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第百七十七話 帰宅後の雑談
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僕達は勝負が終わった後に、二十一階層の転移の柱に登録してから、六階層の携帯ハウスに帰ってきた。周りには気をつけながら帰ってきたのは言うまでもない。
「本当に、今日はすみませんでした」
「何度も謝らなくてもいいぞ。元々はBランクダンジョンの低階層で、どうすれば強くなれるか考えて今日の競争にした。高速で移動しながら魔物に対応する判断力をつけようと思っていたんだ。君はトレントモドキが野菜や果物を投げて来る間に魔物にも襲われたんだろ、十分周りの状況を判断しながら戦闘をしたのではないか?実際には深層に行くまでは、効率的な強化は出来ないと思っているよ。だから、今日のことはあまり気にしなくて良いんだ。そうだな、今日獲得したフルーツを私達に振る舞ってくれて終わりにしよう」
「美紅、最後の言葉だけ言いたかったんちゃうんか?」
「ギクッ、そんなことはないぞ」
「サブマス、ギクッって何ですか、ギクッって。もうバレバレですよ」
《Black-Red ワルキューレ》の三人で落ち込んでいる僕を気遣かってくれている。いつまでも気を使わてはダメだよね。
「今日獲得したフルーツだと、高級そうなのはこのブドウかマンゴーですね。どちらを食べますか?」
実物を出して見せ、決定してもらう。
「ブドウはこのまま投げて来るのか?」
「これが厄介だったんですよ。沢山の手?枝?よく分かりませんが、その沢山の手を持つトレントモドキが一度にブドウの粒を大量に投げて来るんですよ。キャッチする気満々でしたから、ビックリしました。流石にキャッチは難しいですから、魔法で倒してしまいました。だから、ドロップアイテムの三房しか得ることが出来ていないんですよね。貴重ですからこれにしますか?他のメンバーが帰ってくる前に食べてしまえば、存在がバレませんからね。証拠隠滅です」
「フフフフ、麟瞳さんも悪よのう」
「サブマス、知的キャラがブレてますよ、大丈夫ですか?」
「でも、麟瞳には罰が必要ですよね。麟瞳は皆がブドウを食べているのを見ながら、バナナ一本が良いと思います」
正輝の裏切り者め。
「そやな、居残りの三人と一緒にブドウを食べよか」
正輝が居残りしていた真姫、美姫、山吹に声をかけてリビングに連れてきた。皆が美味しそうに食べているのを見ながら、バナナを食したよ。前にも思ったけど、これはこれで美味しいんだけどね。
「山吹は良いデザインは描けたのか?」
「ウ~ン、世那さんの服をイメージして何点か描いたんですけど、もうちょっと練習しないとダメそうです」
「まあ根を詰めすぎないようにね。次の日の探索に支障が出るようだと困るからね」
「了解で~す」
趣味の範囲で頑張って欲しいよね。温度調節の付与された普段着とか良いと思うなー。
「スパイダーシルクで服作る言うとったな。それこそ高級生地やろ、もったいないで」
「僕達は、もうクランの依頼を受けない事にしたんですよ。まあ僕の我が儘を皆が受け入れてくれたんですけどね。だからスパイダーシルクの反物が大量にあるから、服にすれば良いかなと。岡山の児島に魔物素材で衣服等の加工をしてくれる工房があるんですよ。そこに注文するつもりです。因みに、僕達が身につけているジャケットが、その工房の作品ですよ。衝撃耐性と温度調節が付与されていて滅茶苦茶快適なんです」
「そんなとこもあるんやな、勉強になるわ。スパイダーシルクならパンツやシャツのような下着が気持ち良さそうやで、下着に何か付与してもらえば強うなれそうや」
「世那さん、貴女は天才ですか?」
「麟瞳さんがおバカなだけよ」
真姫は、よっぽど言いたかったんだろうね。口の中がブドウでいっぱいで、モグモグしながらでも割り込んできたよ。でも、世那さんの案は良いなー、今度工房の優しい御主人に聞いてみようと思う。
「真姫、今の良く覚えておいてね。岡山に帰ったら、工房の主人に作成が可能なのか確認しよう。もしも作成できるようなら、世那さん達にもプレゼントしますよ」
「麟瞳は案外エッチやなー。女性に下着を送るんは何か意味があるんちゃうんか?」
「な、な、何を言ってるんですか。そんなつもりで言ってないですよ」
「そんなにマジにならんでええで、冗談で言うとるからな」
「世那さんには絶対にプレゼントしません」
「私はプレゼント待ってますよ。喜んで毎日同じ下着を履きます」
「恵梨花、それはちょっと………」
恵梨花も時々、本気か冗談か分からないことを言ってくるよね。
「美紅はいるんか?ウチは勿論貰うけどな」
美紅さんは夢中でブドウを食べている。気に入ったんだと思うが、そんなに夢中になるほど美味しいのかな?今度の休みにブドウを投げて来るトレントモドキを見つけに行こうと思う。一度は食べてみたいよね。
