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勇者物語に首を突っ込む編
060-後始末
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城の外に出ると魔王に操られていた魔物たちは魔の領域の森へと帰り野生に戻っていた。魔物が撤退したのでアリッサは城内の様子を見に来たようですがラーバルは油断せず警備をしていたようです。ラーバルは私の顔を見た瞬間に鷹の目から優しい表情に戻り再開を喜んだ。
魔の領域の境界まで戻ると防魔軍が歓声を上げて私達を出迎えてくれた。境界にも魔物が来ていたようで辺りは戦闘の後が色濃く残っていました。重傷者も多数出ていたようで、魔術師団の回復班が未だ治療中のようです。
「マルレ~ちょっと行ってくるね」
アリッサはそう言い残すと回復班のところへ歩き出したが、なにか思い出したようで振り返りリーシャーさんをじっと見た。
「ほら!聖女も来なさい!回復役の戦争はまだ終わっていないのよ!」
「はい!」
ついでにリーシャーさんも連れて行かれました。
歓声を上げている兵士をかき分けてトルヘミン卿が慌てた様子でやってきた。
「ニーニャ!怪我はないか!」
「はい、お父様!傷一つありません」
「そうか良かった……ひどい目には合わされなかったか?」
「それほどひどい目には合っていません」
日に一度魔王が1時間ほどじっと見つめてきて怖かった事以外は食事も生活環境も悪くなかったと説明していました。
「そうか何より無事で良かった……」
「はい!それに慈愛の薔薇さまにも会えましたし!」
またその通り名ですか……好いてくれている割には先ほど見事に私のこと忘れていましたけどね……
「慈愛の薔薇?お前が話していたあの学園の?」
「そうです!この方が慈愛の薔薇ことマルレリンド・ドレストレイル様です!」
「ドレストレイル……」
トルヘミン卿は、私を見たまま固まってしまっています。どうやら私の素性がバレてしまったみたいですね……
「トルヘミン卿?どうしました?マルレさんがどうかしました?」
アロイーンさんは貴族の名前に疎いようですね。トルヘミン卿が固まっている理由が分かっていないようです。
「トレイルの姫君が私の目の前で魔物にさらわれたということになるのか……」
[トレイル]についてもご存知でしたか……ますます面倒なことになりそうですね。
「すまない……ニーニャ……私の命もここまでかもしれん……」
ほら!やっぱり面倒なことに!というか大げさ!ちょっと攫われたぐらいでお父様はそこまでしないわよ……ね?うん!しないわ
「ちょっと!まって!流石に大げさ過ぎますわ!」
どうにか場を収めようとあたふたしているとラーバルが(私に任せてください)と耳打ちしてきた。
「トルヘミン卿……ご安心くださいマルレは、わざと捕まったのです!逃げようと思えばいつでも逃げられましたそうですよね?」
「ええ、わざと捕まりました。逃げようと思えばいつでも可能でした」
そう!わざとです!道化の魔法がお兄様の魔法とにているな~などとぼやっとしていたからではありません!
「それに牢からもいつでも逃げられましたニーニャさんもご存知です」
「ニーニャそれは本当かい?」
「はい、マルレ様は魔鋼の柵を簡単に曲げることが出来て牢を自由に出入りしていました」
「魔鋼を曲げる……」
誤解をとこうと牢の話をしたら人外エピソードが追加されましたわ……ラーバルが目を細めてこちらを見ている……すいません余計なことしました!
