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王立魔法学園編2年生
012-2年生のお茶
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春の休暇も終わり2年生に進級した。私は、大講堂で始業式を終えアリッサちゃんとクラス分けを見に行くことになった。
2年生の教室は2階だ、もちろんラウンジも2階です。1年生のラウンジとの違いは、給仕係が常駐していることです。1年生は基礎を知るため自分たちでお茶をいれる勉強の側面もあったそうです。しかし、2年生になると基礎が終わったということで、普通の憩いの場になっているようです。
一年前に親友ができたきっかけを思い出しながら、一瞬アリッサの横顔に目をやる。昇り慣れた階段を進み、2階のラウンジの前に到着する。ラウンジの前には人だかりができていて、その奥の壁にクラス分けが張り出されていた。
「同じクラスだといいね~」
「そうですわね」
人混みをかき分けて、張り出された用紙が見える位置まで近づく。
マ、マ、マ、マ、マ……あった!
「2組ですわ」
「私も!」
やった! 魔法実技や体力訓練でのぼっち回避!
近くでクラス分けを見ていたラーバル様が振り向き、目が合う。すると、こちらへいらして、うれしい知らせをしてくれました。
「マルレさん私も2組でした。1年間よろしく」
「ラーバル様! よろしくおねがいします!」
よかった! ラーバル様お友達作戦が一歩前進! そして後ろから人をかき分けるようにやってきた王子も加わる。
「久しぶりだな。私も2組だ今年度もよろしく頼む」
どうやら王子も一緒らしいいですわ、うれしいような、うれしくないような……。
「あなたもご一緒なのですか?」
「不満か? 婚約者殿?」
「その呼び方は絶対に止めて!」
ケラケラ笑うバカ王子に釘を刺す。ゾワゾワとする! 本当にやめてほしいわ!
「明日から魔法実技の授業らしいぞ」
「魔法実技ですか……。不安と楽しみで、頭の中がぐちゃぐちゃですわ」
魔法が使えないと分かったら、退学になったりするのだろうか? 不安すぎる。
「私だって魔法使えるんだから、マルレちゃんならきっと平気だよ!」
そういえば、高額な学費のせいで平民の生徒は珍しい。そうなると、彼女は相当な才能があると見て間違いないですよねえ……。
「ありがとうアリッサちゃん、えっとラーバル様は?」
「私は魔法が苦手だが、魔法を知ることで魔術師への対処を学べるから入学した」
ふむふむ、騎士団関係者として存続の可能性が残されてるのですね。無理にごまかさなくてもよいかもしれないですね。
王子がラウンジの席を見ながら言った。
「さて、クラス分けも見たし少し話していくか?」
「そうですわね」
そうだ! ラーバル様も誘いましょう!
「ラーバル様、よろしかったらご一緒しませんか?」
「いいですよ、ご一緒いたします」
訓練のときとは違い、いつもの優しい表情で快く了承してくれました。席についた3人にいつもの癖で、お茶を入れようとすると、慌てた給仕係に止められた。「私どもの仕事がなくなってしまいます!」と言われて仕方なく手ぶらで席に着く。
「ハハハ、ついにマルレ嬢が茶を入れるのを止められたか」
「私がやりますと言っても、絶対にダメだって聞かなかったですからねぇ」
「今までマルレさんが、お茶を入れていたんですか?」
ラーバル様が驚いている。やはり貴族は普通自分でお茶は入れませんよね。私はどうも自分でやらないと気が済まないたちです。止めようとするアリッサや王子を振り切って毎回茶を入れてました。
「はい、好きなんですよね。おいしいって言われると、うれしいですから」
前世から世話をやくのが好きなんだよね~。でも家には使用人がいるからまったくできなくて不満だった。ですが、学園に来てからいろいろやりたい放題ですっごい充実感! 先日からは剣の稽古まで……。ああ幸せすぎて怖い。
「そうですか、マルレさんは面白い方ですね」
「そうそう! マルレ嬢は何にでも手を出すからな」
「そうなんですよ! 聞いてくださいよ! このまえ一緒に街のカフェに行ったんですよ。オレンジをばらまいた御婦人や、木箱を荷台に乗せるのに手間取っていたおじいさんを助けたりで、なかなかカフェに着けなかったんですよ!」
「ちょっとアリッサちゃん! そんな事ここで言わなくてもいいでしょ!」
「学園の外でもやってるのか、まったく」
「マルレさんは騎士の心得がすでにできているのですね! 素晴らしいです」
「ラーバル様……。ありがとうございます!」
ラーバル様はやはりお優しく(訓練時を除く)すてきな方です! 冒険者になれなかったら騎士もわるくないかな? でも目指すは冒険者だから最悪の場合という想定で……。あっ、追放計画を忘れてたいました。というか運命力とか、ないのかこの世界は! 取り巻きもいないし妨害対象とは親友で部屋まで同じこれ無理なんじゃない?
