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告白
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「久しぶり」
私と息子がホテルのロビーに着くと、アカネとアヤメはもうすでに来ていた。
私も時間に余裕を持って行動する方だが、私の友人は皆せっかちなのだ。
会場には仕切り屋のアカネが私と息子が泊まるホテルのミーティングルームを借り切った。アカネもアヤメもそれぞれ別の部屋に予約を入れてある。
「今回は"RGB"だけが揃ったね」
”RGB”というのは、アカネ(red)ミドリ(green)アヤメ(blue)という意味で、光の三原色になぞらえたものだ。なぜアヤメがblueかといえば、アヤメは青い花が咲くからである。中学時代担任の先生からそう言われて定着した。
すぐ手続きをしてミーティングルームに直行する。食べ物などは節約するために持ち込み。サービス料金がバカ高いボーイなどは入ってこない。
アカネが進行をする。
「それじゃあらためて。まず現状報告だけど、ミドリは何か話すことがありそうだから最後にしましょう。まずわたしからするね。
うちはご存知の通り中3を頭に小4まで息子3人がいるけど、みんな思春期に入っちゃって私から距離を置き始めた。ついこのあいだは、小4の息子まで「お母さんともうお風呂には入らない」言い出した。おかげで自分の時間が取れるようになったけど、正直物足りない気持ちもある。母親と息子の関係というのはそういうものかもしれないけどね。
友人たちエッチな雑誌のまわし読みなんかしているみたい。私に気付かれていないつもりみたいだけど、様子ですぐ分かったわよ。堂々と見りゃいいのにね。そこがまだ子供で、かわいいと思うんだ。知らないふりしてあげているけどね。
夫とは求められるから応じているけど、それだけの関係。よそに女を作ったりしてほしくないから、「予防線」として相手をしてるだけって感じかな」
終わったところでアヤメが話し始める。
「今度は私ね。うちは中1の娘と小5の息子。娘は今でも何でも話してくれるけど、やっぱり息子は離れていくわね。寂しいけど仕方がない。夫は前からあまり子どものやることに口を出す人では無かったし、私に全て任せているといったところかな。
夫との関係はまだまだ現役よ。多分同世代と比べても多い方じゃないのかな。子供たちも分かっているでしょうね」
「じゃ、次はミドリの番ね。大丈夫?」
「ええ」
本当は「大丈夫」では無かったが、ここまで来て話さないわけにもいかない。今までの息子との関係を洗いざらい話した。
驚くかと思っていたのに、二人とも冷静に聞いている。私の方が驚いた。
「わざわざ子供まで連れて来るって言うんだから、そういうことだと思っていたわよ。あなたが来る前にアヤメに連絡して話をしてあったの」
「それで、その子の相手をする女性がどうにかならないか、悩んでいるということなのね」
「ええ、でも、そんな女性が都合よく表れるはずないのは分かっている。二人に聞いてもらえただけで十分。今夜はまた私が相手してあげることにしているし」
しばらく空いて、アカネが口を開いた。
「私、相手してあげてもいいわよ」
間髪開けずにアヤメも続いた。
「私もいいわよ」
「もちろん、その子がいいって言えばの話だけどね。こんなおばさんとなんかやりたくないかもしれないし」
「えーっ」
まさかこんな展開になるとは。
私と息子がホテルのロビーに着くと、アカネとアヤメはもうすでに来ていた。
私も時間に余裕を持って行動する方だが、私の友人は皆せっかちなのだ。
会場には仕切り屋のアカネが私と息子が泊まるホテルのミーティングルームを借り切った。アカネもアヤメもそれぞれ別の部屋に予約を入れてある。
「今回は"RGB"だけが揃ったね」
”RGB”というのは、アカネ(red)ミドリ(green)アヤメ(blue)という意味で、光の三原色になぞらえたものだ。なぜアヤメがblueかといえば、アヤメは青い花が咲くからである。中学時代担任の先生からそう言われて定着した。
すぐ手続きをしてミーティングルームに直行する。食べ物などは節約するために持ち込み。サービス料金がバカ高いボーイなどは入ってこない。
アカネが進行をする。
「それじゃあらためて。まず現状報告だけど、ミドリは何か話すことがありそうだから最後にしましょう。まずわたしからするね。
うちはご存知の通り中3を頭に小4まで息子3人がいるけど、みんな思春期に入っちゃって私から距離を置き始めた。ついこのあいだは、小4の息子まで「お母さんともうお風呂には入らない」言い出した。おかげで自分の時間が取れるようになったけど、正直物足りない気持ちもある。母親と息子の関係というのはそういうものかもしれないけどね。
友人たちエッチな雑誌のまわし読みなんかしているみたい。私に気付かれていないつもりみたいだけど、様子ですぐ分かったわよ。堂々と見りゃいいのにね。そこがまだ子供で、かわいいと思うんだ。知らないふりしてあげているけどね。
夫とは求められるから応じているけど、それだけの関係。よそに女を作ったりしてほしくないから、「予防線」として相手をしてるだけって感じかな」
終わったところでアヤメが話し始める。
「今度は私ね。うちは中1の娘と小5の息子。娘は今でも何でも話してくれるけど、やっぱり息子は離れていくわね。寂しいけど仕方がない。夫は前からあまり子どものやることに口を出す人では無かったし、私に全て任せているといったところかな。
夫との関係はまだまだ現役よ。多分同世代と比べても多い方じゃないのかな。子供たちも分かっているでしょうね」
「じゃ、次はミドリの番ね。大丈夫?」
「ええ」
本当は「大丈夫」では無かったが、ここまで来て話さないわけにもいかない。今までの息子との関係を洗いざらい話した。
驚くかと思っていたのに、二人とも冷静に聞いている。私の方が驚いた。
「わざわざ子供まで連れて来るって言うんだから、そういうことだと思っていたわよ。あなたが来る前にアヤメに連絡して話をしてあったの」
「それで、その子の相手をする女性がどうにかならないか、悩んでいるということなのね」
「ええ、でも、そんな女性が都合よく表れるはずないのは分かっている。二人に聞いてもらえただけで十分。今夜はまた私が相手してあげることにしているし」
しばらく空いて、アカネが口を開いた。
「私、相手してあげてもいいわよ」
間髪開けずにアヤメも続いた。
「私もいいわよ」
「もちろん、その子がいいって言えばの話だけどね。こんなおばさんとなんかやりたくないかもしれないし」
「えーっ」
まさかこんな展開になるとは。
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