「この通りマルレが攫われた責は誰にもありませんのでご安心ください」
「そうよ!それに私はドレストレイル家から離籍したのでただの平民ですのでお気になさらず!」
これで妙な誤解が解けてくれるといいのですけどね……あっ!でも[トレイル]についてはきちんと隠しておいてもらわないといけませんわね……私はトルヘミン卿にそっと近づき耳打ちする。
(私は平民ですが、我が家の名を呼ぶときはきちんとドレスを着せてもらわなければ厄介なことになりますよ……)
トルヘミン卿は無言でうなずいた。顔は険しいままですね……本当に分かっていただけたのか不安ですわ……
「では!この話はおしまい!負傷者の手当を済ませて凱旋しましょう!」
トルヘミン卿はアロイーンさんとニーニャさんと何やら話し始めた。つもる話もあるでしょうし私はラーバルを連れてアリッサのところへ向かった。
治療している場に行くと腕を失った兵が不安な顔で座り込んでいて、その前にはアリッサとリーシャーさんがいました。リーシャーさんはなにかブツブツとつぶやいていました。
「えーと……骨があって血管があって筋肉があって皮膚がある……よし!イメージしました!」
それを聞いたアリッサが「じゃあ思い浮かんだ方法で魔法を使ってみて」と促す。リーシャーさんは兵士の傷口に手を近づけて「戻れ……戻れ……」とつぶやきながら光の魔力を集中し始めた。
回復魔法特有の光が腕を型取りそれが徐々に肉体へと変化していく……骨ができ血管ができ筋肉ができ最後に皮膚が再生した。私は凄いと思うと同時に人体模型みたいで気持ち悪いとも思った。
「やった!本当に出来た!師匠!私やりましたよ!」
「そうでしょ!今までの固定形式魔法では欠損の再生は無理でしたからね!あなたもノチド先生に感謝しなさい!」
師匠って……いつの間に師弟関係に……聖女の師匠って……あ!私はアリッサの通り名を思い出した。私だけ学生時代の通り名が残ってるのもイヤですからアリッサも巻き添えにしましょう!
「さすがねアリッサ!杖に選ばれた聖女の師匠なんてさすが[治癒姫]の通り名は伊達じゃないわね~」
驚いた顔でアリッサが振り返った!
「ちょっとマルレ!それやっと最近消えてきたのによけいなことしないで!」
「いいじゃないですか!学園の後輩が慈愛の薔薇を広め続けてるよ!親友なら一緒にね?」
「マルレと一緒……それなら……いやいや!やっぱりその理屈はおかしいよ!」
「治癒姫様……師匠素敵です!」
「うん……リーシャーさん?その呼び方はやめようね?」
ほほほ!リーシャーさんの目がニーニャさんのようにキラキラしてるわ!もう手遅れよ!アリッサも面倒な通り名に苦しむがいいわ!
そんな平和なやり取りをしつつ負傷した兵士をしっかり治すと帰還の準備を進めロットヴァルデ侯爵邸への凱旋を初めた。
魔の領域の境界まで戻ると防魔軍が歓声を上げて私達を出迎えてくれた。境界にも魔物が来ていたようで辺りは戦闘の後が色濃く残っていました。重傷者も多数出ていたようで、魔術師団の回復班が未だ治療中のようです。
「マルレ~ちょっと行ってくるね」
アリッサはそう言い残すと回復班のところへ歩き出したが、なにか思い出したようで振り返りリーシャーさんをじっと見た。
「ほら!聖女も来なさい!回復役の戦争はまだ終わっていないのよ!」
「はい!」
ついでにリーシャーさんも連れて行かれました。
歓声を上げている兵士をかき分けてトルヘミン卿が慌てた様子でやってきた。
「ニーニャ!怪我はないか!」
「はい、お父様!傷一つありません」
「そうか良かった……ひどい目には合わされなかったか?」
「それほどひどい目には合っていません」
日に一度魔王が1時間ほどじっと見つめてきて怖かった事以外は食事も生活環境も悪くなかったと説明していました。
「そうか何より無事で良かった……」
「はい!それに慈愛の薔薇さまにも会えましたし!」
またその通り名ですか……好いてくれている割には先ほど見事に私のこと忘れていましたけどね……
「慈愛の薔薇?お前が話していたあの学園の?」
「そうです!この方が慈愛の薔薇ことマルレリンド・ドレストレイル様です!」
「ドレストレイル……」
トルヘミン卿は、私を見たまま固まってしまっています。どうやら私の素性がバレてしまったみたいですね……
「トルヘミン卿?どうしました?マルレさんがどうかしました?」
アロイーンさんは貴族の名前に疎いようですね。トルヘミン卿が固まっている理由が分かっていないようです。
「トレイルの姫君が私の目の前で魔物にさらわれたということになるのか……」
[トレイル]についてもご存知でしたか……ますます面倒なことになりそうですね。
「すまない……ニーニャ……私の命もここまでかもしれん……」
ほら!やっぱり面倒なことに!というか大げさ!ちょっと攫われたぐらいでお父様はそこまでしないわよ……ね?うん!しないわ
「ちょっと!まって!流石に大げさ過ぎますわ!」
どうにか場を収めようとあたふたしているとラーバルが(私に任せてください)と耳打ちしてきた。
「トルヘミン卿……ご安心くださいマルレは、わざと捕まったのです!逃げようと思えばいつでも逃げられましたそうですよね?」
「ええ、わざと捕まりました。逃げようと思えばいつでも可能でした」
そう!わざとです!道化の魔法がお兄様の魔法とにているな~などとぼやっとしていたからではありません!
