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ヨシダナギという写真家

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「最近の状況」中に

「裸で過ごす種族であれば可」についても、日本人の女性がこういう風習がある部族に入って写真を撮るドキュメンタリー番組で、仲間として扱ってもらうために自らも上半身裸になって入り込んでいたのだが、この女性の体だけ影像加工(胸が映っていない)されているというおかしなものもあったくらい。

 という書き込みをしたのだが、つい先日この女性写真家が判明した。ヨシダナギというそうだ。書店で写真関係書を立ち読みしていて偶然見つけたのである。

 この時実際のヨシダナギは下も全て脱いでいて、つまり全裸で撮影していたそうで、部族の女性たちに褒められたのだそうだ。外国人女性が訪れたのは初めてではなかったらしいが、そこまでやる女性はいなかったらしい。テレビで放送された上半身だけ脱いだシーン(映像加工されていた)は「テレビ用に」作り上げたものだったようだ。

 そこまでやったことに部族長も感服し、求婚までされたらしい。断ったそうだが。

 現地ではそれが当然であっても、日本人の習慣に馴染まないことをやるというのはそう簡単にできるものではない。北欧などで全裸が当然のビーチやヌーディスト村の取材であっても撮影スタッフは着衣で行っているのが普通だ。今ではこういう企画のテレビ放送は不可能になっているが、かつてはごく普通に放送されていたのは既に書いた通り。

 女性に限ったことではないが、日本では混浴の公衆浴場を除いて不特定多数の異性がいるようなところで裸になる習慣など無いから、当然と言えば当然。

 地元民からすれば自分たちが普通にやっていることを訪問者がやらないというのは

 「自分たちを珍しい動物のようにしか見ておらず、馴染むつもりなど無い」

 と思っていることだろう。

 気を許すはずなど無く、ましてや仲間として受け入れたりしないのは当然である。それをやり遂げた彼女の作品はそうでない人物が撮影したものとは明らかに違う特別な物だと言える。
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