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第10話 最大の絶望、そして オラース視点
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「なっ、何をやっているんだお前達は!? なぜ揃いも揃って持ち場を離れているんだっ!?」
パネッタ監視担当の3人――だけじゃない。レオニーやガエルの情報収集を行っていた7人も合わせ、10人全員が一斉に屋敷に戻ってきたのだ。
そのため俺は先頭にいるドニウスへと詰め寄り、至急引き返せと外を指さすと――
「できません!! できるはずがありませんよっ!! 俺達はもう降ります!! 相手が悪すぎますよぉぉ!!」
――ヤツは今にも発狂しそうな形相で叫び、歯をガタガタ鳴らしながら一部始終を語り始めた。
ガエルによる創作パンの名が、ロゼッタということ。
それは薔薇の形をしていて、初見時は赤。次に見ると、黒赤色になっていたということ。
黒赤色の薔薇の花言葉は、『憎しみ』だということ。
そう知った直後にノエルが近づいてきて、ニヤリとしたこと。
そんな恐ろしい体験を、したのだと……。
「ろ、ロゼッタ……。憎しみ……。にやり……。こ、これ、は…………」
「そうですもう最終段階に入っているんですよ!! わざわざ見せたってことはもうこちらに防ぎようがないんですよっ!! このままだと全員が殺されかねないんですよ!! だからっ、もう降ります!! 全員廃業します!! 俺達はもう足を洗ってヒッソリと静かに暮らしますっっ!! 俺達は恐ろしい人間を相手にしてしまったんだ!! きっと地獄のような目に遭うんだぁぁぁぁぁ!! それはいやだぁあああああああああ許してくださいぁぁぁああああああああああああ!!」
そうしてヤツは鼓膜が裂けてしまいそうな声量で喚き散らし、全員が何度も足をもつらせながら屋敷を飛び出していった――乗ってきた馬車に乗り込み、どこかへと消えてしまったのだった……。
「……………………」
「……………………」
「……………………オラースよ……」
「……………………はい、父上……。仰りたいことは、分かっております……」
今死に物狂いで逃げていったヤツらは、かつて筆頭侯爵家を没落させた猛者。そんな者達が、あそこまで取り乱した上で白旗をあげたんだ。うち自慢の『影』が、誰もいなくなってしまったんだ。
残された俺達が、勝てるはずがない……!!
「しっ、死にたくはない!! しかもあちらはっ、楽にすら死なせてはくれないのだろう!? いっ、嫌だ!! 絶対にだっっ!!」
「おっ、俺もです父上!! でっ、ですので父上っ! 父上っ!!」
「あっ、ああ!! ああっ!! そうだな!! それしかない!!」
そうしてしまえば、貴族籍などあらゆるものを失ってしまうだろう。だがそれでも、死ぬよりはマシだ!!
だから俺達は大急ぎで馬車に乗り込み、まずはロゼッタのもとを目指して――
パネッタ監視担当の3人――だけじゃない。レオニーやガエルの情報収集を行っていた7人も合わせ、10人全員が一斉に屋敷に戻ってきたのだ。
そのため俺は先頭にいるドニウスへと詰め寄り、至急引き返せと外を指さすと――
「できません!! できるはずがありませんよっ!! 俺達はもう降ります!! 相手が悪すぎますよぉぉ!!」
――ヤツは今にも発狂しそうな形相で叫び、歯をガタガタ鳴らしながら一部始終を語り始めた。
ガエルによる創作パンの名が、ロゼッタということ。
それは薔薇の形をしていて、初見時は赤。次に見ると、黒赤色になっていたということ。
黒赤色の薔薇の花言葉は、『憎しみ』だということ。
そう知った直後にノエルが近づいてきて、ニヤリとしたこと。
そんな恐ろしい体験を、したのだと……。
「ろ、ロゼッタ……。憎しみ……。にやり……。こ、これ、は…………」
「そうですもう最終段階に入っているんですよ!! わざわざ見せたってことはもうこちらに防ぎようがないんですよっ!! このままだと全員が殺されかねないんですよ!! だからっ、もう降ります!! 全員廃業します!! 俺達はもう足を洗ってヒッソリと静かに暮らしますっっ!! 俺達は恐ろしい人間を相手にしてしまったんだ!! きっと地獄のような目に遭うんだぁぁぁぁぁ!! それはいやだぁあああああああああ許してくださいぁぁぁああああああああああああ!!」
そうしてヤツは鼓膜が裂けてしまいそうな声量で喚き散らし、全員が何度も足をもつらせながら屋敷を飛び出していった――乗ってきた馬車に乗り込み、どこかへと消えてしまったのだった……。
「……………………」
「……………………」
「……………………オラースよ……」
「……………………はい、父上……。仰りたいことは、分かっております……」
今死に物狂いで逃げていったヤツらは、かつて筆頭侯爵家を没落させた猛者。そんな者達が、あそこまで取り乱した上で白旗をあげたんだ。うち自慢の『影』が、誰もいなくなってしまったんだ。
残された俺達が、勝てるはずがない……!!
「しっ、死にたくはない!! しかもあちらはっ、楽にすら死なせてはくれないのだろう!? いっ、嫌だ!! 絶対にだっっ!!」
「おっ、俺もです父上!! でっ、ですので父上っ! 父上っ!!」
「あっ、ああ!! ああっ!! そうだな!! それしかない!!」
そうしてしまえば、貴族籍などあらゆるものを失ってしまうだろう。だがそれでも、死ぬよりはマシだ!!
だから俺達は大急ぎで馬車に乗り込み、まずはロゼッタのもとを目指して――
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