「それに牢からもいつでも逃げられましたニーニャさんもご存知です」
「ニーニャそれは本当かい?」
「はい、マルレ様は魔鋼の柵を簡単に曲げることが出来て牢を自由に出入りしていました」
「魔鋼を曲げる……」
誤解をとこうと牢の話をしたら人外エピソードが追加されましたわ……ラーバルが目を細めてこちらを見ている……すいません余計なことしました!
「この通りマルレが攫われた責は誰にもありませんのでご安心ください」
「そうよ!それに私はドレストレイル家から離籍したのでただの平民ですのでお気になさらず!」
これで妙な誤解が解けてくれるといいのですけどね……あっ!でも[トレイル]についてはきちんと隠しておいてもらわないといけませんわね……私はトルヘミン卿にそっと近づき耳打ちする。
(私は平民ですが、我が家の名を呼ぶときはきちんとドレスを着せてもらわなければ厄介なことになりますよ……)
トルヘミン卿は無言でうなずいた。顔は険しいままですね……本当に分かっていただけたのか不安ですわ……
「では!この話はおしまい!負傷者の手当を済ませて凱旋しましょう!」
トルヘミン卿はアロイーンさんとニーニャさんと何やら話し始めた。つもる話もあるでしょうし私はラーバルを連れてアリッサのところへ向かった。
治療している場に行くと腕を失った兵が不安な顔で座り込んでいて、その前にはアリッサとリーシャーさんがいました。リーシャーさんはなにかブツブツとつぶやいていました。
「えーと……骨があって血管があって筋肉があって皮膚がある……よし!イメージしました!」
それを聞いたアリッサが「じゃあ思い浮かんだ方法で魔法を使ってみて」と促す。リーシャーさんは兵士の傷口に手を近づけて「戻れ……戻れ……」とつぶやきながら光の魔力を集中し始めた。
回復魔法特有の光が腕を型取りそれが徐々に肉体へと変化していく……骨ができ血管ができ筋肉ができ最後に皮膚が再生した。私は凄いと思うと同時に人体模型みたいで気持ち悪いとも思った。
「やった!本当に出来た!師匠!私やりましたよ!」
「そうでしょ!今までの固定形式魔法では欠損の再生は無理でしたからね!あなたもノチド先生に感謝しなさい!」
師匠って……いつの間に師弟関係に……聖女の師匠って……あ!私はアリッサの通り名を思い出した。私だけ学生時代の通り名が残ってるのもイヤですからアリッサも巻き添えにしましょう!
「さすがねアリッサ!杖に選ばれた聖女の師匠なんてさすが[治癒姫]の通り名は伊達じゃないわね~」
驚いた顔でアリッサが振り返った!
「ちょっとマルレ!それやっと最近消えてきたのによけいなことしないで!」
「いいじゃないですか!学園の後輩が慈愛の薔薇を広め続けてるよ!親友なら一緒にね?」
「マルレと一緒……それなら……いやいや!やっぱりその理屈はおかしいよ!」
「治癒姫様……師匠素敵です!」
「うん……リーシャーさん?その呼び方はやめようね?」
ほほほ!リーシャーさんの目がニーニャさんのようにキラキラしてるわ!もう手遅れよ!アリッサも面倒な通り名に苦しむがいいわ!
そんな平和なやり取りをしつつ負傷した兵士をしっかり治すと帰還の準備を進めロットヴァルデ侯爵邸への凱旋を初めた。
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