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王立魔法学園編1年生
006-夢の露見
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私は、学園の使われてない石壁の地下室にいます。中には何も物がなくホコリだけが積もっていました。その暗闇の中で、訓練用の模擬剣を振っています。
この学園は完全寮制のため、家の裏の森にある訓練場が使えませんでした。約一年間は棒すら振れずにいました。ですから、腕がなまってしまって困ると考えていました。
そして、先程ゴミの中に使い古しの訓練用の剣があったのを見つけてしまいました。私は、その剣を手に取ると、われを忘れ人気のない地下室に駆け込みました。
剣に触れる! ひと振りするごとに、剣さばきが戻っている気がする。石を括り付けた枝とは違って風切り音が気持ち良い!
ヒュン! ヒュン! ヒュン! いい音がする。
強く振りすぎると良い音が出ないので、軽く振るのがコツです。ああ! 楽しくて仕方がありません! 早く冒険者になりた――。あ~追放計画が全くうまく行ってないのを思い出してしまいましたわ。
すると、思わず力が入る。
ブオン! 強く振りすぎた剣は、余計な風圧を発生させて、地下室の扉をバーンと勢いよく開けた。
「キャァ!」
女性の悲鳴が聞こえました。剣を持っているところを見られるのは非常にマズイ! 剣をすばやく背中に隠し、声の主を確かめる。
ドアに押し倒されて尻餅をついている子がいました。緑のおさげ髪に優しい目は、緑の瞳……。バルトレイス公爵令嬢のラーバル様がいました。
「ラーバル様、こんな所で何をなさってるのですか!?」
顔と名前はしっているけれど、話したことが、ない方ですね? 彼女の手を取り起こしあげながら尋ねる。
「あなたこそ、こんな所で何を?」
質問を質問で返すなよぉぉ! 先に質問した意味がないだろがぁ~!
「ええっと……。見たことない部屋があったので、ちょっと入ってみただけですわ」
われながら苦しい言い訳ね……。
「ゴミ置き場から剣を持って、まっすぐ迷いなくここまで来たようですが?」
はい! もうそこから見られたのね! 真実を混ぜたギリギリのウソで乗り切るしかないわ!
「えっと……。この場所は前から知ってました。少し興味があって、剣は試しに振ってみただけですわ」
[いたずら心で、たまたま見かけた剣を試しに振った]終着点はここよ! うまく納得させなきゃ!
「剣を振ったのは今日が初めて……ですか?」
「もちろんですわ」
私、いままで振ってたのは、石がついた枝! ウソはいってません!
「風切り音が出るほどの太刀筋で、初めては無理がありますわ、ウソがお下手ですね」
彼女の優しい目が、急に悪魔に見えてきましたわ……。
「ええと……。その……」
ああー、もう何も思い浮かばない! 詰んだ! はい! お疲れさまです!
「剣は私が置きました。やはり我慢できなかったようですね」
え? なに? どういう事? びっくりしすぎて言葉が出ません。
「入学式の日、階段での身のこなし……」
ううっ、全てはあそこからおかしく!
「裏庭の清掃中、アリッサへの投石を箒で打ち落とした……」
え? あれは私に投げられたのでは? というか誰にも見られてなかったはず……。
「棒状の物を持った時は、必ず剣のように持ちプルプル震えている」
はずかしいいいいいいい! 禁断症状まで見られてますよ! 言い訳は無理ですわね……では目的を聞かなくては……。
「何が目的ですか?」
「わが家……。バルトレイス家について、ご存じですか?」
たしか剣士系の書物で見た覚えが……。
バルトレイス家は、確か……。たくさんの近衛兵を輩出している武闘派家系でしたね。兄弟で一番剣術が弱い者が、後を継ぎ内政をさせられる変わった一族ですね。
「ええ、知っています」
「では、単刀直入に言います。あなた、騎士を目指しませんか?」
「いえ、私は冒険者志望です。騎士になる気は、ありません」
食い気味で否定する。
「ほう……。あなたの目標は冒険者でしたか……」
ほぎゃあああああああああ! 誰にも言ってなかったことをををを! 何さらっと自白しているの私! バカバカ! 私の大馬鹿者!
「……今のは聞かなかったことに」
「できませんね」
ですよねえええええ!
「えっと……。黙っててくれたり……。します?」
「こちらの条件を飲んでいただければ」
やっぱりね、そうだよね。
「ううう、分かりました。可能な限りお応えします」
「では、明日、学園の隣りにある騎士訓練場へ、来てください詳しい話はそこで」
「はい……では、明日……」
それから私は寮の自室に戻りました。
「マルレちゃん! どこに行ってたんですか心配したんですよ!」
自室に戻ると、心配したルームメイトが、大げさに騒いでました。
「何かありました? 顔色が悪いですよ?」
自室は二人部屋で、ルームメイトはアリッサちゃん……。入学式の後に寮の部屋決めで、アリッサちゃんが「私、知り合いが誰もいなくて心細いのです。ルームメイトになってくれません?」って首をかしげながら、潤んだ瞳で言うのですもの……。断れませんわ。
「ちょっと! マルレちゃん! なんで剣なんか持ってるの?」
え?
あ?
