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勇者物語に首を突っ込む編
059-感動の再開 空気な私
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勇者と魔王の戦いが気になった私は、ニーニャさんに牢屋の中で待つように伝え一人で牢から出て魔王の後を追った。
ここは塔でしたのね、と思いながら螺旋状の階段を下った。一本道の廊下を進み扉の前までくると戦っている音が聞こえたので私はそっと扉を開き戦いの行方を見守る。
あの2人は危なっかしいですから、いざとなったら助けないといけませんからね……
光の障壁を足場にしたりいろいろ工夫して戦っているリーシャーはなかなかやるけど、アロイーンは振り下ろし一辺倒ですね……ラーバルが私にも言っていた身体能力で剣を振り回してるだけってやつですわね……ラーバルからは私はこう見えていたんですね……確かにこれは文句も付けたくなりますわ……
あっ!どうやら決着がついたみたい!隠れなきゃ!
私は手足を突っ張り天井の隅に張り付いて気配を消す。警戒しながら幽閉塔への道を進むアロイーンさんとリーシャーさんの背中を見ていると疑問に思った……あれ?私なんで隠れたんだろ?急いで戻ればよかったのでは?
仕方がないので気配を消したまま逆さまになり天井を歩きついていく、警戒している2人からも発見されることはない。流魔血の本来の使い方は隠密行動だからです。心動を止めて相手の意識からは死んでいる状態になることで完全に気配を殺せるし脚に魔力を集めれば壁に吸着することもできるのです。
同じ流魔血を持つお父様やファーダなら気配を消していれば視界にはいっても気が付かれないほど隠密行動が上手です。でも私は、相手の視界に入ると、この髪の色と髪型が派手すぎて相手の意識が見逃さず私を認識してしまうので多数の目があるところでは全く役にたたないのです。
塔の階段を登り私達が捕らえられていた階まで到着した。リーシャーさんは、壁にかかっていた鍵束を見つけると手に取り「鍵あったよ」と声をかけアロイーンさんは無言で小さく頷いた。
この先を曲がればニーニャさんのドールハウスのような牢がある。2人が角を曲がるのを見送ると奥で歓声が上がった。私は角から顔をのぞかせて3人の様子を見守る。
「ニーニャ様!ご無事でしたか!」
「ニーニャ様よかった!」
アロイーンさんとリーシャーさんは、警戒を解き大声を出して喜んでいる。
「このとおり私は無事です。あなた方も無事で何よりでした!」
「はい!いろいろな人に助けてもらい無事に魔王を討伐しました!」
ニーニャさんは一瞬言葉を失った。優しい彼女は今回の事は魔王が生きるため仕方がなくやっていたことだと知ってしまったため心から喜べないでいるようです。
「そうですか……それは良かったです」
「すぐに鍵を開けますね!」
リーシャーさんは束になった鍵をとっかえひっかえしながら鍵穴に突っ込みこの牢の鍵を探してついにニーニャさんを牢から解き放った。
「2人とも ありがとう」と3人で抱き付き合い皆の無事を喜んでいる。3人共良かったねと思い私はほろりとさせられた。
「さぁ!帰ろう!」
「「はい!」」
3人はそう言うと帰り支度を始めた……
あら?私……忘れられてないかしら……
まさかそんなはずないですよね?誰かひとりぐらい気がついても……
3人はそのままこちらへ向かってくる……未だに私の話は出ない……それどころか完全に帰ろうとしている。
角を曲がった3人は、腕を組み血霧をまとったエンド・オブ・ブラッドの状態で仁王立ちしている私の姿を見ることとなった。
固まっている3人に丁寧に質問していく。
「牢が他にも沢山ありましたが一切確認していませんでしたわよね?」
「え……あっ……その……」
どうしたのかしら?アロイーンさんの目が泳ぎまくっていますわ?一体どこを見ているのでしょう?
「3人もいて誰も私の事をおっしゃっていませんでしたわよね?」
「あ…‥あのですね……その……」
リーシャさんが目をキョロキョロさせ言い訳を考えているのが手に取るようにわかりました。
「3人共、私が捕まっていたことはご存知ですよね?」
「あの!えっと……そうだ!すでにアロイーンとリーシャーに保護してもらっていると思っていましたわ!信じてください!」
ニーニャさん?最初の[そうだ]と最後の[信じてください]がなければ信じてあげられたかもしれませんわ・・・
この3人をどうしてくれようかと悩んでいると「マルレ~」と聞き覚えがある声がして後ろから急に抱きつかれました。
声の主を確認すると私の親友で転生仲間のアリッサでした。黒歴史をぶちかまして学園から去ってからひと月ぶりぐらいですね……なんでここにいるのでしょうか?
「あれ?アリッサ?なんでここにいるの?王都にいるはずでは?」
「なぜって救援に決まってるじゃな~い!私は魔術師団にはいったのよ!そして私が今回の特設部隊の隊長なのよ!」
「え?凄いですわね!短い間に大出世ですわね!」
「そうなのよ!いけ好かないババアにガツンとやったら何故か隊長になってたのよ!」
「へぇ~そうなのですねそれは大変でしたね……」
日々の生活にいっぱいいっぱいだった私とはずいぶん違いますね……さすが定職は強い!
