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性器の描写について

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 日本では性器というものは「わいせつ物」と見做されているらしく、医療映像などを除いて基本的には「見せてはいけない」ということになっているらしい。

 もっとも、Wikipediaなどを検索すればそのような写真はごく普通に見ることができる。「資料」としてであれば問題ないと見做されているのかもしれない。

 かつては陰毛だってそうだった。ヌード写真や映像はて、その他で映らないように(写らないように)隠されるか、暈しの入った状態で発表されることが多かった。但し成人限定である。子供(概ね陰毛が生え始める前まで)は何の制限もなく公開されていた。

 今は「ヘアヌード解禁」などといわれるが、男性の場合陰毛だけ映して(写して)男性器を映さない(写さない)ということはよほど不自然な角度からの場合を除きほぼ不可能なので、結果として女性の股間だけが解禁されたような形になっている。

 こんな状態が続いてもう30年近くなる。個人的にはそろそろ男性器も解禁されることになるのではないかと思っている。「男性器」ということは、女性の陰裂についても、である。厳密に言えば陰裂・大陰唇は女性器を隠すための「扉」であって女性器そのものではないのだが、現状ではほぼ女性器と同等に扱われている。

 当然のことながら陰毛の濃さや生え方というのは個人差が大きいから、実際には陰裂がほぼ浮き出たような写真や映像も少なからずある。つまりこんなことで区別すること自体が無意味なことである。

 ヘアヌードが解禁される前、出回っていた女性ヌードは股間を不自然に隠したものばかりだったため特に少年たちはますます興味を示すようになっていた。実際にはそこに何があるかなんて、年齢の近い姉妹がいるような子なら一緒に入浴することもごく普通にあったことだから知らないはずはなかったが、それでも「隠している」ということ自体が興味を惹く結果になったのである。

 今は女性のヌードに陰毛が映っていることなどごく普通だからそんなことに関心を持つ子などほとんどいないだろう。誰でも見ることができる様になればそうなるのはごく普通のことなのである。
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