あるテイマーの物語

ノノン

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転生者

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 交通事故によりこの世を去り、異世界にて第二の人生が始まった。

 僕の名前はエルディオ・アルバート。
 グランレシア王国で男爵の爵位を持つアルバート家の嫡男である。

 アルバート領は国の最東端に位置している。
 まだ開拓途中の為、手付かずの土地が多い。
 国境沿いにある山々を越えた先は、魔王の一体が支配する土地が存在する。
 それだけ聞くと怖く感じるかもだが、その魔王と敵対関係になっていないので今のところは問題ないらしい。

 父の名前はロム・アルバートと言う。
 黒髪黒目で少し気弱な性格である。

 母の名前はエリーゼ・アルバートと言う。
 金髪碧眼でとても綺麗な人である。

 それから弟と妹が一人ずついる。
 弟の名前はアルト・アルバート。
 妹の名前はレナ・アルバート。
 僕とは一歳年の離れた双子である。

 現在、僕は四歳だ。
 髪と目の色は父と同じ黒。
 自分で言うのもアレだが、可愛らしい容姿をしている。

 ちなみに、弟と妹は母さんの遺伝子が濃いようだ。
 きっと成長すれば金髪碧眼の美男美女コンビになるだろう。

 今は色々なことについて勉強中。
 特に熱を入れているのは魔法である。

 体内に宿る魔力を使用して様々な現象を起こすことを魔法と呼ぶ。
 魔力を持たない人間でも魔具を使うことで魔法を一時的に使えるようになるそうだ。

 僕は魔力を保有している。
 だから、勉強することで魔法を使うことができた。

 この世界は五歳になると才能と呼ばれるものが開花するらしい。
 才能はゲームで言うところのジョブや職業のようなものだ。
 教会にて才能を解放することで身に付くと言う話である。

 もしも開花した才能が弱い才能だったら、僕は追放とかされるだろうか?
 母さんも父さんも優しいので、そうはならないと思いたい。
 だが、万が一と言うこともある。
 今の内に学べることはしっかりと学んでおこうと思う。

 と言う訳で、僕は屋敷の書庫室でこの国の歴史書を読み始めた。

「エルディオは勉強熱心だな」

「えぇ……一体誰に似たのかしら?」

「君ではないのか?」

「私は飽き性よ。貴方は?」

「私もだ。勉強サボって父さんによく叱られてた」

「想像できるわ……エルディオ、きっと立派に成長するわね」

「もう十分立派だよ。四歳で魔法を使えるのだ。これは例え無才であっても十分やっていける素質があるよ」

「うふふ、私はエルディオが元気で居てくれれば満足よ」

 何か父さんと母さんが喋っている。
 よく解らないが、もっと頑張らなければ!!
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