白銀の想い

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白銀の想い

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*オリジナル


*拙い表現と拙い文章です。暖かい目で見てください。




**

「はあ。……そろそろ帰るか。」
誰もいない、暗い家庭科室の中、思わず寒っと身を震わせる。冬の学校はとても寒い。ふと手元にあったスマートフォンに目をやれば時刻は18時を過ぎていた。
ーーあれからもう1時間も経っていたのかよ……。
いつの間にか時間は過ぎていたらしい。
ーーでも明日休日で良かった。
今日が金曜日であることに、ふぅと息をつく。
……まぁ一応、何があってもいいように敢えて今日にしたんだが。
そんなことを考えながら、俺は帰る支度をするために家庭科室を出て、自分の鞄が置いてある教室へと向かった。向かう道中、無意識に先程のあった出来事を思い出していた。



  《1時間前》
「片桐さん。良ければ俺と、付き合ってください!」
「……えっ、と……ごめんなさい、日比谷君。私、好きな人が、いるの。」

 俺、日比谷は、授業が終わってすぐ、同じクラスの片桐さんを家庭科室に呼び出し、告白した。片桐さんは笑顔が素敵で頭も良く、誰にでも丁寧に勉強を教えてくれるなど、優しい心の持ち主で、俺ももちろん、クラスの男女問わず誰からも好かれていた。
そんなマドンナ的存在の彼女になぜ告白したのかは、(……これはだいぶ自意識過剰になるが)最近何かと片桐さんと話す機会が多く、俺と話すときに笑顔が多い(気がした)からだった。
……人はそんなことで簡単に恋に落ちるらしい。
また、彼女には好きな人がいるらしいという噂を耳にし、俺がよくつるむ2人(高橋と木村)が
「噂の人物はお前なんじゃね!?」「いけるいける!」
などと囃し立て、だいぶいい加減にだが、強引に背中を押してくれた甲斐もあり、それで意を決して告白したわけである。
……まあ、見事に俺の恋は終わった訳だが。
「あ、うん、そっか……」
「……本当にごめんね。」
「いや、大丈夫大丈夫。片桐さんは気にしないで。俺が勝手に言っただけだしねw……あ、もう冷えるから、帰った方がいいと、思う……うん。えっと、わざわざありがとね。」
沈黙が続いてしまい、変な空気が流れつつあったため、笑いながら片桐さんにお礼を伝える。すると片桐さんは、こんな時でも俺に対して、うん。ありがとう、と微笑みながら一礼をして家庭科室を出ていった。
ーー礼儀正しいな……。
なんて振られた直後とは思えない少しズレた感想を思いながら、家庭科室の机に少し腰かける。
「あーあ……。」



 そして現在。
ーー今になって悲しさが込み上げてきやがった……。
とりあえず、応援はしてくれていた2人、高橋と木村に先程結果を報告していたことを思い出し、2人がいるグループのトークルームを開く。
『ダメだったわ。』
と簡潔に結果だけ伝えた自分の文章に対して、あーだこーだと2人が騒いでいた。2人とも驚いている様子だった。
『マジか。絶対上手くいくと思ってたのに』『しゃーない。そういうこともある。じゃあ、片桐さんは誰のこと好きだったんだろうなぁ……』
励ましの言葉も投げかけてくれていた。優しい奴らだ。2人の優しい返信に沈んだ心が癒えていくのを感じた。心配や励ましの言葉をくれる中でも普段の調子を崩さずに会話をしているのを見て、自然と笑みが零れ、元気が出る。
ーー今度こいつらになんか奢ってやるか。
 好きな人に振られた後にも関わらず、切り替えが早いなと自分の事ながら他人事に思い、支度を終えたため教室を後にした。
下駄箱で靴に履き替え外に出ると、雪が降っており、うっすらと道を白く染め上げていた。珍しい。
「おぉ。寒いと思ったら。」
思わず感嘆の声が出る。首に巻いていたマフラーを巻き直し、自転車に跨り、帰路に就いた。

