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自分達の物語に決着をつける編
120-尾行されてるね
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スマッシュエイプの死体を次元リュックにしまい込むと王都いや……農都でした……ええと!とにかく街まで戻る事にしました。太刀についたスマッシュエイプの血を浄化せずにそのままにすることで帰りはロックウルフの襲撃はありませんでした。
「ねぇ狼とか猿の死体を解体しないでそのまま持って帰ってどうするの?」
そうでした、アリッサは登録はしたけどギルドの仕事は初めてでしたね。私は先輩風を吹かしつつ魔物の死体を買い取る解体屋の存在や傷なく仕留めるほうが高額買取だということを説明した。
「へ~じゃあ強いし儲かるし素手のほうがいいじゃん。なんで刀を使ってるの?」
「そんな浪漫のないこと言っちゃだめよ!合理主義を貫いたら私は全裸で戦うのが最適解になってしまいますから」
そう私にとって武器も鎧も邪魔なだけなので効率を突き詰めると羞恥心を捨てて全裸で戦うことになってしまうのです。
「いや服ぐらい着ようよ……」
「体の動きを少しでも阻害するのでそれは合理主義に反します!」
「はぁ……わかったよ極端だな~剣使っていいよ……」
「わかってくれればいいのです!全裸で戦いながら私の妹はアリッサですって叫ばくて済んだわ」
「そんなことしたら絶縁状を叩きつけてやるから!」
街が意外と平穏だった安心からか私達は馬鹿な話をしながら帰った。解体屋の場所は知っているがカモフラージュとして衛兵さんに場所をきくと「あそこの入り口がすごいデカイ建物ッスよ」と教えてもらいすぐに解体屋に入る。
ロックウルフとスマッシュエイプを査定してもらうと「白猿を一撃かい!どえらい新人がきたもんだ!」とウキウキで魔物の状態を調べていた。査定が終わるとランクポイントが貯まるギルド経由での支払いを頼みギルドカードに買い取り値段を記録してもらった。
夕食時になり人が減り始めた街を歩いていると街灯の炎の魔石に魔力を入れるランプライターが仕事をしているのが目に入り。以前と変わらぬ景色に安堵しながらギルドへと戻りました。
「仕事の報酬と魔物の買い取り報酬の精算をお願いします」
「お早いですねやはり私の判断に間違いはありませんでした!はい!こちらご確認ください」
私達から感じ取った強さを見込んで低ランクで一番難しい仕事を勧めてくれた受付嬢さんはとても嬉しそうに報酬を渡してくれた。
お金を受け取った私は、短剣男を無言で威嚇しているアリッサを引っ張り急いで外へ出る。そして宿をとるために歩き出した。行くのはもちろん私の定宿であった[宿屋うさぎ亭]です。
「宿ってやっぱりうさぎ亭?」
「そうよもしバレたとしてもきっと助けになってくれるでしょうから」
「そうだねそれなら安心できるね」
宿がある方へ足を進めているとある異変に気がついた。少し前から同じ気配が一定の距離を保ってついてきている。
(アリッサわかります?)
(うん、尾行されてるね)
アリッサもわかっていたようでした。最大限に警戒しながら宿とは違う方向へ進路を変える。
(気配がかなり薄いわね……)
(止まるとわからなくなるね、かなりの実力者だね)
立ち止まると完全に気配が消えるので一筋縄ではいかない相手の可能性が高いですわね……
(底の角を曲がった直後あなたを抱えて飛ぶので声を殺してね)
(わかった!)
