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第12話 謝罪! とにかく謝罪! オラース視点(1)
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「わたしとノエル様の関係は、そもそもわたしの身勝手が切っ掛けだったのです!! ノエル様と交際できないかと、当主夫妻に接触したことが始まりだったのです!!」
「我々は高名な侯爵家とのパイプが欲しかったのです!! そこで娘に――ノエル様に交際を強要させてしまったのです!!」
「逆らったノエル様に平手打ちをしたり、食事を抜きにしたりっ!! ノエル様が頷くまでこんな真似をしてっ!! 無理やり、好意を持つように演じさせていただのです!!」
「そうとは知らずっ、いや!! 知っていたとしてもっ、言語道断な愚行であります!! ノエル様、長きに渡るご無礼をお許しください!!」
「そんな息子の行動を咎めず、支援してしまったことっ! お許しくださいませ!!」
「「父と母にあるまじき蛮行っ、お許しくださいませ!!」」
少しでも不満を消さないと――なくしていただかないと、許していただけないから! まずは父上、当主夫妻と共に、捏造までのことを誠心誠意お詫びする。
そうして深く下げた頭を上げると、もう一つのっ! 最も大きな愚行の、お詫びを始める!
「にもかかわらず!! わたしは夜会で出会った彼女っ、ロゼッタに恋をしてしまい!! あろうことかっ、自分から結んだはずの縁を切ろうと考えてしまいました!! しかも、しかも……っ!! わたしは当主夫妻の反対を煩わしいなどと考えっ、そして何よりっ、ノエル様はすっかり自分に夢中などと――酷く自惚れたことを思っておりまして!! ノーダメージでの絶縁は不可能と考えましてっ! この者達に金を渡しっ、様々なものを捏造していたのです!!」
ステージの下で、青ざめている5人。庇護下にあった彼ら彼女らを一瞥し、
「「「「「申し訳ございません!!」」」」」
そうすれば5人の悲鳴のような謝罪が響き渡り、同じ性質を持った叫びが隣からも聞こえてくるようになる。
「わたしもノエル様がいなくなれば、幸せになれると思っていてぇっ! 大喜びで話を合わせてしまっていましたぁっ!! ノエル様が沢山つらい思いをされると分かっていたのにぃっ、やってしまいましたぁっ!!」
「わたくしはっ、娘がかわいく……っ。悪しきことだと重々承知しているのもかかわらず、手を貸してしまいました!!」
「「「ありもしない話をでっち上げ、あのような事態を招いてしまいっ!! 白眼視や退学っ、貴族籍の返上などなどっ!! 多数のご迷惑を生み出してしまいっ!! まことにっ、まことに申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!」」」
俺、ロゼッタ、ニルファット卿。今度はこの3人で深々と腰を折り曲げ、最後の謝罪が終わった。
だがっ! これではきっと、溜飲を下げてはいただけないだろう!
そこで更にもう一個、用意をしていて――
「我々は高名な侯爵家とのパイプが欲しかったのです!! そこで娘に――ノエル様に交際を強要させてしまったのです!!」
「逆らったノエル様に平手打ちをしたり、食事を抜きにしたりっ!! ノエル様が頷くまでこんな真似をしてっ!! 無理やり、好意を持つように演じさせていただのです!!」
「そうとは知らずっ、いや!! 知っていたとしてもっ、言語道断な愚行であります!! ノエル様、長きに渡るご無礼をお許しください!!」
「そんな息子の行動を咎めず、支援してしまったことっ! お許しくださいませ!!」
「「父と母にあるまじき蛮行っ、お許しくださいませ!!」」
少しでも不満を消さないと――なくしていただかないと、許していただけないから! まずは父上、当主夫妻と共に、捏造までのことを誠心誠意お詫びする。
そうして深く下げた頭を上げると、もう一つのっ! 最も大きな愚行の、お詫びを始める!
「にもかかわらず!! わたしは夜会で出会った彼女っ、ロゼッタに恋をしてしまい!! あろうことかっ、自分から結んだはずの縁を切ろうと考えてしまいました!! しかも、しかも……っ!! わたしは当主夫妻の反対を煩わしいなどと考えっ、そして何よりっ、ノエル様はすっかり自分に夢中などと――酷く自惚れたことを思っておりまして!! ノーダメージでの絶縁は不可能と考えましてっ! この者達に金を渡しっ、様々なものを捏造していたのです!!」
ステージの下で、青ざめている5人。庇護下にあった彼ら彼女らを一瞥し、
「「「「「申し訳ございません!!」」」」」
そうすれば5人の悲鳴のような謝罪が響き渡り、同じ性質を持った叫びが隣からも聞こえてくるようになる。
「わたしもノエル様がいなくなれば、幸せになれると思っていてぇっ! 大喜びで話を合わせてしまっていましたぁっ!! ノエル様が沢山つらい思いをされると分かっていたのにぃっ、やってしまいましたぁっ!!」
「わたくしはっ、娘がかわいく……っ。悪しきことだと重々承知しているのもかかわらず、手を貸してしまいました!!」
「「「ありもしない話をでっち上げ、あのような事態を招いてしまいっ!! 白眼視や退学っ、貴族籍の返上などなどっ!! 多数のご迷惑を生み出してしまいっ!! まことにっ、まことに申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!」」」
俺、ロゼッタ、ニルファット卿。今度はこの3人で深々と腰を折り曲げ、最後の謝罪が終わった。
だがっ! これではきっと、溜飲を下げてはいただけないだろう!
そこで更にもう一個、用意をしていて――
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