そんなわけないだろう」
その後も、ハンスさんとパッシュさんののろけ話が生徒会室に響き続ける。
「えへへ、えへへ、えへへへへ」
私は仕事中にも拘らず、涎をじゅるりと啜って『禁断の書』を書きなぐっていた。
「もう嫌……、この生徒会……」
私より先に生徒会室にいたコルトは半泣きになりながら仕事していた。今更、そんなこと言っても遅い。
私は生徒会の仕事を終え、コルトと一緒に生徒会室を出た。
「どうして先輩たちはああなんだ。生徒会長、風紀委員長としての自覚が足らなすぎる。もっと他の生徒たちの模範となるような生活態度になってもらえないだろうか」
コルトは額に手を置き、顔色を悪くしていた。
「まあまあ、先輩たちがちょっと変わっていて面白いじゃん。それに、今の生徒会にはコルトがいてくれているし、何も問題ないと思うよ」
「私は生徒会長ではないし、風紀院長でもない。ただの生徒会に所属しているだけだ。私が生徒の模範になろうとしても意味がない。生徒会長だからこそ、生徒たちの模範になれるんだ」
「ほんと、お堅いねー。でもコルトのそういうところ、嫌いじゃないよ。私は責任を持つとか、周りに気を遣うとかできない人間だからさ、ほんと尊敬する」
私が手放しでコルトを褒めると、彼は視線を背けた。
「どうしたの、具合でも悪い?」
「い、いや、そう言う訳じゃない。た、ただ……、あ、あんな先輩たちに常日頃から当てられているからか、き、キアスくんが無性に可愛らしく見えてきて。す、すまない。キアスくんは男なのに可愛いとか言われたくないよな」
コルトが変に焦っている間、沈黙の空気が流れていた。
――か、可愛いく見える? 今の私が?
「ほら、キアスくんはパッシュ生徒会長と似て背が低めで華奢だから女の子っぽいし、顔が整っているから可愛く見えるのは仕方ない訳で、って、そんな話はどうでも良くて。わ、私もキアスくんがいてくれるおかげで仕事を頑張れている。いつもありがとう」
コルトは頬を赤く染めた。さっきの言葉を消し去りたいからか早口になり、勢いで乗り切ろうとしている。
――やっぱり、コルトって可愛いかも。
彼はイケメン系なのに、なぜ可愛いと思ったのかよくわからない。私は腕を組みながら首を傾げ、廊下を歩く。
移動中にコルトと別れ、フレイとライトが鍛錬している広間に向かう。
私たちは合流し、二名に模擬戦をこなしてもらう。どちらも訓練したての頃より大分マシになっていた。今ならCランククラスかBランククラスに入れるのではないだろうか。
「二人共、肩の力を抜いて。体が硬くなってるよ」
フレイとライトは頷き、一度足踏みしてから軽い身のこなしになる。
両者共に体力が付き、鍛錬の質も向上した。彼らの強くなりたいという気持ちが本物ゆえに、私の声にも力が入る。
私は師匠に勝手に強くさせられた。だが、フレイとライトは自ら強くなりたいと考え、行動に移し、実力を身に着けている。その差は大きい。きっと、私より早く強くなれるだろう。
私達は鍛錬を終え、寮に戻った。手洗いうがいを済ませた後に食堂に向かう。
「ライト、汗で服がびちゃびちゃじゃないか、ほら、乾いたタオルを使って隅々まで拭け。濡れたままだと風邪をひくぞ。フレイ、靴裏の泥はちゃんと落としてこい。キアス、お前はもっと食え」
サンザ先輩はライトに甘く、フレイに厳しく、私にお節介だ。
「サンザ先輩、タオル、ありがとうございました」
ライトは美少女顔負けの満面の笑みを浮かべ、汗で湿ったタオルをサンザ先輩に返した。
「あ、ああ。気にするな。へへへ……」
サンザ先輩はライトが使ったタオルを首にかける。そのまま、クンクンと嗅いでいた。
――ライト、サンザ先輩は変態だ。近づきすぎたら食べられちゃうよ~。
私はライトを守りたい気持ちとそのまま変態に襲われてほしい気持ちが重なり合い、じだんだを踏む。
多くの男子達が可愛らしいライトの虜になっており、本物の女子である私に気づく素振りは一切見せなかった。
まあ、私は全く気にしていない。気にしていないよ。ぐすん。
☆☆☆☆
実技の講義を何度かこなしたころ、私達は習った技術を実践で身に着けるために、王都の外に位置するルークス森にやって来た。
「三人一組となり、魔物を討伐してもらう。気を抜けば死ぬぞ。気を引き締めてかかれ」
ゲンナイ先生は近衛騎士のころの鎧を身に纏い、いつも以上に気合いが入っていた。それだけ今の学生たちにとって危険な訓練なのだろう。
