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同窓会
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息子とカラダの関係になってから、しばらく経った。
それがいいことなのかどうかは考えないことにした。いずれにしてももう普通の親子の関係には戻れない。
ふと思う。
息子を私が独占してしまっていいのだろうか。息子に多くの女性の経験をさせることも立派な性教育のはず。行き当たりばったりの女性と性欲に任せて関係を結ぶようになる前にそれを教える必要がある。
もちろん、それは理想論にすぎないことは分かっている。
「息子の性教育のために相手してやってもらえませんか」
なんて頼めるような知り合いはいない。
そう思いながら1週間ほど過ぎた。
私と息子は、夫が留守の時には親子ではなく男女の関係になる。夫は仕事の関係で週一以上のサイクルで留守のことが多い。そういう時は、息子が帰ってきたらすぐ家中のカギを掛けてしまう。後は二人だけの世界。
急くように服の上から私のお尻を触ったり胸に手を入れたりしてくるので、カギを掛けたらすぐ脱いでしまうようにした。別段グラマラスでもない私のからだをそんなに好きになってくれて私も嬉しい。
思い切って聞いてみる。
「私以外の女の人ともやってみたいと思う?」
息子はしばらく考え込む。
「実際に会ってみないと分からない」
そりゃそうだろうね。
「どうして?」
「何でも無い。聞いてみただけ」
息子と愛し合っているとき、スマホの着信音がした。
「ちょっとごめんね」
発信者を見ると、中学からの友人。名前はアカネ。
「こんにちは、ミドリ。もうすぐ”同窓会”の日だよね」
すっかり忘れていた。「同窓会」といっても、私と仲の良かった友人だけが毎年会っているというだけで、学校や学年主催のものでは無い。
メンバーは数人いるが、全員が顔を合わすことは滅多にない。今回都合がついたのは私とアカネ、アヤメの三人。
この二人は私より早く結婚したこともあって、それぞれ中学生の子供がいる。
他の友人にはとても話せないようなことでも心置きなく話せた仲。彼女たちなら相談できる。間違いなく驚くだろうけど。
メールで返してもいいけど、直接電話する。
「アカネ、今大丈夫かな」
「いいけど、何?」
「同窓会、うちの子を連れてってもいいかな」
「いいけど、何か理由がありそうね。いいわ。アヤメにも伝えとくわ」
「ありがとう。詳しいことは同窓会で話すから」
私の胸に顔を埋めている息子に話しかける。
「今度の同窓会、あなたも来なさい。いいわね」
「わかった」
物分かりがよくてよろしい。
同窓会の日が来た。
今日は土曜日で私も息子も休み。場所はちょっと離れたところにあるので、今夜はホテルに泊まることになっている。夫にはすでに連絡済み。息子と私はルインルームに泊まるが、二つ目のベッドは使わないかもしれない。
息子を連れて行く理由は
「友人たちに紹介するため」
ということにしておいた。それは間違ってはいないし、夫が特に怪しんでいる様子もない。
ごく普通の服装で、一緒に家を出た。
隣の奥さんが庭先を掃いている。
「あら、息子さんといっしょにお出かけ?いいわね。うちの子なんてもう私と一緒に出掛けてなんてくれないわ。ちょっと前までは私が見えなくなると大泣きだったのに」
「行ってきます」
泊りがけということまで話す必要はないだろう。
それがいいことなのかどうかは考えないことにした。いずれにしてももう普通の親子の関係には戻れない。
ふと思う。
息子を私が独占してしまっていいのだろうか。息子に多くの女性の経験をさせることも立派な性教育のはず。行き当たりばったりの女性と性欲に任せて関係を結ぶようになる前にそれを教える必要がある。
もちろん、それは理想論にすぎないことは分かっている。
「息子の性教育のために相手してやってもらえませんか」
なんて頼めるような知り合いはいない。
そう思いながら1週間ほど過ぎた。
私と息子は、夫が留守の時には親子ではなく男女の関係になる。夫は仕事の関係で週一以上のサイクルで留守のことが多い。そういう時は、息子が帰ってきたらすぐ家中のカギを掛けてしまう。後は二人だけの世界。
急くように服の上から私のお尻を触ったり胸に手を入れたりしてくるので、カギを掛けたらすぐ脱いでしまうようにした。別段グラマラスでもない私のからだをそんなに好きになってくれて私も嬉しい。
思い切って聞いてみる。
「私以外の女の人ともやってみたいと思う?」
息子はしばらく考え込む。
「実際に会ってみないと分からない」
そりゃそうだろうね。
「どうして?」
「何でも無い。聞いてみただけ」
息子と愛し合っているとき、スマホの着信音がした。
「ちょっとごめんね」
発信者を見ると、中学からの友人。名前はアカネ。
「こんにちは、ミドリ。もうすぐ”同窓会”の日だよね」
すっかり忘れていた。「同窓会」といっても、私と仲の良かった友人だけが毎年会っているというだけで、学校や学年主催のものでは無い。
メンバーは数人いるが、全員が顔を合わすことは滅多にない。今回都合がついたのは私とアカネ、アヤメの三人。
この二人は私より早く結婚したこともあって、それぞれ中学生の子供がいる。
他の友人にはとても話せないようなことでも心置きなく話せた仲。彼女たちなら相談できる。間違いなく驚くだろうけど。
メールで返してもいいけど、直接電話する。
「アカネ、今大丈夫かな」
「いいけど、何?」
「同窓会、うちの子を連れてってもいいかな」
「いいけど、何か理由がありそうね。いいわ。アヤメにも伝えとくわ」
「ありがとう。詳しいことは同窓会で話すから」
私の胸に顔を埋めている息子に話しかける。
「今度の同窓会、あなたも来なさい。いいわね」
「わかった」
物分かりがよくてよろしい。
同窓会の日が来た。
今日は土曜日で私も息子も休み。場所はちょっと離れたところにあるので、今夜はホテルに泊まることになっている。夫にはすでに連絡済み。息子と私はルインルームに泊まるが、二つ目のベッドは使わないかもしれない。
息子を連れて行く理由は
「友人たちに紹介するため」
ということにしておいた。それは間違ってはいないし、夫が特に怪しんでいる様子もない。
ごく普通の服装で、一緒に家を出た。
隣の奥さんが庭先を掃いている。
「あら、息子さんといっしょにお出かけ?いいわね。うちの子なんてもう私と一緒に出掛けてなんてくれないわ。ちょっと前までは私が見えなくなると大泣きだったのに」
「行ってきます」
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