私達は角を曲がった瞬間に脚壁を使い音もなく飛び上がった。下を見下ろすと私達を見失った黒いフードマントの男がキョロキョロとあたりを見回している。左手にアリッサを抱えたまま空中で太刀を抜き着地寸前に脚壁を使い音もなく男の背後に降り立つと刃をそっと男の首筋に当てた。
「動いたり声を上げたりしたら首を切り落とす……」
黒いフードマントの男は両手をゆっくり上げ降参の意を示した。
「フードを取りゆっくりこちらに振り向け」
私の指示通りにフードを取りこちらを向いた。
短く整えられた銀髪に青い瞳で顔には少しシワが有り年は30後半から40代半ばといったところだろうか?細身でしなやかな筋肉を持ったその男は追いつめられたからか苦笑いをしている。
「目的はなんだ……話せ」
場合によっては斬り殺さなくてはいけないので自然と太刀を持つ手に力が入る。
「落ち着いて話しあいましょう……ね?」
「余計なことを話すな……少し切ったほうがいいか?」
太刀をさらに首筋に近づける
「まてまて!わかった!俺は農都の臨時治安維持部隊の隊長のディータだよ!あんたらが危険人物かどうかの内定中だ」
「ふむ……ディータ?」
この顔とこの名前どこかで見たことある……どこでしたかしら?かなり昔だったはず……
記憶をさかのぼっているとドレストレイル家の思い出の中から声が蘇ってきた。
『お嬢……あの残念なのが父のディータです……』
それは使用人のファーダが放った言葉だった。状況を思い出してみると横着してバルコニーから庭に飛び降りマントを柵に引っ掛けて宙吊りになっている人物を指さしている場面だった。
『残念てひどくない!?もっと親を敬って!』
『その状態の大人をどうやったら敬えるんだよ!』
過去の記憶と眼前の男が一致した。
「え?ファーダのお父さんですか!?」
はっ!と思ったときにはもう遅かったついに隠し事が苦手な私はボロを出してしまた。
「え?ファーダの知り合い!?」
アリッサは首を横に振ってやれやれといったジャスチャーをしている。心の中でゴメンと謝っておいた。
「良かった!俺の背後を取れるやつがトラディネント側だったら一大事だったよ!」
「敵ではないのなら私も刀は収めよう」
幸い私の正体まではバレていないようなのでこの際だからクロービ人として自己紹介をしたあとに、農都や騎士団がいないことや人が大勢いることについて疑問をぶつけてみることにした。
「私はトモ、こっちは妹のハルカだ、国の外に興味がありクロービからやってきた」
「へぇ~クロービの人かあそこは友好国だからますます心配はないな!」
「それはそうとガオゴウレン様からこの国のことを聞いていたのだがなんだか様子が違うようだ。それに噂で王族がいなくなり国が二分したと聞いたが?」
話の流れを変え知りたい情報へと誘導する。
「ガオゴウレン?ああ!ファーダの同級生のお知り合いでしたか。なら内情を話しても平気ですね」
ディータはトモとファーダのつながりに納得がいったようでますます態度を軟化させていった。
「ええとですね、ちょうど一月ぐらい前かな?たしか初めは……」
彼はそう言って今までに起きた出来事や現状について細かく教えてくれた。
まず最初に起こったのが国の物事を決定、実行する機関の枢密院での出来事だそうです。
王族から貴族階級の廃止と各領地を州に王都を農都へと改める提案がなされた。決をとった結果、反対したのは3領地のみで他は全員賛成し王族と貴族は廃止された。
そういえば第二王子のアークがよく「王なんて名乗らないで棟梁にでも改名すれば良いんだ!父上も、王なんかやめて農場主って名乗りたいと言ってる!」なんて言ってたわね……あれは王族ジョークじゃなくて真面目に言ってたのね。
そして貴族が廃止となるのに納得がいかなかった3領主は北のエプロストリング家、小国郡と国境接する東北のトラディネント家、そして東のネスティエイン家その三家が東北の小国軍と手を結び独立を宣言したそうです。
頭の中に地図を思い浮かべてみる。
うーん確かに国が二分するほどの領地を持った3家ね。
レイクランドは、来るもの拒まず去るもの追わずの精神で国を拡大してきたので独立もあっさりしたものだったのでしょうね。
それにしても魔術師団のほとんどが離脱してるわね……アリッサが言ってた”魔力と爵位を基準にした選民意識バリバリの組織”には貴族廃止は耐えられなかったみたいね。
「ふむ……王がいなくなったことと国を二分したということはわかった。しかし騎士団がいないのはどういうことだ?」
「簡単な話です。独立したトラディネント魔術国と名乗る彼らと戦争になってるからですよ」
「独立がうまく行ったのになぜ戦争に?」
独立戦争ならまだ理解できますが、なぜ無血独立を果たした国が戦争を起こしたのだろうか?