「積もるといいなぁ。」




突然だった。とても驚いた。何故なら告白されたのだから。……想い人に。
ーー日比谷君も、だったなんて……。
 家庭科室を出た後、自分の教室に戻りながら、先程の突然の告白に混乱し、整理し切れない脳内を無理矢理にでもまとめようとする。
ーー両想いだったのは、とても嬉しかったけど……でも、私は……。
片桐は父親の仕事の関係で来月に引越しの予定があった。だが、クラスの皆に気を遣わせないようにと、先生以外、誰にも伝えていなかった。
 両想いであったにも関わらず、断ってしまったことに対しての罪悪感や後悔を覚える。
「どうすることが正解だったの……」
教室に辿り着いたは良いが、自分一人では考えがまとまらなかったため直ぐに帰ることが出来ず、自分の席に座る。グルグルと自問自答の繰り返しだった。
ーー仲良い誰かに相談する?
ーーでもそれは引越しのことを伝えることになる。
ーー日比谷君に本当のことを伝える?
ーーそれは彼を困らせることになるから良くない。
頭を抱える。
「じゃあどうすれば……。」


ーーでも、みんなに言わないように決めたのは私自身だ。なら私が自分でどうにかしなきゃ。
イマイチ考えがまとまっては居ないが、塞ぎ込んでいても仕方がない。深呼吸をして心を落ち着かせる。
「よし。」
身支度をささっと済ませ、教室を出て小走りで下駄箱へ向かう。いつもは、廊下を走るなと言う先生方も今は居ない。靴を履き替え、外を見ると、ちらちらと雪が降り始めていた。
「雪……。綺麗……。」
普段滅多に降らない雪に思わず見蕩れてしまう。
だが時々吹く風に寒さを感じ、我に返る。
「寒い。」
持ってきていた手袋を身につけ、巻いていたマフラーに顔を埋め、自転車置き場に移動する。そして、ちらちらと雪降る空を見上げる。

「積もりますように。」

 


 《1ヶ月後 》
「ん?あれ?」
授業の業間休みに高橋と木村と話している最中、ふと何気なく窓の外、朝から降り続いている雪を見ていた。
「なあ、あそこにいるのって片桐さんじゃね?」
校門のあたりに下駄箱から出てきたと思われる、傘をさした片桐さんらしい後ろ姿を見掛け、その方向に指を指しながら2人に顔を向ける。
「え!?まじ!?」「どこどこどこ!?」
2人は慌てて外を見る。それを聞いた他のクラスメイト達も釣られて外を見る。
「……居なくね?」「日比谷、お前……振られたショックで……幻覚を……」
怪訝そうな顔を向けられ、そして何故か心配されているため、もう一度外に目を向けるが、先程片桐さんがいたはずの校門には誰も見当たらなかった。
「あれ?今居たはずなのに……」
他のクラスメイト達も見当たら無かったようで、居ないじゃん、日比谷どうしたと口々に言っている。
ーーえ、俺の見間違いなんてことある……??
自分自身ですら疑い始めてきたが、見間違えることなんて……
「というか、片桐さんが引っ越してからもう1週間も経つんだぞ?」「そうそう。日比谷も忘れられないのは分かるけど、もう少し現実を見ろって。」
2人に諭され、自分が見たのは幻覚だったんじゃないかと思い始める。
「見間違え、か……」





 《 その日の放課後 》
「うー、寒……」
日直の仕事を終え、学級日誌を先生がいる職員室に提出しに行くと先生から手伝いを頼まれ、帰る頃には既に18時をまわっていた。
ーー先生、手伝いは良いけど話長いよ……
日直の仕事や手伝い自体は17時には終わっていたが、すぐに帰ろうとすると、呼び止められ先生から話、というよりかは愚痴に近いものを長々と聞かされてしまったため、この時間になってしまった。
先生に挨拶し職員室を出て教室へ戻り、鞄を持って下駄箱へ急ぐ。窓を見ると、いつの間にか雪が降っていたようで、少し積もり始めていた。
ーーなんか、あの時と似ているなぁ……
自分が振られた悲しい思い出を何故かこのタイミングで思い出し、苦笑いになる。
ーーでもあの時降った雪は結局積もらなかったんだったよなあ。
下駄箱へ向かう道中で、あの時降っていた雪がすぐ止んでしまい、積もらなかったことに改めて残念に思いながら、自分の靴箱の扉を開ける。すると、パサッと白い何かが落ちた。
「ん?なんだこれ」
落ちたものを拾い上げる。封筒だった。その封筒自体には何も書いておらず、少し不審に思ったが、先に家に帰ろうと封筒を鞄に入れ、家路へ急ぐ。
いつの間にか、降っていた雪は止んでいた。

