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第93話 おっさん、プロと練習
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ミヤとマヤとしっかり楽しんだ俺は何日か休んだあとまたジムに通っていた。
今俺の中で結構ボクシング熱が高まっていた。
休んだといっても本業の会社経営の方はちょくちょくAIと情報共有はしていた。
とりあえず順調とのこと。
今の俺にはそのくらいの情報量で十分だ。
もうちょっと言うなら各地への拠点の設置が進んできていて、普及に向けての準備を順次行っているらしい。
パネルやらなんやら、資材の置き場の確保や工場からの運搬経路、運搬業者の選定、各地の工務店との折衝など。
やることはたくさんあるらしい。
まあAIがうまいことやってくれるだろう。
そんな感じなので俺はしばらくボクシングを頑張ってみる。
せっかくデビュー戦を華々しく勝利で飾ったのだ。ここでやめる手はない。
勝利後に最初にジムに行った日は、結構たくさん声をかけられた。
エンジョイ勢だかエクササイズ勢だかのお姉さん方にも結構声を掛けられたが、特にだ。
チヤホヤされるのは悪い気がしないが、ミヤマヤいるしな。
何日か真面目にジム通いしていると、このジム所属のプロだというお兄さんと会う機会があった。
現役バリバリだそうな。
どうも俺の話を聞いて来てくれたようだ。
俺はその人に色々聞いていた。
ボクシングの技術や何やらをだ。
ちゃんと俺を後輩ボクサーとして考えてくれているのか、面倒くさがらず、丁寧に教えてくれた。
一通り話を聞いて世間話もしながら仲良くなったころ、礼を言って俺は自分の練習を始めた。
しばらくするとそのプロの人も練習というかアップをしていた。
そして、
「よし!やるか」
そんなふうに俺に声をかけてきた。
なにをだろうか?とはならない。
アップが終わったプロボクサー2人。基本好戦的な人種が2人いて、設備もあるんだ。
やることは自ずと決まってくる。
「スパーっすか」
「おう!できるだろ?」
「はい」
胸を貸してもらうとしますか。
ちなみにチートは使わなかった。身体能力はチートだが、高速演算で分析して避けまくるなんてことはしない。
舐めてるわけじゃない。
本気を出せば勝てるだろうが、勝つことが目的じゃないからな。
実際ここまでボクシングをやってきて、確かにチートや身体能力だけである程度のところまではいけるだろうとは思う。
ただその場合、もうボクシングではない。演算で予測した相手が避けられない場所に、力とパワーの暴力を思いっきり打ち込めばいいだけなのだから。
そして俺の身体能力はせいぜいオリンピック級なのである。
そう、ある程度のところまでしかいけないのだ。
おそらく最高峰には届かない。それには確たる技術が、そして経験が必要となってくる。
だからこういった先輩とのスパーは大歓迎だ。
そして相手は名だたるプロだ。
チートは使ってないとは言え、結構いいのを当ててきてくれる。
ヘッドギアをつけているとは言え、なかなかの衝撃だ。
俺も何発かいけたが、終わってみると、おそらく判定だったら俺の負けだろうという結果だ。
デビュー戦で俺が相手のパンチをひょいひょい避けてたというのを聞いてたのか、先輩はちょっと得意げだ。
心なしかホッとしているようでもある。
まあ、全弾避けられたらカッコつかないもんな。
その後アドバイスをくれながら、何度かスパーの相手をしてくれた。
こっちも先輩の癖を見つけたのだがどう言おうか。
遠回しに行っても逆に嫌味かもだしなー。
「ボディー打つとき、左ひじちょっと上げるのわざとっすか?」
てな感じで言ってみると、
「ん?おう、気付いた頃にいいフェイントというか誘いになるだろ?」
だそうだ。
本当だろうか。
(・・・・・・)
・・・おい。
だからさ、いくら黙ってようがお前がでてくるともう答えなんだって。
(・・・気をつけます)
一応AIは俺のスキルで作ってる上に、俺の脳内に常駐してるから、いくら無言でいようと何か言いたげだったり存在感を出してくるとわかるのだ。
まあ別に害はないんだが。むしろ情報は増えるわけだし。
でもその辺の機微っていうか、あるだろ?言わぬが花的な日本人的なやつが。
そのあたり、流石にAIだと難しいか?