「単純な話ですよ我が国が攻められる理由はいつだって食料です」
そう、この国は度々戦争を仕掛けられそうになるがその理由はすべて食料の確保のみでした。東北の小国も西の国も戦後にこの国に吸収合併されたすべての国だって理由は食糧難からの進軍でした。
「食料ですか?しかし北側は広大な農地が……」
私は疑問に思った。北側の領地は魔物が少なく肉の入手は他領へ輸出するほどはないが、代わりに超広大な農地があったはずなので食料難とは程遠いはず……農民の数も最多だったはずです。
「トモ……きっと王族が手を引いたから畑が死んだ」
アリッサの言葉で頭の片隅に残っていたこの国の歴史の知識が蘇った。もともとこの地域は大地がひび割れるほど乾燥していて草木がほとんどない土地だった。そこにどこからか現れた最初の王であるレイトが光水土の魔法を駆使して肥沃な大地へと変えたということだ。王族が初代様に消されなかった最大の理由でもある。そして現在の王族の仕事にはそれの維持が含まれていた……
つまりトラディネントの食料は僅かに取れる魔物の肉だけになる……しかし小麦や米など備蓄できる食料もあるはず……
「奴らはアホだから私腹を肥やすために全部輸出してたみたいで一月も持たず3日前にエプロストリングがロットヴァルデ領に攻撃を仕掛けたんですよ」
ロットヴァルデ領が攻撃された!?相手は魔術師団……大丈夫だったのでしょうか?
ああ、そういえばあそこには勇者と聖女がいましたね!それにあそこの兵士は常に魔物と戦闘をしてるから他領より強いはず。
「そしてそのまま他の領主も進軍を開始して、それに対応するために魔防軍、元王族が率いる枢密院部隊、そして騎士団が出兵したんです」
3箇所で戦争中……大丈夫なのかしら……この都市は一体誰が守っているのですか……
ファーダのお父さんということは……臨時治安維持部隊は……
「ということは臨時治安維持部隊はトレイルか……」
トレイルの名を出した途端に様々な方面から殺気が放たれた。どうやら私達はすでに囲まれていたようです。
「ねぇ狼とか猿の死体を解体しないでそのまま持って帰ってどうするの?」
そうでした、アリッサは登録はしたけどギルドの仕事は初めてでしたね。私は先輩風を吹かしつつ魔物の死体を買い取る解体屋の存在や傷なく仕留めるほうが高額買取だということを説明した。
「へ~じゃあ強いし儲かるし素手のほうがいいじゃん。なんで刀を使ってるの?」
「そんな浪漫のないこと言っちゃだめよ!合理主義を貫いたら私は全裸で戦うのが最適解になってしまいますから」
そう私にとって武器も鎧も邪魔なだけなので効率を突き詰めると羞恥心を捨てて全裸で戦うことになってしまうのです。
「いや服ぐらい着ようよ……」
「体の動きを少しでも阻害するのでそれは合理主義に反します!」
「はぁ……わかったよ極端だな~剣使っていいよ……」
「わかってくれればいいのです!全裸で戦いながら私の妹はアリッサですって叫ばくて済んだわ」
「そんなことしたら絶縁状を叩きつけてやるから!」
街が意外と平穏だった安心からか私達は馬鹿な話をしながら帰った。解体屋の場所は知っているがカモフラージュとして衛兵さんに場所をきくと「あそこの入り口がすごいデカイ建物ッスよ」と教えてもらいすぐに解体屋に入る。
ロックウルフとスマッシュエイプを査定してもらうと「白猿を一撃かい!どえらい新人がきたもんだ!」とウキウキで魔物の状態を調べていた。査定が終わるとランクポイントが貯まるギルド経由での支払いを頼みギルドカードに買い取り値段を記録してもらった。
夕食時になり人が減り始めた街を歩いていると街灯の炎の魔石に魔力を入れるランプライターが仕事をしているのが目に入り。以前と変わらぬ景色に安堵しながらギルドへと戻りました。
「仕事の報酬と魔物の買い取り報酬の精算をお願いします」
「お早いですねやはり私の判断に間違いはありませんでした!はい!こちらご確認ください」
私達から感じ取った強さを見込んで低ランクで一番難しい仕事を勧めてくれた受付嬢さんはとても嬉しそうに報酬を渡してくれた。
お金を受け取った私は、短剣男を無言で威嚇しているアリッサを引っ張り急いで外へ出る。そして宿をとるために歩き出した。行くのはもちろん私の定宿であった[宿屋うさぎ亭]です。
「宿ってやっぱりうさぎ亭?」
「そうよもしバレたとしてもきっと助けになってくれるでしょうから」
「そうだねそれなら安心できるね」
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(アリッサわかります?)