しまったああああああああああああああ!
根掘り葉掘り聞かれた結果、すぐにボロが出てしまいました。明日、アリッサちゃんも一緒に騎士訓練場へ、行くことになってしまいました。
この学園は完全寮制のため、家の裏の森にある訓練場が使えませんでした。約一年間は棒すら振れずにいました。ですから、腕がなまってしまって困ると考えていました。
そして、先程ゴミの中に使い古しの訓練用の剣があったのを見つけてしまいました。私は、その剣を手に取ると、われを忘れ人気のない地下室に駆け込みました。
剣に触れる! ひと振りするごとに、剣さばきが戻っている気がする。石を括り付けた枝とは違って風切り音が気持ち良い!
ヒュン! ヒュン! ヒュン! いい音がする。
強く振りすぎると良い音が出ないので、軽く振るのがコツです。ああ! 楽しくて仕方がありません! 早く冒険者になりた――。あ~追放計画が全くうまく行ってないのを思い出してしまいましたわ。
すると、思わず力が入る。
ブオン! 強く振りすぎた剣は、余計な風圧を発生させて、地下室の扉をバーンと勢いよく開けた。
「キャァ!」
女性の悲鳴が聞こえました。剣を持っているところを見られるのは非常にマズイ! 剣をすばやく背中に隠し、声の主を確かめる。
ドアに押し倒されて尻餅をついている子がいました。緑のおさげ髪に優しい目は、緑の瞳……。バルトレイス公爵令嬢のラーバル様がいました。
「ラーバル様、こんな所で何をなさってるのですか!?」
顔と名前はしっているけれど、話したことが、ない方ですね? 彼女の手を取り起こしあげながら尋ねる。
「あなたこそ、こんな所で何を?」
質問を質問で返すなよぉぉ! 先に質問した意味がないだろがぁ~!
「ええっと……。見たことない部屋があったので、ちょっと入ってみただけですわ」
われながら苦しい言い訳ね……。
「ゴミ置き場から剣を持って、まっすぐ迷いなくここまで来たようですが?」
はい! もうそこから見られたのね! 真実を混ぜたギリギリのウソで乗り切るしかないわ!
「えっと……。この場所は前から知ってました。少し興味があって、剣は試しに振ってみただけですわ」
[いたずら心で、たまたま見かけた剣を試しに振った]終着点はここよ! うまく納得させなきゃ!
「剣を振ったのは今日が初めて……ですか?」
「もちろんですわ」
私、いままで振ってたのは、石がついた枝! ウソはいってません!
「風切り音が出るほどの太刀筋で、初めては無理がありますわ、ウソがお下手ですね」
彼女の優しい目が、急に悪魔に見えてきましたわ……。
「ええと……。その……」
ああー、もう何も思い浮かばない! 詰んだ! はい! お疲れさまです!
「剣は私が置きました。やはり我慢できなかったようですね」
え? なに? どういう事? びっくりしすぎて言葉が出ません。
「入学式の日、階段での身のこなし……」
ううっ、全てはあそこからおかしく!
「裏庭の清掃中、アリッサへの投石を箒で打ち落とした……」
え? あれは私に投げられたのでは? というか誰にも見られてなかったはず……。
「棒状の物を持った時は、必ず剣のように持ちプルプル震えている」
はずかしいいいいいいい! 禁断症状まで見られてますよ! 言い訳は無理ですわね……では目的を聞かなくては……。
「何が目的ですか?」
「わが家……。バルトレイス家について、ご存じですか?」
たしか剣士系の書物で見た覚えが……。
バルトレイス家は、確か……。たくさんの近衛兵を輩出している武闘派家系でしたね。兄弟で一番剣術が弱い者が、後を継ぎ内政をさせられる変わった一族ですね。
「ええ、知っています」
「では、単刀直入に言います。あなた、騎士を目指しませんか?」
「いえ、私は冒険者志望です。騎士になる気は、ありません」
食い気味で否定する。
「ほう……。あなたの目標は冒険者でしたか……」
ほぎゃあああああああああ! 誰にも言ってなかったことをををを! 何さらっと自白しているの私! バカバカ! 私の大馬鹿者!
「……今のは聞かなかったことに」
「できませんね」
ですよねえええええ!
「えっと……。黙っててくれたり……。します?」
「こちらの条件を飲んでいただければ」
やっぱりね、そうだよね。
「ううう、分かりました。可能な限りお応えします」
「では、明日、学園の隣りにある騎士訓練場へ、来てください詳しい話はそこで」
「はい……では、明日……」
それから私は寮の自室に戻りました。
「マルレちゃん! どこに行ってたんですか心配したんですよ!」
自室に戻ると、心配したルームメイトが、大げさに騒いでました。
「何かありました? 顔色が悪いですよ?」
自室は二人部屋で、ルームメイトはアリッサちゃん……。入学式の後に寮の部屋決めで、アリッサちゃんが「私、知り合いが誰もいなくて心細いのです。ルームメイトになってくれません?」って首をかしげながら、潤んだ瞳で言うのですもの……。断れませんわ。
「ちょっと! マルレちゃん! なんで剣なんか持ってるの?」
え?
あ?
しまったああああああああああああああ!
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