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三十七話
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師匠の姿よりも、貼り付けにされていたコルトがステンドグラスと共に外に放り出された光景が、目に入り込んでくる。
「コルトさんっ」
私は戦いを放棄して邪魔な師匠を躱し、無我夢中に走り込む。コルトを助けるため、勢いそのままに落ちていくステンドグラス目掛けて飛び込んだ。とっさの判断のおかげでコルトのもとに届き、彼に抱き着いてやっと思い出す。
「あ……、魔力、全部使っちゃったんだ」
私は師匠をぶん殴るため、拳に全魔力を乗せていた。体の中は水が入っていない水差しその物。もう、魔法を使おうにも魔法の元がなければどうしようもない。とりあえず、貼り付けにされているコルトを壁から引きはがす。
「う、うぅ……、わ、私はいったい……」
コルトは猛烈な浮遊感と手に突き刺さっていた大きな杭を抜かれた刺激で目を覚ました。だが、今の状況を事細かに喋っている暇は一切ない。
私に魔力がない以上、コルトに魔法を使ってもらいたい。でも寝起きに加え、状況が理解できていない今の彼の心は乱れまくっている。そんな状態で真面な魔法が扱えると思えなかった。
私は今のコルトに頼れない。なんせ、この状況を作り出してしまった私に責任があるから。彼をこんなところで死なせるわけにはいかない。何なら、私もまだ死にたくない。師匠は助けてくれる気配もないので、私が何とかしなければ。
コルトの顔をじっと見つめていると、死が近づいてきているからか走馬灯が脳内に流れ、過去の記憶を探り始める。死地を脱する方法が記憶の中にないか思考を高速に回す。
すると、ザウエルとカプリエルが抱き合っている場面を思い出した。
瞬時に魔力を補う方法を思いつく。だが、躊躇いがないといえば嘘になる。
私は構わない。だが、コルトは一瞬拒むだろう。しかし、そんな時間も許されない。後で恨まれるかもしれないが、死ぬよりはましなはずだ。
「コルトさん、こんなところでなんだけど、女の子に慣れる訓練の最終段階に入ります」
「え、キアスくん……、そ、空? え、えぇ、ここどこっ」
コルトは辺りを見回し、上空から落下している状況を瞬時に飲み込めない様子。誰だって、寝起きに死ぬ高さから落下している状況にでくわしたら混乱するに決まっている。
私は動揺しまくっているコルトの両頬に手を当てて、視線を私の方に向けさせた。周りを見ず、私にだけ集中させれば魔力は乱れない。
「今は一刻の猶予もありません。だから、好きか嫌いか、パッと答えてください。私はコルトさんが……好きです。コルトさんは?」
「わ、私も好きだ」
コルトが訓練だからそう答えたのか、本気だったのかわからないが、私は言質を取り、彼の唇に狙いを定める。
ザウエルとカプリエルがキスしながら魔力を吸い取り合っている場面を走馬灯の中で思い出していた。
今、目の前にいるコルトは魔力をふんだんに持っている。なら、彼から得るしかない。手の平から吸い出すより直接飲み込んだ方が、効率が良かった。そう考えた時にはすでに互いの敏感な薄皮が重なり合っていた。
「んんんんっ」
コルトの声は私の唇で塞がれて外に漏れ出ず、喉が震えるだけだった。
ただのキスでは魔力を吸い出しにくい。さらに先に行かなければならなかった。
今まで経験はないが、ザウエルとカプリエルが魔力を交換し合っている場面を見ていたおかげで何となく感覚は掴めている。
コルトの方から拒まれると思っていたが、疑問が脳内を埋め尽くしているようで抵抗してこない。
その間、舌先は蛇の交尾のように皮膚を擦り合いながらゆっくり動き、カクテルでも作るのかと思うくらい混ざりあっていた。
産まれてこの方、得た覚えのない刺激が香辛料のように脳をピリピリと麻痺させていく。彼に抱き着きながら、いつまでも続けたくなってしまう。
私は、脳が焼けそうなほど痺れて体に力が入らなくなってくる。それでもコルトの体内に溜まっていた魔力を吸い出し、魔力を十分に補給した。
近づけていた顏を少しずつ離すと夕日によって赤く見える糸が名残惜しそうに伸びる。
夕日に照らされているコルトの頬はトマトのように赤く染まり、言葉が出てこない。今の私の顔がどうなっているのかわからないが、ゆでだこのようになっているのは明らか。