「また、ボーッとしているぞ? ときどき意識がどこかに飛んでいく癖は直したほうがいいぞ」
「うるさいわね! 私にもいろいろあるのよ!」
「マルレちゃん、悩みがあるなら私が聞くよ」
「私も聞きますよ」
「ありがとう、アリッサちゃん! ラーバル様!」
話に区切りがついたところで、王子が席を立った。
「さて私は荷解きがあるから、そろそろお先に失礼するよ」
「アーク様、また明日お会いしましょう」
「王子様、また明日」
「王子、また明日会いましょう」(別に会いたくないけど)と小声で付け加える。
「聞こえてるぞ、婚約者殿」
「それ止めてって言ったでしょ!」
ハハハと笑いながら寮へ向かう王子の背中に転べ! 転べ! と念を送ってやりました。
「なんかイライラしたから素振りに、いってきますわ!」
「行ってらしゃい」
「マルレさん、私はもう少しゆっくりしてから行きますので後ほど」
「わかりましたわ、では後ほど」
アリッサちゃんとラーバル様とわかれて、訓練場に行き剣を思う存分振ってストレス解消しました!
2年生の教室は2階だ、もちろんラウンジも2階です。1年生のラウンジとの違いは、給仕係が常駐していることです。1年生は基礎を知るため自分たちでお茶をいれる勉強の側面もあったそうです。しかし、2年生になると基礎が終わったということで、普通の憩いの場になっているようです。
一年前に親友ができたきっかけを思い出しながら、一瞬アリッサの横顔に目をやる。昇り慣れた階段を進み、2階のラウンジの前に到着する。ラウンジの前には人だかりができていて、その奥の壁にクラス分けが張り出されていた。
「同じクラスだといいね~」
「そうですわね」
人混みをかき分けて、張り出された用紙が見える位置まで近づく。
マ、マ、マ、マ、マ……あった!
「2組ですわ」
「私も!」
やった! 魔法実技や体力訓練でのぼっち回避!
近くでクラス分けを見ていたラーバル様が振り向き、目が合う。すると、こちらへいらして、うれしい知らせをしてくれました。
「マルレさん私も2組でした。1年間よろしく」
「ラーバル様! よろしくおねがいします!」
よかった! ラーバル様お友達作戦が一歩前進! そして後ろから人をかき分けるようにやってきた王子も加わる。
「久しぶりだな。私も2組だ今年度もよろしく頼む」
どうやら王子も一緒らしいいですわ、うれしいような、うれしくないような……。
「あなたもご一緒なのですか?」
「不満か? 婚約者殿?」
「その呼び方は絶対に止めて!」
ケラケラ笑うバカ王子に釘を刺す。ゾワゾワとする! 本当にやめてほしいわ!