それこそ経験が物を言う感覚だしな。
(いえ、大丈夫です)
だよね。それもどうなんだと思うが。
わざとやってる感あったもんな。
――――
作者のモチベーションになりますのでいいね、お気に入り登録、感想など、よろしくお願いします。
いいね1回だけ、いいね1回だけでいいからっ。
今俺の中で結構ボクシング熱が高まっていた。
休んだといっても本業の会社経営の方はちょくちょくAIと情報共有はしていた。
とりあえず順調とのこと。
今の俺にはそのくらいの情報量で十分だ。
もうちょっと言うなら各地への拠点の設置が進んできていて、普及に向けての準備を順次行っているらしい。
パネルやらなんやら、資材の置き場の確保や工場からの運搬経路、運搬業者の選定、各地の工務店との折衝など。
やることはたくさんあるらしい。
まあAIがうまいことやってくれるだろう。
そんな感じなので俺はしばらくボクシングを頑張ってみる。
せっかくデビュー戦を華々しく勝利で飾ったのだ。ここでやめる手はない。
勝利後に最初にジムに行った日は、結構たくさん声をかけられた。
エンジョイ勢だかエクササイズ勢だかのお姉さん方にも結構声を掛けられたが、特にだ。
チヤホヤされるのは悪い気がしないが、ミヤマヤいるしな。
何日か真面目にジム通いしていると、このジム所属のプロだというお兄さんと会う機会があった。
現役バリバリだそうな。
どうも俺の話を聞いて来てくれたようだ。
俺はその人に色々聞いていた。
ボクシングの技術や何やらをだ。
ちゃんと俺を後輩ボクサーとして考えてくれているのか、面倒くさがらず、丁寧に教えてくれた。
一通り話を聞いて世間話もしながら仲良くなったころ、礼を言って俺は自分の練習を始めた。
しばらくするとそのプロの人も練習というかアップをしていた。
そして、
「よし!やるか」
そんなふうに俺に声をかけてきた。
なにをだろうか?とはならない。
アップが終わったプロボクサー2人。基本好戦的な人種が2人いて、設備もあるんだ。
やることは自ずと決まってくる。
「スパーっすか」
「おう!できるだろ?」
「はい」
胸を貸してもらうとしますか。
ちなみにチートは使わなかった。身体能力はチートだが、高速演算で分析して避けまくるなんてことはしない。
舐めてるわけじゃない。
本気を出せば勝てるだろうが、勝つことが目的じゃないからな。
実際ここまでボクシングをやってきて、確かにチートや身体能力だけである程度のところまではいけるだろうとは思う。
ただその場合、もうボクシングではない。演算で予測した相手が避けられない場所に、力とパワーの暴力を思いっきり打ち込めばいいだけなのだから。
そして俺の身体能力はせいぜいオリンピック級なのである。
そう、ある程度のところまでしかいけないのだ。
おそらく最高峰には届かない。それには確たる技術が、そして経験が必要となってくる。
だからこういった先輩とのスパーは大歓迎だ。
そして相手は名だたるプロだ。
チートは使ってないとは言え、結構いいのを当ててきてくれる。
ヘッドギアをつけているとは言え、なかなかの衝撃だ。
俺も何発かいけたが、終わってみると、おそらく判定だったら俺の負けだろうという結果だ。
デビュー戦で俺が相手のパンチをひょいひょい避けてたというのを聞いてたのか、先輩はちょっと得意げだ。
心なしかホッとしているようでもある。
まあ、全弾避けられたらカッコつかないもんな。
その後アドバイスをくれながら、何度かスパーの相手をしてくれた。
こっちも先輩の癖を見つけたのだがどう言おうか。
遠回しに行っても逆に嫌味かもだしなー。
「ボディー打つとき、左ひじちょっと上げるのわざとっすか?」
てな感じで言ってみると、
「ん?おう、気付いた頃にいいフェイントというか誘いになるだろ?」
だそうだ。
本当だろうか。
(・・・・・・)
・・・おい。
だからさ、いくら黙ってようがお前がでてくるともう答えなんだって。
(・・・気をつけます)
一応AIは俺のスキルで作ってる上に、俺の脳内に常駐してるから、いくら無言でいようと何か言いたげだったり存在感を出してくるとわかるのだ。
まあ別に害はないんだが。むしろ情報は増えるわけだし。
でもその辺の機微っていうか、あるだろ?言わぬが花的な日本人的なやつが。
そのあたり、流石にAIだと難しいか?
それこそ経験が物を言う感覚だしな。
(いえ、大丈夫です)
だよね。それもどうなんだと思うが。
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