私は心臓の高鳴りを一身に受け止め、深呼吸したのち空中で魔法を発動し、浮遊する。
浮いている私たちと裏腹に真っ逆さまに落ちて行ったステンドグラスが岩肌に衝突し粉砕。痛快な破砕音がやまびこになって広がる。まるで、私たちの間に存在していたガラスの壁が勢いよく砕かれたようだ。
――今、師匠に攻撃されていたら完全に対処できなかった。
羞恥心は人に大きな隙を与えるらしい。そう思った瞬間、妙案を思いつく。
「おおいっ、キアス。生きてたか。なら、助けてくれっ」
人型に戻っているザウエルが背後から多くの魔物と魔人を引き連れて魔王城にやってくる。あれは逃げているのか引きつれているのか、どちらだろうか。どちらにしろ、丁度人手が欲しかったところだ。
「キアスさん、おれもそろそろ限界っす」
カプリエルも魔物と魔人を引き連れて逃げ込んでくる。
多くの魔人が目をぎらつかせて私たちの方に攻め込んでくる。ただ、これだけの観衆がいる状況は、私にとって悪い状況だけではなかった。
「コルトさん、今は説明している時間がないから、あの子に保護してもらってください」
私は逃げ込んできたカプリエルにコルトを預ける。その後、異空間から取り出した真っ黒な革と高級な紙で作られた『禁断の書』をザウエルに手渡す。
「ザウエルはこの本の内容を大声で叫びながら飛んで。その間に、私が師匠を倒す」
「え? 師匠……って、キアスの師匠は魔王様だったのか」
「はは……、なるほど。キアスさんの強さの理由がよくわかったっす」
ザウエルとカプリエルは、私の妹弟子だったようだ。そのため、対立する理由も得なく、二人は私の話をすぐに理解して行動に移し始めた。
「あぁ、愛しの君。やっと僕の愛に気づいてくれたんだね。う、うるせぇ、気まぐれだ、気まぐれ。ふふふっ、強がっちゃって、ほんと可愛いんだから……、じゃあ、すぐに気持ちよくしてあげるね」
ザウエルが一人二役で『禁断の書』の内容を魔法で声を増大させながら朗読し始める。ザウエルの行動に他の魔人たちは首をひねり、何を言っているのか理解できていない様子。
だが、一人だけもろに動揺している者がいた。
自分の日記を大勢の前で読み上げられているくらい羞恥心にかられたのか、血圧が上昇し顏に血の色が浮き上がって褐色がよくなっている師匠が叫ぶ。
「あ、あぁぁ、ああわわわわわわっ。や、止めろっ。それ以上、口に出すなっ。ザウエル、きさまっ」
師匠は外が見える位置に立っており、両手で耳を塞いでいる。耳を塞いだ程度で聞こえなくなる声量ではないため、体を捩らせながらどうにかしようともがいていた。
私にとっては聖書のような神聖な書物だが、師匠にとっては心を抉る恥ずかしい過去なのかもしれない。弱点がほとんどないと思っていた師匠の一番の弱点は彼女が作り出した『禁断の書』に他ならない。
「師匠、隙だらけですよっ」
私は完全に動揺している師匠の顎下に拳を打ち込む。私の拳が真面に直撃した。攻撃が当たったのはいいが、師匠の肉体に変化はない。
「くっ、この程度、痛くもかゆくもないっ」
師匠は攻撃に移るために手を耳から離し、握り拳を作りだす。だが、
「あ、ああっ、そ、そんなところ、イ、いじくるなぁ……。ふふふっ、あぁ、ちょっと触っただけで、もう硬くなっているじゃないか、逞しい体に似合わず、こっちはほんと素直で可愛らしいね」
「んんぁああああああああああああああっ。や、止めろっ」
師匠は耳を手で塞ぎ直し、大きな隙をまたもや作る。その間に、私は師匠の体に拳を打ちつけ、蹴りつけ、ダメージを与えていく。
この作戦は時間との勝負だった。師匠が羞恥心を感じなくなった瞬間に攻撃が通らなくなる。
師匠は手を使わず、脚だけで私と張り合って来た。だが、師匠に死ぬほど鍛えられた手前、私は脚だけで止められるほど軟な女ではない。
師匠の強烈な蹴りは切れ味が明らかに落ちており、回避するのは容易だった。それでも威力は変わらないため一撃でも受ければ、致命傷になりかねない。
「全身の筋肉が隆起し堀の影まではっきりとわかるほど屈強な男の体と、女よりも女々しく男を惑わせる美貌を持つ者は互いの愛を全身で感じあいながら一つの到達点へと昇り詰めていく……」
「うぐぅううっ。キアスっ。卑怯だぞっ」
多くの魔人たちに禁断の書の内容が聞かれてしまっているという状況が、師匠を毒のように苦しめていた。
「魔人を使ったり、人を攫ったりする師匠に言われたくありませんっ」
