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実家に向かう
ミアちゃんの選択
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ミアちゃんは泣いて、僕は抱きしめてあげる。二人そろってお風呂場を出て服を着た。ルパがすやすやと安らかな表情で眠っている寝室にやってきて僕は倒れ込む。
僕とミアちゃんはルパを挟み、微笑む。
「じゃあ、ミアちゃん。寝たあとのすっきりした頭で考えてもいい。ずっと考え込んでもいい。でも、確実に考えて答えを出してほしい」
「はい。わかっています。今の感情だけで答えは決められません。だから、しっかりと考えます」
ミアちゃんは凛々しい表情を僕に向けて答えた。
「ミア……、おっきな肉……、取って来たよ……。一緒に食べよ……」
ルパは口をもごもごとさせながら寝言を呟く。ミアちゃんが本当に好きなんだな。
ミアちゃんはルパを優しく撫でて嬉しそうな表情をしていた。泣きながら笑っている。
僕は眠り、一晩を過ごす。朝起きると下半身が驚くほど気持ちよかった。
「あ、ニクスさん、おはようございます。今日も元気いっぱいですね。すぐに終わらせますから、そのまま眠ってもらっていても構いませんよ」
「み、ミアちゃん……。奉仕は別に……」
「私、決めました。ニクスさんで最後のお客さんにします。だから……、最後まで付き合ってください」
「はぁ……。わかった。手短にお願いね」
「はい。頑張ります!」
ミアちゃんが僕に奉仕し終わるとルパが目を覚ました。
「うぅん……。ふわぁ~ん。よく寝た……。ここは……、ミアもまだいる」
「おはよう、ルパ。よく寝てたね。顔を洗って歯を磨いておいで」
「うん」
ルパはとことこと歩き、洗面台に向った。
「はぁ……、驚いて飲んじゃいました……」
「もしかしてミアちゃんって性欲強め……」
「私、獣族ですし相手がニクスさんですからね……。性欲がいつもより各段に増しています」
「えっと……、どのくらい続くのかな?」
「一生ですね。まあ、人間も一年中発情期って言われているじゃないですか。同じですよ」
「な、なるほど……。まぁ、とりあえず仕事の関係は今ので終わりかな」
「そうですね。これからはニクスさんのもとで永久就職ですかね。メイド兼性処理係の性奴隷としてよろしくお願いします」
ミアちゃんは僕についてくることを選んだ。
「えっと……、別に性奴隷じゃなくてもいいんだよ。ただのメイドとか、雑用係とかだけでも十分なんだけど」
僕がミアちゃんに向って言うと、ミアちゃんは頬を膨らませて言った。
「ニクスさんは私に一度も触りませんでしたし、襲ってきませんでしたよね。私に魅力がないと言うことですか?」
「い、いや……、その……、僕は童貞だからどうしたらいいのかわからなかったし、それに初めては……」
「はは~ん、なるほど、そう言うことですか。全くもう、ニクスさんは律儀な人ですね。だから、キスも嫌がったんですね」
「…………。そ、そうなのかな」
「はぁ、ルパちゃんはこういう知識が乏しいですからね。私がみっちり指導してあげますから、次のニクスさんの誕生日までには立派な女の子に……」
僕はミアちゃんの口に手を置いて言葉を黙らせる。
「しなくていいよ。ルパは自然体が一番綺麗なんだ。まぁ、僕とルパがそう言う関係になれる気は全くしないけどね」
「じゃあ、ルパちゃんが他の男を好きになって出て行ったらどうするんですか?」
「…………行かせるよ。ルパは奴隷じゃないからね。僕が縛り付ける権利はない」
「じゃあ、その時は私がニクスさんをた~くさん癒してあげますね」
ミアちゃんは僕の耳元で囁いた後、頬にキスをして来た。僕はとんでもない子に目を付けられてしまったのかもしれない。でも、彼女の体は少々震えていた。
「むぅ……、ニクスとミア、なんか距離が近い……。もう、仲良くなったの?」
顔を洗い、歯を磨いてきたルパが戻って来た。
「ミア、ニクスは変態だから気を付けて。気を抜くと耳と尻尾をサワサワされるよ」
「そ、そうなんだ。わかった、ありがとう、ルパちゃん」