家に帰り、自分の部屋で封筒の中を開けてみると紙が入っており、拡げてみると綺麗な文字が書き連なっていた。

『日比谷君へ
 急に引っ越しをして驚かせてしまってごめんなさい。クラスの皆に気を遣わせてしまうと思って、言えなかったの。あと、この間は折角告白してくれたのに、ごめんなさい。……お伝えしたいことがあるので、良ければお電話下さい。』

手紙の最後には、電話番号も載っていた。

ーー綺麗な字だし、手紙の内容からも片桐さんっぽいけど……。
手紙のその内容に驚いたが、普段の自分であれば、何かの悪戯だ、と気にしなかっただろう。だが、今は昼間に見た片桐さんの姿が、どうしても脳裏から離れなかったため、物は試し、と連絡をしてみることにした。

ーー元々あの時の告白だってダメ元だったんだ。今回も、きっとそんなんだろう……。
悲観的に考えながらも、自分の携帯に手紙に書いてある電話番号を打ち込んで、多少の間を置き、発信ボタンをゆっくりと押し、そのまま携帯電話を耳に当てる。発信音が流れ、しばらくすると発信音が途切れた。すると、

『はい。』
女性の声がした。聞いたことのある声。
同じクラスに今は居ない、好きだった、あの子の声。
……な気がする。確証が持てない。
「あ、あの、日比谷です。あの……片桐さん、ですか?」
恐る恐る聞いてみる。
ーーもし違ったらどうしよう。
だがその不安は、次の電話相手の言葉により遮られた。
『……!!そう、です!片桐です!』
戸惑いながらも肯定で返され、不安が一気に解消される。
「良かった……!」
思わず溜め息混じりで声に出てしまう。……それほど不安だったんだよ。
『ふふっ。電話を掛けてくれてありがとう。あの手紙、読んでくれたんだね。』
優しく笑いかけてくれ、言葉を返してくれる。

ーーやっぱり、あの手紙は片桐さんが書いたものだったんだ。
「そう!手紙、ありがとう。びっくりしたけれど、嬉しかった。」
素直に自分の感想を伝える。同時に、思っていた疑問も正直に伝える。
「そういえば、何で俺に手紙を?」
『えっと……。それは……』
電話の相手は言い淀み、そのまま黙ってしまった。
なにか言いにくいことなのだろうか。


ーーどうしよう。ここで伝えていいのだろうか。
もちろん手紙を書いた時点では、電話で想いを伝えるつもりだったが、電話をしている今直接会って言った方がいいのでは、なんて考えが浮かぶ。
「……引っ越ししたことを、ちゃんと伝えたくて。」
嘘でも本当でもあることを咄嗟に口に出す。
「実は誰にも言うつもりは無かったの。だけど、このまま言わなかったら、なんだか、後悔しちゃいそうだったから、誰かにちゃんと言いたくて。」
……本当に伝えたかったことは別にあるのに。
そしてそのまま後ろめたさを感じつつ、父の仕事の都合で家族で引っ越ししたこと、引っ越し先の場所などを伝えた。

『そうだったんだ。……言ってくれてありがとう。』
引っ越しに関することを自分の中で収めるのでは無く、日比谷君に言ったことで、心がすっと軽くなったのを感じる。
ーー自分の中の蟠りが、少しは無くなった気がする。
私が話をしている時も、優しく相槌を打ち聞いてくれていた。
やはり話をしていて心地がいい。このまま話を終わらせたくない。もっと話をしていたい。

「で、でも、まだ話したいことは別にあって……」
自然と出た言葉に、自分自身でも驚く。
『ん?どうしたの?』
優しく返してくれる。このまま後に引けようにも引けない。
「えっと、明日10時に、学校の校庭で伝えたいんだけど、それでも大丈夫?」
ーー“本当に伝えたかったこと”は直接会って伝えなきゃ。
『わかった。』
もしかしたら明日空いてないかもしれない、なんて懸念があったため、相手の返答で安堵する。

