若頭が異世界でお嬢を溺愛するお話

なーさん

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35*いつも通り‥‥とは?

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暫く行くと見えてた森がとても大きくなってくる
木々が生い茂ってこれ以上先には歩いてしかいけないという事でみんな馬や馬車から降りてブライアンとノアが先頭に歩くことになった


悠二の前に私が歩いて悠二は何も言わずに雛の後ろにいる


(結構歩きずらいところだったんだな‥‥)

それなのに、来たときは悠二がずっとおぶってこの道を通ったと思うと嬉しく感じてしまう

「ここ、少し滑りますから気をつけてください」

「あっ、はい!」

足元に気をつけながら進む

ズルっ・・


「きゃあっ」
(言われたそばから‥‥っ)

「お嬢っ!」

ガシっ

グイ

「雛様、大丈夫ですか?」

ノアが腕を掴んで雛を抱き寄せる


「あ、ノアさん‥‥」

(ち、ちかい‥‥)


「この先もこのように足を取られやすい場所が多くありますので‥‥良ければお手をとっていても良いでしょうか?」

「えっ‥‥と」
(手を繋いで歩けって事!?)

「ほら、急がないと日が暮れてしまいますよ」

ニコッとされて、手を取られたまま先に進む



悠二の視線が痛い‥‥



でも、これは護衛のうちだろうし‥‥
私が怪我したらノアさんもブライアンさんも怒られるかもしれないし‥‥

うん、深く考えるのやめよう!とりあえず目的地に着けばいいんだから!



(ノアのやろう‥‥ここぞとばかりにお嬢に近づきやがって‥‥くそっ!)


悠二はものすごい勢いでノアの背を睨みつける

ノアは素知らぬ顔して雛と手を繋いで歩いている

雛は照れているのかノアの手は握り返さずに足元を見て付いて行っている


モヤモヤ‥‥


『これからも‥‥いつも通り、宜しくな』

(そうだよ、いつも通りになるなら俺が助けて良いはず!つーか、その役目はいつも俺だったんだし、いつも通りに入るはず!!)


グイ


思ったら最後体が勝手に動いていた
手を引かれてノアと手が離れて悠二の胸の中に埋まる

「‥‥え?」

雛は戸惑ったように悠二を見つめてくる

「えっと‥‥『いつも通り』、俺が一緒に歩きます!俺と手ぇ繋いでいてください」

顔を真っ赤にしながら言うもんだから雛はなんだか可笑しくなってきてしまった


「‥‥ふふ。そうだな。一緒に行こう」


そんな二人の様子をノアは少し悔しそうに見てたがいつもの雛の笑顔が見れてホッとしたのは誰も知らない





*****


「この辺に、俺が気づいたときは寝転んでたんです」


湖のほとりに着いて悠二が身振り手振りで説明する

「そうなんだ~とっても綺麗な場所ね、ココ」

「ほんとに。ずっと眺めてられますよね。あの日はこんなに見る余裕なかったからまた来れて良かったです。」

「あっ!そういえば、ブライアンさん。王子様と話したとき、『あの場所』って少し意味深に表現してたけどここは何か特別な場所なんですか?」

雛がブライアンに聞くとブライアンは少し戸惑ったように口を開いた

「はい、ここは聖獣が眠ると言われている場所でもあり、古くから言い伝えのある場所でもあるんです。とても神聖な所として王宮魔術師が管理している所です。」

「聖獣‥‥」

悠二は顎に手を当てて考える

「聖獣って、龍とかペガサスとかユニコーンとか?」

「まぁ、聖なる獣よね。あたし、会うならユニコーンがいいなぁ~」

「えぇ?俺はやっぱり登り龍見たいですねぇ~」

「龍もかっこいいよねぇ~」

そんな話をしているとキラっと光る何かが視界にはいる


「‥‥?」


雛が不思議そうに水際まで行ってしゃがみこむと‥‥



ばしゃーん


「きゃあっ!!うぶっ‥‥ゆ・・じ!」

「お嬢!!」

「「雛様!?」」

雛の異変にすぐさま気がつき悠二が雛を追いかけるが早くて間に合わない

雛も悠二も手を伸ばすがすんでのところで届かなかった

雛は『何か』に足元を取られて湖の中へ引きずり込まれてしまった


悠二は急いで追いかけ湖に潜るもそんなに深い湖ではなく直ぐに底に着いてしまう
一緒に来ていた騎士団も一緒に湖の中へ捜索するが




雛の姿が無かった



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