彼女と私

zebra

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新婚生活

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 男の子を授かって半年が経過した。一応エコー検査を受けて両親と夫にも報告。もちろん私は知っていたから、感動も何も無いのは妊娠の検査を受けた時と同様。医者には

 「男の子だと確信していましたから」

 と誤魔化しておいたけど。

 性別はもちろん、「おちんちん」がエコーに映るかどうかで判別する。あんなものが映らなくても遺伝子検査とかで分かりそうな気もするが、撮影そのものは進歩しても、形で区別するという点では変わらないものなのだろうなとも思う。

 あの小さな突起物の存在が性別を決めてしまうかと思うと、実に感慨深い。

 それはともかく、生まれたら、私の乳房は当分の間赤ん坊のものになる。夫の唾で口内細菌を伝染させるわけにはいかないから、もちろんシャットダウン。生まれるまでは夫に好きなようにさせることにしよう。

 気が付いた。夫はしばらく私の乳房が「おあずけ」になることを意識しているのだろうか。息子と取り合いをするようなみっともない姿は見たくない。いくらなんでもイメージが悪すぎる。これだけははっきり伝えておかなければならないな。

 「問題ないよ。授乳なんてせいぜい2年くらいな物だろ。触るだけなら構わないだろうし。もちろん乳首はやめておくよ」

 案外あっさりしたものだった。夫にしてみればそのころには「彼女」の方が解禁になるだろうから、それで十分ということらしい。

 手をブラジャーの中に滑り込ませてきた。

 「だいぶ大きくなってきたね。今までの君からは信じられないくらい」

 失礼な。でも、事実だから否定はしない。

 そのまま私の胸を撫で回している。今のうちだけだから好きなようにさせてあげるわ。

 「そんなに触りたいのなら、脱ぐからいったん手を抜いてよ」

 お触りバーのホステスか、ストリッパーになった気分だけど、手を後ろに回してホックを外し、ストラップから腕を抜く。

 ブラが外れると、自分でも驚くような勢いで二つの小山が飛び出した。一気に大きくなったわけではないので、今まで自分では意識していなかったけど、赤ん坊に授乳する準備としてこんなに大きくなるものなんだな。

 私は上半身裸の、トップレスの姿に。

 「さあどうぞ。好きなだけ触っていいわよ」

 夫は嬉しそうな顔をしながら私の胸に顔を埋めてきた。自他認める貧乳だけど、この子のおかげで少しはそうできる大きさにはなった。くすぐったいけど、悪い気はしない。

 続いて舌先が乳首を転がし始めた。冷静に考えればただの皮膚なのだから、おいしいはずなど無いことは私自身も分かるけど、その行為そのものが快感なのだろう。

 生まれたらあなた専用にしてあげるから、それまでしばらくの間パパに貸してあげて。あなたのパパもママのおっぱい、大好きみたいだよ。

 彼女と違って、会話ができないことがいかにも残念。彼女みたいに話ができたら、あれだけ夫に愛撫されたり、揉まれたり吸われたりしたりして、どう思っているだろうかぜひ聞きたい。「双子」だから、左右それぞれ別々な感情を持っているのだろうか。中学生の頃からコンプレックスの塊だったのに、こんなに好きになってくれる人が現れるとは思ってもみなかった。

 「君たちは、どう思っているの?」

 聞いてみても、「ふたり(ふたつ?)」とも何も返事をしてはくれない。

 正直なところ、私自身は夫と体を交えたり触られたりすることがそれほど気持ちいいとも思っていないのだけれど、夫がこれだけ喜んでくれるなら相手をする甲斐がある。胸がちょっと大きくなったくらいでこれほど喜ぶものとは思っていなかった。巨乳の妻でなくてごめんね。何人も産めばいくらでも可能だろうけど、経済的にそれはとても望めない話。これが最後だと思ってもらうしかなさそう。おなかには頭を載せないでね。

 夫にあげられるのもあと3か月くらいか。私の体調が許す限り好きにさせてあげよう。今日ほどうれしそうな顔をしたのは今まで見たことが無かったのだから。

 何一つ語ることは無いけど、彼女と同じくらい愛しい双子。夫の心を完全に射止めたのは確かだ。慰めと感謝の意味を込めてそっと愛撫した。
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