ーー明日、私は直接好きな人に想いを伝える。
今からドキドキと緊張しているのが分かる。
胸に手をあて、静かに深呼吸をする。


『……それじゃあ、』
一呼吸置き、その言葉で落ち着きを取り戻す。

そして、相手の挨拶に合わせ、電話を切る。


『また明日。』
「また明日ね。」




  《 明くる日 》
待ち合わせ時間よりも早くに学校に着いた俺は、校庭へ向かおうと、真っ新な雪に足を踏み入れて行く。
昨日のあの電話が夢で無ければここに片桐さんが来る。
幸いにも、昨日降っていた雪がまだ足首ほどまで残っていたため、休日の練習を行なっている部活は無く、人が居なかった。
校庭に着いたと同時に、片桐さんが校門の方からやって来るのが見えた。
ーー昨日のあの電話は、夢じゃなかったんだ。
昨日のことが夢ではないことが分かり、安心する。

「お待たせしました。……久しぶりだね。」
「久しぶり。今着いたところだから待ってないよ。」
片桐さんが校庭に着き、簡単に挨拶をする。
「そういえば、話って?」
何を言われるんだろうと気になり、少し緊張していたため、早々に本題へ入る。そして片桐さんの言葉を待つ。一呼吸置いて片桐さんの口が開いた。
「あ、あのね。」

ーー相手に想いを伝えるだけなのに、こんなに胸が苦しくなるんだ……。
先程、校庭にいる日比谷君の姿を見かけただけでも心臓がバクバクいっていた。今も。
あの時告白してくれた日比谷君は、こんな思いをしてまでも私に伝えてくれた。だから私も、ちゃんと伝えるんだ。 
「日比谷君。この間はこんな私に好きって言ってくれてありがとう。私も好き、です。でもあの時は、引っ越しして、離ればなれになっちゃうから、気持ちは言わないようにしようって思っていたの。……日比谷君には本当に申し訳ないけれど、私諦めようと思っていて。でも、昨日電話でお話したらやっぱり好きって気づいて、諦めたくなくて……それで……」
言葉にしたら止まらなかった。途中で、はっと我に返ったら恥ずかしくなってしまい、相手の顔を見れずに下を向く。自分の顔が赤くなってるのがわかる。
ーーどうしよう。こんな全て話すつもりじゃなかったのに。
日比谷君が伝えてくれたように簡潔に伝えようとしたが、好きな人の前では上手く頭が回らず、色々伝えてしまった。

片桐さんは途中で俯いて黙ってしまった。
「えっ。」
話を一通り聞き、驚きすぎて端的に返してしまう。
今しがた片桐さんが話していた内容を思い返して噛み砕く。
「えっと、じゃあ……両想いだった、ってこと?」
驚きで頭の中が真っ白になってしまったために改めて聞いてしまう。
「……はい。」
片桐さんがそのまま俯いていたため目は合わなかったが、肯定の意が返ってきた。そして、
「ごめんなさい。途中で恥ずかしくなっちゃって。……改めてちゃんと伝えるね。」
俯いていた片桐さんの顔が上がる。顔が赤くなり微笑んでいた。
ーー可愛い……。
「いや、でもここは、俺に言わせて。」
ーーもう一回。ちゃんと自分の想いを伝えるんだ。
「うん。分かった。」
少し驚いた表情を浮かべていたが、了承してくれた。

深呼吸をする。その間にも、冬の澄んだ空気が俺と片桐さんの間を通っていく。
ーーよし。
息を吸い、
「片桐さん。良ければ俺と、付き合ってください!」
あの時と同じ言葉を吐く。でも、あの時と違うのは……、
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
空も表情も明るいことだ。

お互い思わず笑い合う。

片桐さんは引っ越しをしてしまったために離れてしまうが、心は近い距離にある。

さよならではなく、またこれからも。


俺/私達の視界は、太陽に照らされ、白銀に輝いていた。



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