私がエロ小説を書き始めるようになった理由

感想文

　男性の裸やましてや男女のカラミなど見たくないので今までアダルトビデオというものを見たことが無かったのだが、レズビアン物があることを知ったので、その中で安いものを購入して観た。

　あらかじめ申し上げておくと、作風は物によって大きく違うかもしれないので以下は私が見た作品個別の感想であることをお断りしておく。

　　数編の無関係な話をオムニバスでまとめたものだが、想像していた物とは大きく違い、がっかりさせられたというのが正直なところである。

　それぞれの作品には、女性二人しか登場しない。

　この女性たちは多くの場合同格ではなく、上位の女性が相手の意志に関係なく一方的に「攻め、脱がせ、凌辱する」というパターンの物が半数以上を占めた。はっきり言ってしまえば女同士のレイプといったところである。される側が逃げ出したりせずどんな屈辱てきなことをされてもおとなしく従っているというのが非常に不自然でもある。

　いくら女性同士とはいえ、嫌がっている相手のカラダを触りまくり、衣服を無理やり引き剥がし、思いのままに体を弄ぶというのはどう考えても犯罪だし、「愛する」とはかけ離れているとしか言いようがない。

　無理やり嫌がっている相手の女性器を舐めたりしゃぶったり、陰裂を手で開いたり、指や性具を突っ込んだりする。相手の口に自分の女性器を押し付けて相手にも同じことを無理やりさせる。相手の女性器に突っ込んでこねくり回したことによりベトベトになった指先を相手の口の中に突っ込む。「愛するとき」という題名がついていても、相手の女性を対等な関係ではなくオモチャにしているとしか思えない。

　購入者にはこんな話が期待されているのだろうか。少なくとも私の嗜好に合わないことは確実である。いくら作り話であっても愛し合う女性の映像を見たかった。この手の映像を購入するときはそこまで確認する必要がありそうだ。

　二枚セットで10時間にもなる作品集なのに、各作品は出演者が変わるだけの違いでしかない。中には対等な二人を描いたものもあるが、やっていることはほぼ同じである。女性同士の性行為を描くとワンパターンにならざるを得ないのだろうか。いくら低予算でももう少しまともなものが作れそうな気がするが。