(うん、尾行されてるね)
アリッサもわかっていたようでした。最大限に警戒しながら宿とは違う方向へ進路を変える。
(気配がかなり薄いわね……)
(止まるとわからなくなるね、かなりの実力者だね)
立ち止まると完全に気配が消えるので一筋縄ではいかない相手の可能性が高いですわね……
(底の角を曲がった直後あなたを抱えて飛ぶので声を殺してね)
(わかった!)
私達は角を曲がった瞬間に脚壁を使い音もなく飛び上がった。下を見下ろすと私達を見失った黒いフードマントの男がキョロキョロとあたりを見回している。左手にアリッサを抱えたまま空中で太刀を抜き着地寸前に脚壁を使い音もなく男の背後に降り立つと刃をそっと男の首筋に当てた。
「動いたり声を上げたりしたら首を切り落とす……」
黒いフードマントの男は両手をゆっくり上げ降参の意を示した。
「フードを取りゆっくりこちらに振り向け」
私の指示通りにフードを取りこちらを向いた。
短く整えられた銀髪に青い瞳で顔には少しシワが有り年は30後半から40代半ばといったところだろうか?細身でしなやかな筋肉を持ったその男は追いつめられたからか苦笑いをしている。
「目的はなんだ……話せ」
場合によっては斬り殺さなくてはいけないので自然と太刀を持つ手に力が入る。
「落ち着いて話しあいましょう……ね?」
「余計なことを話すな……少し切ったほうがいいか?」
太刀をさらに首筋に近づける
「まてまて!わかった!俺は農都の臨時治安維持部隊の隊長のディータだよ!あんたらが危険人物かどうかの内定中だ」
「ふむ……ディータ?」
この顔とこの名前どこかで見たことある……どこでしたかしら?かなり昔だったはず……
記憶をさかのぼっているとドレストレイル家の思い出の中から声が蘇ってきた。
『お嬢……あの残念なのが父のディータです……』
それは使用人のファーダが放った言葉だった。状況を思い出してみると横着してバルコニーから庭に飛び降りマントを柵に引っ掛けて宙吊りになっている人物を指さしている場面だった。
『残念てひどくない!?もっと親を敬って!』
『その状態の大人をどうやったら敬えるんだよ!』
過去の記憶と眼前の男が一致した。
「え?ファーダのお父さんですか!?」
はっ!と思ったときにはもう遅かったついに隠し事が苦手な私はボロを出してしまた。
「え?ファーダの知り合い!?」
アリッサは首を横に振ってやれやれといったジャスチャーをしている。心の中でゴメンと謝っておいた。
「良かった!俺の背後を取れるやつがトラディネント側だったら一大事だったよ!」
「敵ではないのなら私も刀は収めよう」
幸い私の正体まではバレていないようなのでこの際だからクロービ人として自己紹介をしたあとに、農都や騎士団がいないことや人が大勢いることについて疑問をぶつけてみることにした。
「私はトモ、こっちは妹のハルカだ、国の外に興味がありクロービからやってきた」
「へぇ~クロービの人かあそこは友好国だからますます心配はないな!」
「それはそうとガオゴウレン様からこの国のことを聞いていたのだがなんだか様子が違うようだ。それに噂で王族がいなくなり国が二分したと聞いたが?」
話の流れを変え知りたい情報へと誘導する。
「ガオゴウレン?ああ!ファーダの同級生のお知り合いでしたか。なら内情を話しても平気ですね」
ディータはトモとファーダのつながりに納得がいったようでますます態度を軟化させていった。
「ええとですね、ちょうど一月ぐらい前かな?たしか初めは……」
彼はそう言って今までに起きた出来事や現状について細かく教えてくれた。