ミアちゃんは変態というか、職業がそっち系なので、僕達よりもすでに色々と大人だ。今更僕が変態だと忠告されたところで、特に危険視していない。
僕はミアちゃんの細長い艶やかな毛が特徴の尻尾を触り、撫でてみる。
「ひゃっ!」
「え? ミアちゃん、どうしたの」
「ほら! ミア、ニクスから離れないと危ない。ニクスに撫でられるとゾクゾクしちゃうから、感覚が狂っちゃう」
「ミアちゃんは尻尾を撫でられると、体に力が入らなくなるの?」
「な、何で……。ニクスさんの手付きが優しいからかな……、それとも、私の尻尾が弱かったのかな……」
僕はミアちゃんの尻尾を付け根から先っぽまで優しくスーッと撫でていく。
「あぁぁ……、ふにゃぁ~ん。しゅ、しゅごぃ~」
ミアちゃんは身を震わせながら甘く鳴いた。
「うぉ~! ミアをいじめちゃだめ~!」
ルパは僕に向って抱き着いて止めてくる。
「はは……、いじめてるわけじゃないよ。少し、撫でてい上げていただけ。逆に、ルパは抱き着いてきたら駄目なんじゃないの」
「寝るときに抱き着いてなかったから今回は良いの……。私も構ってくれないと寂しい」
「ルパ……」
「べ、別に、ミアが羨ましかったわけじゃないからね。私がニクスに抱き着きたかったわけでもないから、勘違いしないでよ」
「はいはい。わかりました。そっかそっか~、ルパは僕が大好きなんだね」
「ち、違う。私はニクスなんて大好きじゃない。大大好き……、じゃなくて嫌い!」
「そうだったそうだった。ルパは僕が嫌いだったんだよね」
僕がルパの頭を撫でてい上げているとミアちゃんが頬を赤くして微笑まし表情でルパを見ていた。可愛い~という心の声が聞こえてきそうだ。
「ニクス、ミアは連れていくんだよね?」
「うん。ミアちゃんは連れていくよ。そうなると、馬車での移動になっちゃうかな」
「まぁ、ミアと一緒なら馬車でもいい」
「わかった。じゃあ、馬車移動に変えよう」
「うん! やった~。ミアと一緒に生活できるんだ~。嬉しい~」
ルパは僕に見せた覚えがない笑顔を浮かべて喜んだ。ピョンピョン跳ねたのち、ミアちゃんに抱き着く。本当、ミアちゃんが好きなんだな。これで僕がいなくなってもルパは一人ボッチにならない。
僕は部屋を出て店長がいる部屋に向かう。
僕とミアちゃんはルパを挟み、微笑む。
「じゃあ、ミアちゃん。寝たあとのすっきりした頭で考えてもいい。ずっと考え込んでもいい。でも、確実に考えて答えを出してほしい」
「はい。わかっています。今の感情だけで答えは決められません。だから、しっかりと考えます」
ミアちゃんは凛々しい表情を僕に向けて答えた。
「ミア……、おっきな肉……、取って来たよ……。一緒に食べよ……」
ルパは口をもごもごとさせながら寝言を呟く。ミアちゃんが本当に好きなんだな。
ミアちゃんはルパを優しく撫でて嬉しそうな表情をしていた。泣きながら笑っている。
僕は眠り、一晩を過ごす。朝起きると下半身が驚くほど気持ちよかった。
「あ、ニクスさん、おはようございます。今日も元気いっぱいですね。すぐに終わらせますから、そのまま眠ってもらっていても構いませんよ」
「み、ミアちゃん……。奉仕は別に……」
「私、決めました。ニクスさんで最後のお客さんにします。だから……、最後まで付き合ってください」
「はぁ……。わかった。手短にお願いね」
「はい。頑張ります!」
ミアちゃんが僕に奉仕し終わるとルパが目を覚ました。
「うぅん……。ふわぁ~ん。よく寝た……。ここは……、ミアもまだいる」
「おはよう、ルパ。よく寝てたね。顔を洗って歯を磨いておいで」
「うん」
ルパはとことこと歩き、洗面台に向った。
「はぁ……、驚いて飲んじゃいました……」
「もしかしてミアちゃんって性欲強め……」
「私、獣族ですし相手がニクスさんですからね……。性欲がいつもより各段に増しています」
「えっと……、どのくらい続くのかな?」
「一生ですね。まあ、人間も一年中発情期って言われているじゃないですか。同じですよ」
「な、なるほど……。まぁ、とりあえず仕事の関係は今ので終わりかな」
「そうですね。これからはニクスさんのもとで永久就職ですかね。メイド兼性処理係の性奴隷としてよろしくお願いします」