私はコルトから得た魔力を体内で練り込み、拳に溜める。先ほどと同等、いや、それ以上に光り輝いている拳が生み出される。
「コルトさんっ」
私は戦いを放棄して邪魔な師匠を躱し、無我夢中に走り込む。コルトを助けるため、勢いそのままに落ちていくステンドグラス目掛けて飛び込んだ。とっさの判断のおかげでコルトのもとに届き、彼に抱き着いてやっと思い出す。
「あ……、魔力、全部使っちゃったんだ」
私は師匠をぶん殴るため、拳に全魔力を乗せていた。体の中は水が入っていない水差しその物。もう、魔法を使おうにも魔法の元がなければどうしようもない。とりあえず、貼り付けにされているコルトを壁から引きはがす。
「う、うぅ……、わ、私はいったい……」
コルトは猛烈な浮遊感と手に突き刺さっていた大きな杭を抜かれた刺激で目を覚ました。だが、今の状況を事細かに喋っている暇は一切ない。
私に魔力がない以上、コルトに魔法を使ってもらいたい。でも寝起きに加え、状況が理解できていない今の彼の心は乱れまくっている。そんな状態で真面な魔法が扱えると思えなかった。
私は今のコルトに頼れない。なんせ、この状況を作り出してしまった私に責任があるから。彼をこんなところで死なせるわけにはいかない。何なら、私もまだ死にたくない。師匠は助けてくれる気配もないので、私が何とかしなければ。
コルトの顔をじっと見つめていると、死が近づいてきているからか走馬灯が脳内に流れ、過去の記憶を探り始める。死地を脱する方法が記憶の中にないか思考を高速に回す。
すると、ザウエルとカプリエルが抱き合っている場面を思い出した。
瞬時に魔力を補う方法を思いつく。だが、躊躇いがないといえば嘘になる。
私は構わない。だが、コルトは一瞬拒むだろう。しかし、そんな時間も許されない。後で恨まれるかもしれないが、死ぬよりはましなはずだ。
「コルトさん、こんなところでなんだけど、女の子に慣れる訓練の最終段階に入ります」
「え、キアスくん……、そ、空? え、えぇ、ここどこっ」
コルトは辺りを見回し、上空から落下している状況を瞬時に飲み込めない様子。誰だって、寝起きに死ぬ高さから落下している状況にでくわしたら混乱するに決まっている。
私は動揺しまくっているコルトの両頬に手を当てて、視線を私の方に向けさせた。周りを見ず、私にだけ集中させれば魔力は乱れない。
「今は一刻の猶予もありません。だから、好きか嫌いか、パッと答えてください。私はコルトさんが……好きです。コルトさんは?」
「わ、私も好きだ」
コルトが訓練だからそう答えたのか、本気だったのかわからないが、私は言質を取り、彼の唇に狙いを定める。
ザウエルとカプリエルがキスしながら魔力を吸い取り合っている場面を走馬灯の中で思い出していた。
今、目の前にいるコルトは魔力をふんだんに持っている。なら、彼から得るしかない。手の平から吸い出すより直接飲み込んだ方が、効率が良かった。そう考えた時にはすでに互いの敏感な薄皮が重なり合っていた。
「んんんんっ」
コルトの声は私の唇で塞がれて外に漏れ出ず、喉が震えるだけだった。
ただのキスでは魔力を吸い出しにくい。さらに先に行かなければならなかった。
今まで経験はないが、ザウエルとカプリエルが魔力を交換し合っている場面を見ていたおかげで何となく感覚は掴めている。
コルトの方から拒まれると思っていたが、疑問が脳内を埋め尽くしているようで抵抗してこない。
その間、舌先は蛇の交尾のように皮膚を擦り合いながらゆっくり動き、カクテルでも作るのかと思うくらい混ざりあっていた。
産まれてこの方、得た覚えのない刺激が香辛料のように脳をピリピリと麻痺させていく。彼に抱き着きながら、いつまでも続けたくなってしまう。
私は、脳が焼けそうなほど痺れて体に力が入らなくなってくる。それでもコルトの体内に溜まっていた魔力を吸い出し、魔力を十分に補給した。
近づけていた顏を少しずつ離すと夕日によって赤く見える糸が名残惜しそうに伸びる。
夕日に照らされているコルトの頬はトマトのように赤く染まり、言葉が出てこない。今の私の顔がどうなっているのかわからないが、ゆでだこのようになっているのは明らか。
私は心臓の高鳴りを一身に受け止め、深呼吸したのち空中で魔法を発動し、浮遊する。
浮いている私たちと裏腹に真っ逆さまに落ちて行ったステンドグラスが岩肌に衝突し粉砕。痛快な破砕音がやまびこになって広がる。まるで、私たちの間に存在していたガラスの壁が勢いよく砕かれたようだ。