「討伐する魔物はスライムや一体のコボルト、ゴブリンに限定する。それ以外の魔物と遭遇した場合、直ちに逃げろ」
「はいっ」
Dランククラスの者達は大きな声をあげた。
服装はそれぞれ違う。騎士家系の者は鎧を着ている、剣士になりたいものは革製の防具に動きやすい薄手の服装。
持ち物がそろっていない場合、エルツ工魔学園の運動着に防具を付けるというダサい恰好で実技を受ける必要があった。なので、私は冒険者服を渋々着ている。
「キアスくん、その外套は『黒羽の悪魔』と同じでしょ。すごい、本当に本物みたいだよ。良いなぁ~、ぼくも欲しいっ」
ライトは私の服装を見て完全にいい当てた。いつもは閉じている外套を今回は開き、内側に着ている服を見せるようにしていたが気づかれてしまった。
「え、えぇーっと、た、たまたまだよ……」
私は白々しく視線をそらすことしかできなかった。『禁断の書』を書くことばかりに休日を使ってしまい、服を買いに行く時間が作れなかった私の落ち度だ。
ライトは小さい体を生かしたシーフのような軽装備かつ、動きやすい恰好。悪戯少年感が強い。でも、やっぱり可愛い。
サンザ先輩はドカ盛りの料理を私の前に置いてきた。
――この人、うざいのに加えてお節介なのか。
「こ、こんなに食べられませんよ……」
私はドカ盛り料理を押し返す。何度か押し返すも、サンザ先輩は何度も押し付けてきた。そのため、仕方なく食べる。
いつも通り講義をそつなくこなし、生徒会室にやってくる。
すでに生徒会室に居座っていたパッシュさんは細い脚を組み、私の顔を見ながら目を細める。少々気味が悪い。生徒会長が適当な仕事しかしないから、私のほうにしわ寄せがくる苦労も知らないでヘラヘラと笑っていた。
「キアスくん、エルツ工魔学園の生活に慣れたかな?」
「まあ、ある程度は。ただ一か月もたって、友達が指の数もいないなと思って」
「気にしない気にしない。僕は友達ゼロ人だよ」
「ハンスさんがいるじゃないですか」
「ハンスは……家族だもん」。
「また、気持ち悪い発言を。私はパッシュと家族になった覚えはない」
ハンスさんは眼鏡を何度も掛け直し、すぐに反論した。
「えー、もう、恥ずかしがり屋なんだから。一緒に食事してお風呂に入って同じベッドで寝ていたら家族も同然でしょー。それとも、そう思っているのは僕だけなの……?」
パッシュさんはハンスさんの背後に回り、首に手を回し、抱き着いた。
「ええ、そう思っているのはパッシュだけだよ」
ハンスさんは計画書をパッシュさんの顔に押し付け、離れさせる。
「むぅー、ハンスのムッツリすけべ。お風呂に入る時、僕の華奢な体を見て、いっつも息を切らしているくせに」
「な、なにを言っているんだ。そ、そんなわけないだろう」
その後も、ハンスさんとパッシュさんののろけ話が生徒会室に響き続ける。
「えへへ、えへへ、えへへへへ」
私は仕事中にも拘らず、涎をじゅるりと啜って『禁断の書』を書きなぐっていた。
「もう嫌……、この生徒会……」
私より先に生徒会室にいたコルトは半泣きになりながら仕事していた。今更、そんなこと言っても遅い。
私は生徒会の仕事を終え、コルトと一緒に生徒会室を出た。
「どうして先輩たちはああなんだ。生徒会長、風紀委員長としての自覚が足らなすぎる。もっと他の生徒たちの模範となるような生活態度になってもらえないだろうか」
コルトは額に手を置き、顔色を悪くしていた。
「まあまあ、先輩たちがちょっと変わっていて面白いじゃん。それに、今の生徒会にはコルトがいてくれているし、何も問題ないと思うよ」
「私は生徒会長ではないし、風紀院長でもない。ただの生徒会に所属しているだけだ。私が生徒の模範になろうとしても意味がない。生徒会長だからこそ、生徒たちの模範になれるんだ」
「ほんと、お堅いねー。でもコルトのそういうところ、嫌いじゃないよ。私は責任を持つとか、周りに気を遣うとかできない人間だからさ、ほんと尊敬する」
私が手放しでコルトを褒めると、彼は視線を背けた。
「どうしたの、具合でも悪い?」
「い、いや、そう言う訳じゃない。た、ただ……、あ、あんな先輩たちに常日頃から当てられているからか、き、キアスくんが無性に可愛らしく見えてきて。す、すまない。キアスくんは男なのに可愛いとか言われたくないよな」
コルトが変に焦っている間、沈黙の空気が流れていた。
――か、可愛いく見える? 今の私が?