「明日から魔法実技の授業らしいぞ」
「魔法実技ですか……。不安と楽しみで、頭の中がぐちゃぐちゃですわ」
魔法が使えないと分かったら、退学になったりするのだろうか? 不安すぎる。
「私だって魔法使えるんだから、マルレちゃんならきっと平気だよ!」
そういえば、高額な学費のせいで平民の生徒は珍しい。そうなると、彼女は相当な才能があると見て間違いないですよねえ……。
「ありがとうアリッサちゃん、えっとラーバル様は?」
「私は魔法が苦手だが、魔法を知ることで魔術師への対処を学べるから入学した」
ふむふむ、騎士団関係者として存続の可能性が残されてるのですね。無理にごまかさなくてもよいかもしれないですね。
王子がラウンジの席を見ながら言った。
「さて、クラス分けも見たし少し話していくか?」
「そうですわね」
そうだ! ラーバル様も誘いましょう!
「ラーバル様、よろしかったらご一緒しませんか?」
「いいですよ、ご一緒いたします」
訓練のときとは違い、いつもの優しい表情で快く了承してくれました。席についた3人にいつもの癖で、お茶を入れようとすると、慌てた給仕係に止められた。「私どもの仕事がなくなってしまいます!」と言われて仕方なく手ぶらで席に着く。
「ハハハ、ついにマルレ嬢が茶を入れるのを止められたか」
「私がやりますと言っても、絶対にダメだって聞かなかったですからねぇ」
「今までマルレさんが、お茶を入れていたんですか?」
ラーバル様が驚いている。やはり貴族は普通自分でお茶は入れませんよね。私はどうも自分でやらないと気が済まないたちです。止めようとするアリッサや王子を振り切って毎回茶を入れてました。
「はい、好きなんですよね。おいしいって言われると、うれしいですから」
前世から世話をやくのが好きなんだよね~。でも家には使用人がいるからまったくできなくて不満だった。ですが、学園に来てからいろいろやりたい放題ですっごい充実感! 先日からは剣の稽古まで……。ああ幸せすぎて怖い。
「そうですか、マルレさんは面白い方ですね」
「そうそう! マルレ嬢は何にでも手を出すからな」
「そうなんですよ! 聞いてくださいよ! このまえ一緒に街のカフェに行ったんですよ。オレンジをばらまいた御婦人や、木箱を荷台に乗せるのに手間取っていたおじいさんを助けたりで、なかなかカフェに着けなかったんですよ!」
「ちょっとアリッサちゃん! そんな事ここで言わなくてもいいでしょ!」
「学園の外でもやってるのか、まったく」
「マルレさんは騎士の心得がすでにできているのですね! 素晴らしいです」
「ラーバル様……。ありがとうございます!」
ラーバル様はやはりお優しく(訓練時を除く)すてきな方です! 冒険者になれなかったら騎士もわるくないかな? でも目指すは冒険者だから最悪の場合という想定で……。あっ、追放計画を忘れてたいました。というか運命力とか、ないのかこの世界は! 取り巻きもいないし妨害対象とは親友で部屋まで同じこれ無理なんじゃない?
「また、ボーッとしているぞ? ときどき意識がどこかに飛んでいく癖は直したほうがいいぞ」
「うるさいわね! 私にもいろいろあるのよ!」
「マルレちゃん、悩みがあるなら私が聞くよ」
「私も聞きますよ」
「ありがとう、アリッサちゃん! ラーバル様!」
話に区切りがついたところで、王子が席を立った。
「さて私は荷解きがあるから、そろそろお先に失礼するよ」
「アーク様、また明日お会いしましょう」
「王子様、また明日」
「王子、また明日会いましょう」(別に会いたくないけど)と小声で付け加える。
「聞こえてるぞ、婚約者殿」
「それ止めてって言ったでしょ!」
ハハハと笑いながら寮へ向かう王子の背中に転べ! 転べ! と念を送ってやりました。
「なんかイライラしたから素振りに、いってきますわ!」
「行ってらしゃい」
「マルレさん、私はもう少しゆっくりしてから行きますので後ほど」
「わかりましたわ、では後ほど」
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