ミアちゃんは僕についてくることを選んだ。
「えっと……、別に性奴隷じゃなくてもいいんだよ。ただのメイドとか、雑用係とかだけでも十分なんだけど」
僕がミアちゃんに向って言うと、ミアちゃんは頬を膨らませて言った。
「ニクスさんは私に一度も触りませんでしたし、襲ってきませんでしたよね。私に魅力がないと言うことですか?」
「い、いや……、その……、僕は童貞だからどうしたらいいのかわからなかったし、それに初めては……」
「はは~ん、なるほど、そう言うことですか。全くもう、ニクスさんは律儀な人ですね。だから、キスも嫌がったんですね」
「…………。そ、そうなのかな」
「はぁ、ルパちゃんはこういう知識が乏しいですからね。私がみっちり指導してあげますから、次のニクスさんの誕生日までには立派な女の子に……」
僕はミアちゃんの口に手を置いて言葉を黙らせる。
「しなくていいよ。ルパは自然体が一番綺麗なんだ。まぁ、僕とルパがそう言う関係になれる気は全くしないけどね」
「じゃあ、ルパちゃんが他の男を好きになって出て行ったらどうするんですか?」
「…………行かせるよ。ルパは奴隷じゃないからね。僕が縛り付ける権利はない」
「じゃあ、その時は私がニクスさんをた~くさん癒してあげますね」
ミアちゃんは僕の耳元で囁いた後、頬にキスをして来た。僕はとんでもない子に目を付けられてしまったのかもしれない。でも、彼女の体は少々震えていた。
「むぅ……、ニクスとミア、なんか距離が近い……。もう、仲良くなったの?」
顔を洗い、歯を磨いてきたルパが戻って来た。
「ミア、ニクスは変態だから気を付けて。気を抜くと耳と尻尾をサワサワされるよ」
「そ、そうなんだ。わかった、ありがとう、ルパちゃん」
ミアちゃんは変態というか、職業がそっち系なので、僕達よりもすでに色々と大人だ。今更僕が変態だと忠告されたところで、特に危険視していない。
僕はミアちゃんの細長い艶やかな毛が特徴の尻尾を触り、撫でてみる。
「ひゃっ!」
「え? ミアちゃん、どうしたの」
「ほら! ミア、ニクスから離れないと危ない。ニクスに撫でられるとゾクゾクしちゃうから、感覚が狂っちゃう」
「ミアちゃんは尻尾を撫でられると、体に力が入らなくなるの?」
「な、何で……。ニクスさんの手付きが優しいからかな……、それとも、私の尻尾が弱かったのかな……」
僕はミアちゃんの尻尾を付け根から先っぽまで優しくスーッと撫でていく。
「あぁぁ……、ふにゃぁ~ん。しゅ、しゅごぃ~」
ミアちゃんは身を震わせながら甘く鳴いた。
「うぉ~! ミアをいじめちゃだめ~!」
ルパは僕に向って抱き着いて止めてくる。
「はは……、いじめてるわけじゃないよ。少し、撫でてい上げていただけ。逆に、ルパは抱き着いてきたら駄目なんじゃないの」
「寝るときに抱き着いてなかったから今回は良いの……。私も構ってくれないと寂しい」
「ルパ……」
「べ、別に、ミアが羨ましかったわけじゃないからね。私がニクスに抱き着きたかったわけでもないから、勘違いしないでよ」
「はいはい。わかりました。そっかそっか~、ルパは僕が大好きなんだね」
「ち、違う。私はニクスなんて大好きじゃない。大大好き……、じゃなくて嫌い!」
「そうだったそうだった。ルパは僕が嫌いだったんだよね」
僕がルパの頭を撫でてい上げているとミアちゃんが頬を赤くして微笑まし表情でルパを見ていた。可愛い~という心の声が聞こえてきそうだ。
「ニクス、ミアは連れていくんだよね?」
「うん。ミアちゃんは連れていくよ。そうなると、馬車での移動になっちゃうかな」
「まぁ、ミアと一緒なら馬車でもいい」
「わかった。じゃあ、馬車移動に変えよう」
「うん! やった~。ミアと一緒に生活できるんだ~。嬉しい~」
ルパは僕に見せた覚えがない笑顔を浮かべて喜んだ。ピョンピョン跳ねたのち、ミアちゃんに抱き着く。本当、ミアちゃんが好きなんだな。これで僕がいなくなってもルパは一人ボッチにならない。
僕は部屋を出て店長がいる部屋に向かう。
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