「ほら、キアスくんはパッシュ生徒会長と似て背が低めで華奢だから女の子っぽいし、顔が整っているから可愛く見えるのは仕方ない訳で、って、そんな話はどうでも良くて。わ、私もキアスくんがいてくれるおかげで仕事を頑張れている。いつもありがとう」
コルトは頬を赤く染めた。さっきの言葉を消し去りたいからか早口になり、勢いで乗り切ろうとしている。
――やっぱり、コルトって可愛いかも。
彼はイケメン系なのに、なぜ可愛いと思ったのかよくわからない。私は腕を組みながら首を傾げ、廊下を歩く。
移動中にコルトと別れ、フレイとライトが鍛錬している広間に向かう。
私たちは合流し、二名に模擬戦をこなしてもらう。どちらも訓練したての頃より大分マシになっていた。今ならCランククラスかBランククラスに入れるのではないだろうか。
「二人共、肩の力を抜いて。体が硬くなってるよ」
フレイとライトは頷き、一度足踏みしてから軽い身のこなしになる。
両者共に体力が付き、鍛錬の質も向上した。彼らの強くなりたいという気持ちが本物ゆえに、私の声にも力が入る。
私は師匠に勝手に強くさせられた。だが、フレイとライトは自ら強くなりたいと考え、行動に移し、実力を身に着けている。その差は大きい。きっと、私より早く強くなれるだろう。
私達は鍛錬を終え、寮に戻った。手洗いうがいを済ませた後に食堂に向かう。
「ライト、汗で服がびちゃびちゃじゃないか、ほら、乾いたタオルを使って隅々まで拭け。濡れたままだと風邪をひくぞ。フレイ、靴裏の泥はちゃんと落としてこい。キアス、お前はもっと食え」
サンザ先輩はライトに甘く、フレイに厳しく、私にお節介だ。
「サンザ先輩、タオル、ありがとうございました」
ライトは美少女顔負けの満面の笑みを浮かべ、汗で湿ったタオルをサンザ先輩に返した。
「あ、ああ。気にするな。へへへ……」
サンザ先輩はライトが使ったタオルを首にかける。そのまま、クンクンと嗅いでいた。
――ライト、サンザ先輩は変態だ。近づきすぎたら食べられちゃうよ~。
私はライトを守りたい気持ちとそのまま変態に襲われてほしい気持ちが重なり合い、じだんだを踏む。
多くの男子達が可愛らしいライトの虜になっており、本物の女子である私に気づく素振りは一切見せなかった。
まあ、私は全く気にしていない。気にしていないよ。ぐすん。
☆☆☆☆
実技の講義を何度かこなしたころ、私達は習った技術を実践で身に着けるために、王都の外に位置するルークス森にやって来た。
「三人一組となり、魔物を討伐してもらう。気を抜けば死ぬぞ。気を引き締めてかかれ」
ゲンナイ先生は近衛騎士のころの鎧を身に纏い、いつも以上に気合いが入っていた。それだけ今の学生たちにとって危険な訓練なのだろう。
「討伐する魔物はスライムや一体のコボルト、ゴブリンに限定する。それ以外の魔物と遭遇した場合、直ちに逃げろ」
「はいっ」
Dランククラスの者達は大きな声をあげた。
服装はそれぞれ違う。騎士家系の者は鎧を着ている、剣士になりたいものは革製の防具に動きやすい薄手の服装。
持ち物がそろっていない場合、エルツ工魔学園の運動着に防具を付けるというダサい恰好で実技を受ける必要があった。なので、私は冒険者服を渋々着ている。
「キアスくん、その外套は『黒羽の悪魔』と同じでしょ。すごい、本当に本物みたいだよ。良いなぁ~、ぼくも欲しいっ」
ライトは私の服装を見て完全にいい当てた。いつもは閉じている外套を今回は開き、内側に着ている服を見せるようにしていたが気づかれてしまった。
「え、えぇーっと、た、たまたまだよ……」
私は白々しく視線をそらすことしかできなかった。『禁断の書』を書くことばかりに休日を使ってしまい、服を買いに行く時間が作れなかった私の落ち度だ。
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