「積もる話もあるし!さっさと帰りましょう!そうだ!ラーバルも来てるのよ!」
「あら?ラーバルまで来てるの?」
私はたわい無い話をしながら城から出ていった。
小さく「た……助かった……」と後ろの方で聞こえた気がしましたが無視してあげました。
ここは塔でしたのね、と思いながら螺旋状の階段を下った。一本道の廊下を進み扉の前までくると戦っている音が聞こえたので私はそっと扉を開き戦いの行方を見守る。
あの2人は危なっかしいですから、いざとなったら助けないといけませんからね……
光の障壁を足場にしたりいろいろ工夫して戦っているリーシャーはなかなかやるけど、アロイーンは振り下ろし一辺倒ですね……ラーバルが私にも言っていた身体能力で剣を振り回してるだけってやつですわね……ラーバルからは私はこう見えていたんですね……確かにこれは文句も付けたくなりますわ……
あっ!どうやら決着がついたみたい!隠れなきゃ!
私は手足を突っ張り天井の隅に張り付いて気配を消す。警戒しながら幽閉塔への道を進むアロイーンさんとリーシャーさんの背中を見ていると疑問に思った……あれ?私なんで隠れたんだろ?急いで戻ればよかったのでは?
仕方がないので気配を消したまま逆さまになり天井を歩きついていく、警戒している2人からも発見されることはない。流魔血の本来の使い方は隠密行動だからです。心動を止めて相手の意識からは死んでいる状態になることで完全に気配を殺せるし脚に魔力を集めれば壁に吸着することもできるのです。
同じ流魔血を持つお父様やファーダなら気配を消していれば視界にはいっても気が付かれないほど隠密行動が上手です。でも私は、相手の視界に入ると、この髪の色と髪型が派手すぎて相手の意識が見逃さず私を認識してしまうので多数の目があるところでは全く役にたたないのです。
塔の階段を登り私達が捕らえられていた階まで到着した。リーシャーさんは、壁にかかっていた鍵束を見つけると手に取り「鍵あったよ」と声をかけアロイーンさんは無言で小さく頷いた。
この先を曲がればニーニャさんのドールハウスのような牢がある。2人が角を曲がるのを見送ると奥で歓声が上がった。私は角から顔をのぞかせて3人の様子を見守る。
「ニーニャ様!ご無事でしたか!」
「ニーニャ様よかった!」
アロイーンさんとリーシャーさんは、警戒を解き大声を出して喜んでいる。
「このとおり私は無事です。あなた方も無事で何よりでした!」
「はい!いろいろな人に助けてもらい無事に魔王を討伐しました!」
ニーニャさんは一瞬言葉を失った。優しい彼女は今回の事は魔王が生きるため仕方がなくやっていたことだと知ってしまったため心から喜べないでいるようです。
「そうですか……それは良かったです」
「すぐに鍵を開けますね!」
リーシャーさんは束になった鍵をとっかえひっかえしながら鍵穴に突っ込みこの牢の鍵を探してついにニーニャさんを牢から解き放った。
「2人とも ありがとう」と3人で抱き付き合い皆の無事を喜んでいる。3人共良かったねと思い私はほろりとさせられた。
「さぁ!帰ろう!」
「「はい!」」
3人はそう言うと帰り支度を始めた……
あら?私……忘れられてないかしら……
まさかそんなはずないですよね?誰かひとりぐらい気がついても……
3人はそのままこちらへ向かってくる……未だに私の話は出ない……それどころか完全に帰ろうとしている。
角を曲がった3人は、腕を組み血霧をまとったエンド・オブ・ブラッドの状態で仁王立ちしている私の姿を見ることとなった。
固まっている3人に丁寧に質問していく。
「牢が他にも沢山ありましたが一切確認していませんでしたわよね?」
「え……あっ……その……」
どうしたのかしら?アロイーンさんの目が泳ぎまくっていますわ?一体どこを見ているのでしょう?
「3人もいて誰も私の事をおっしゃっていませんでしたわよね?」
「あ…‥あのですね……その……」
リーシャさんが目をキョロキョロさせ言い訳を考えているのが手に取るようにわかりました。
「3人共、私が捕まっていたことはご存知ですよね?」
「あの!えっと……そうだ!すでにアロイーンとリーシャーに保護してもらっていると思っていましたわ!信じてください!」
ニーニャさん?最初の[そうだ]と最後の[信じてください]がなければ信じてあげられたかもしれませんわ・・・
この3人をどうしてくれようかと悩んでいると「マルレ~」と聞き覚えがある声がして後ろから急に抱きつかれました。
声の主を確認すると私の親友で転生仲間のアリッサでした。黒歴史をぶちかまして学園から去ってからひと月ぶりぐらいですね……なんでここにいるのでしょうか?
「あれ?アリッサ?なんでここにいるの?王都にいるはずでは?」
「なぜって救援に決まってるじゃな~い!私は魔術師団にはいったのよ!そして私が今回の特設部隊の隊長なのよ!」
「え?凄いですわね!短い間に大出世ですわね!」
「そうなのよ!いけ好かないババアにガツンとやったら何故か隊長になってたのよ!」
「へぇ~そうなのですねそれは大変でしたね……」
日々の生活にいっぱいいっぱいだった私とはずいぶん違いますね……さすが定職は強い!
「積もる話もあるし!さっさと帰りましょう!そうだ!ラーバルも来てるのよ!」
「あら?ラーバルまで来てるの?」
私はたわい無い話をしながら城から出ていった。
小さく「た……助かった……」と後ろの方で聞こえた気がしましたが無視してあげました。
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