――今、師匠に攻撃されていたら完全に対処できなかった。
羞恥心は人に大きな隙を与えるらしい。そう思った瞬間、妙案を思いつく。
「おおいっ、キアス。生きてたか。なら、助けてくれっ」
人型に戻っているザウエルが背後から多くの魔物と魔人を引き連れて魔王城にやってくる。あれは逃げているのか引きつれているのか、どちらだろうか。どちらにしろ、丁度人手が欲しかったところだ。
「キアスさん、おれもそろそろ限界っす」
カプリエルも魔物と魔人を引き連れて逃げ込んでくる。
多くの魔人が目をぎらつかせて私たちの方に攻め込んでくる。ただ、これだけの観衆がいる状況は、私にとって悪い状況だけではなかった。
「コルトさん、今は説明している時間がないから、あの子に保護してもらってください」
私は逃げ込んできたカプリエルにコルトを預ける。その後、異空間から取り出した真っ黒な革と高級な紙で作られた『禁断の書』をザウエルに手渡す。
「ザウエルはこの本の内容を大声で叫びながら飛んで。その間に、私が師匠を倒す」
「え? 師匠……って、キアスの師匠は魔王様だったのか」
「はは……、なるほど。キアスさんの強さの理由がよくわかったっす」
ザウエルとカプリエルは、私の妹弟子だったようだ。そのため、対立する理由も得なく、二人は私の話をすぐに理解して行動に移し始めた。
「あぁ、愛しの君。やっと僕の愛に気づいてくれたんだね。う、うるせぇ、気まぐれだ、気まぐれ。ふふふっ、強がっちゃって、ほんと可愛いんだから……、じゃあ、すぐに気持ちよくしてあげるね」
ザウエルが一人二役で『禁断の書』の内容を魔法で声を増大させながら朗読し始める。ザウエルの行動に他の魔人たちは首をひねり、何を言っているのか理解できていない様子。
だが、一人だけもろに動揺している者がいた。
自分の日記を大勢の前で読み上げられているくらい羞恥心にかられたのか、血圧が上昇し顏に血の色が浮き上がって褐色がよくなっている師匠が叫ぶ。
「あ、あぁぁ、ああわわわわわわっ。や、止めろっ。それ以上、口に出すなっ。ザウエル、きさまっ」
師匠は外が見える位置に立っており、両手で耳を塞いでいる。耳を塞いだ程度で聞こえなくなる声量ではないため、体を捩らせながらどうにかしようともがいていた。
私にとっては聖書のような神聖な書物だが、師匠にとっては心を抉る恥ずかしい過去なのかもしれない。弱点がほとんどないと思っていた師匠の一番の弱点は彼女が作り出した『禁断の書』に他ならない。
「師匠、隙だらけですよっ」
私は完全に動揺している師匠の顎下に拳を打ち込む。私の拳が真面に直撃した。攻撃が当たったのはいいが、師匠の肉体に変化はない。
「くっ、この程度、痛くもかゆくもないっ」
師匠は攻撃に移るために手を耳から離し、握り拳を作りだす。だが、
「あ、ああっ、そ、そんなところ、イ、いじくるなぁ……。ふふふっ、あぁ、ちょっと触っただけで、もう硬くなっているじゃないか、逞しい体に似合わず、こっちはほんと素直で可愛らしいね」
「んんぁああああああああああああああっ。や、止めろっ」
師匠は耳を手で塞ぎ直し、大きな隙をまたもや作る。その間に、私は師匠の体に拳を打ちつけ、蹴りつけ、ダメージを与えていく。
この作戦は時間との勝負だった。師匠が羞恥心を感じなくなった瞬間に攻撃が通らなくなる。
師匠は手を使わず、脚だけで私と張り合って来た。だが、師匠に死ぬほど鍛えられた手前、私は脚だけで止められるほど軟な女ではない。
師匠の強烈な蹴りは切れ味が明らかに落ちており、回避するのは容易だった。それでも威力は変わらないため一撃でも受ければ、致命傷になりかねない。
「全身の筋肉が隆起し堀の影まではっきりとわかるほど屈強な男の体と、女よりも女々しく男を惑わせる美貌を持つ者は互いの愛を全身で感じあいながら一つの到達点へと昇り詰めていく……」
「うぐぅううっ。キアスっ。卑怯だぞっ」
多くの魔人たちに禁断の書の内容が聞かれてしまっているという状況が、師匠を毒のように苦しめていた。
「魔人を使ったり、人を攫ったりする師匠に言われたくありませんっ」
私はコルトから得た魔力を体内で練り込み、拳に溜める。先ほどと同等、いや、それ以上に光り輝いている拳が生み出される。
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