まず最初に起こったのが国の物事を決定、実行する機関の枢密院での出来事だそうです。
王族から貴族階級の廃止と各領地を州に王都を農都へと改める提案がなされた。決をとった結果、反対したのは3領地のみで他は全員賛成し王族と貴族は廃止された。
そういえば第二王子のアークがよく「王なんて名乗らないで棟梁にでも改名すれば良いんだ!父上も、王なんかやめて農場主って名乗りたいと言ってる!」なんて言ってたわね……あれは王族ジョークじゃなくて真面目に言ってたのね。
そして貴族が廃止となるのに納得がいかなかった3領主は北のエプロストリング家、小国郡と国境接する東北のトラディネント家、そして東のネスティエイン家その三家が東北の小国軍と手を結び独立を宣言したそうです。
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レイクランドは、来るもの拒まず去るもの追わずの精神で国を拡大してきたので独立もあっさりしたものだったのでしょうね。
それにしても魔術師団のほとんどが離脱してるわね……アリッサが言ってた”魔力と爵位を基準にした選民意識バリバリの組織”には貴族廃止は耐えられなかったみたいね。
「ふむ……王がいなくなったことと国を二分したということはわかった。しかし騎士団がいないのはどういうことだ?」
「簡単な話です。独立したトラディネント魔術国と名乗る彼らと戦争になってるからですよ」
「独立がうまく行ったのになぜ戦争に?」
独立戦争ならまだ理解できますが、なぜ無血独立を果たした国が戦争を起こしたのだろうか?
「単純な話ですよ我が国が攻められる理由はいつだって食料です」
そう、この国は度々戦争を仕掛けられそうになるがその理由はすべて食料の確保のみでした。東北の小国も西の国も戦後にこの国に吸収合併されたすべての国だって理由は食糧難からの進軍でした。
「食料ですか?しかし北側は広大な農地が……」
私は疑問に思った。北側の領地は魔物が少なく肉の入手は他領へ輸出するほどはないが、代わりに超広大な農地があったはずなので食料難とは程遠いはず……農民の数も最多だったはずです。
「トモ……きっと王族が手を引いたから畑が死んだ」
アリッサの言葉で頭の片隅に残っていたこの国の歴史の知識が蘇った。もともとこの地域は大地がひび割れるほど乾燥していて草木がほとんどない土地だった。そこにどこからか現れた最初の王であるレイトが光水土の魔法を駆使して肥沃な大地へと変えたということだ。王族が初代様に消されなかった最大の理由でもある。そして現在の王族の仕事にはそれの維持が含まれていた……
つまりトラディネントの食料は僅かに取れる魔物の肉だけになる……しかし小麦や米など備蓄できる食料もあるはず……
「奴らはアホだから私腹を肥やすために全部輸出してたみたいで一月も持たず3日前にエプロストリングがロットヴァルデ領に攻撃を仕掛けたんですよ」
ロットヴァルデ領が攻撃された!?相手は魔術師団……大丈夫だったのでしょうか?
ああ、そういえばあそこには勇者と聖女がいましたね!それにあそこの兵士は常に魔物と戦闘をしてるから他領より強いはず。
「そしてそのまま他の領主も進軍を開始して、それに対応するために魔防軍、元王族が率いる枢密院部隊、そして騎士団が出兵したんです」
3箇所で戦争中……大丈夫なのかしら……この都市は一体誰が守っているのですか……
ファーダのお父さんということは……臨時治安維持部隊は……
「ということは臨時治安維持部隊はトレイルか……」
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