雑談をしていると、ダンジョン探索組も帰ってきた。お風呂に入ってもらってから、晩御飯にする。今日は真姫の手作り料理が出されるらしい。期待と不安が一対九程の割合だが、折角作ってくれたんだ、【料理】スキルの力を見せてもらおう。
「本当に、今日はすみませんでした」
「何度も謝らなくてもいいぞ。元々はBランクダンジョンの低階層で、どうすれば強くなれるか考えて今日の競争にした。高速で移動しながら魔物に対応する判断力をつけようと思っていたんだ。君はトレントモドキが野菜や果物を投げて来る間に魔物にも襲われたんだろ、十分周りの状況を判断しながら戦闘をしたのではないか?実際には深層に行くまでは、効率的な強化は出来ないと思っているよ。だから、今日のことはあまり気にしなくて良いんだ。そうだな、今日獲得したフルーツを私達に振る舞ってくれて終わりにしよう」
「美紅、最後の言葉だけ言いたかったんちゃうんか?」
「ギクッ、そんなことはないぞ」
「サブマス、ギクッって何ですか、ギクッって。もうバレバレですよ」
《Black-Red ワルキューレ》の三人で落ち込んでいる僕を気遣かってくれている。いつまでも気を使わてはダメだよね。
「今日獲得したフルーツだと、高級そうなのはこのブドウかマンゴーですね。どちらを食べますか?」
実物を出して見せ、決定してもらう。
「ブドウはこのまま投げて来るのか?」
「これが厄介だったんですよ。沢山の手?枝?よく分かりませんが、その沢山の手を持つトレントモドキが一度にブドウの粒を大量に投げて来るんですよ。キャッチする気満々でしたから、ビックリしました。流石にキャッチは難しいですから、魔法で倒してしまいました。だから、ドロップアイテムの三房しか得ることが出来ていないんですよね。貴重ですからこれにしますか?他のメンバーが帰ってくる前に食べてしまえば、存在がバレませんからね。証拠隠滅です」
「フフフフ、麟瞳さんも悪よのう」
「サブマス、知的キャラがブレてますよ、大丈夫ですか?」
「でも、麟瞳には罰が必要ですよね。麟瞳は皆がブドウを食べているのを見ながら、バナナ一本が良いと思います」
正輝の裏切り者め。
「そやな、居残りの三人と一緒にブドウを食べよか」
正輝が居残りしていた真姫、美姫、山吹に声をかけてリビングに連れてきた。皆が美味しそうに食べているのを見ながら、バナナを食したよ。前にも思ったけど、これはこれで美味しいんだけどね。
「山吹は良いデザインは描けたのか?」
「ウ~ン、世那さんの服をイメージして何点か描いたんですけど、もうちょっと練習しないとダメそうです」
「まあ根を詰めすぎないようにね。次の日の探索に支障が出るようだと困るからね」
「了解で~す」
趣味の範囲で頑張って欲しいよね。温度調節の付与された普段着とか良いと思うなー。
「スパイダーシルクで服作る言うとったな。それこそ高級生地やろ、もったいないで」
「僕達は、もうクランの依頼を受けない事にしたんですよ。まあ僕の我が儘を皆が受け入れてくれたんですけどね。だからスパイダーシルクの反物が大量にあるから、服にすれば良いかなと。岡山の児島に魔物素材で衣服等の加工をしてくれる工房があるんですよ。そこに注文するつもりです。因みに、僕達が身につけているジャケットが、その工房の作品ですよ。衝撃耐性と温度調節が付与されていて滅茶苦茶快適なんです」
「そんなとこもあるんやな、勉強になるわ。スパイダーシルクならパンツやシャツのような下着が気持ち良さそうやで、下着に何か付与してもらえば強うなれそうや」
「世那さん、貴女は天才ですか?」
「麟瞳さんがおバカなだけよ」
真姫は、よっぽど言いたかったんだろうね。口の中がブドウでいっぱいで、モグモグしながらでも割り込んできたよ。でも、世那さんの案は良いなー、今度工房の優しい御主人に聞いてみようと思う。
「真姫、今の良く覚えておいてね。岡山に帰ったら、工房の主人に作成が可能なのか確認しよう。もしも作成できるようなら、世那さん達にもプレゼントしますよ」
「麟瞳は案外エッチやなー。女性に下着を送るんは何か意味があるんちゃうんか?」
「な、な、何を言ってるんですか。そんなつもりで言ってないですよ」
「そんなにマジにならんでええで、冗談で言うとるからな」
「世那さんには絶対にプレゼントしません」
「私はプレゼント待ってますよ。喜んで毎日同じ下着を履きます」
「恵梨花、それはちょっと………」
恵梨花も時々、本気か冗談か分からないことを言ってくるよね。
「美紅はいるんか?ウチは勿論貰うけどな」
美紅さんは夢中でブドウを食べている。気に入ったんだと思うが、そんなに夢中になるほど美味しいのかな?今度の休みにブドウを投げて来るトレントモドキを見つけに行こうと思う。一度は食べてみたいよね。
雑談をしていると、ダンジョン探索組も帰ってきた。お風呂に入ってもらってから、晩御飯にする。今日は真姫の手作り料理が出されるらしい。期待と不安が一対九程の割合だが、折角作ってくれたんだ、【料理】スキルの力を見せてもらおう。
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