9年ぶりに再会した幼馴染に「幸せに暮らしています」と伝えたら、突然怒り出しました

柚木ゆず

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第8話 その後のソリーヌ 俯瞰視点(4)

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「ぁああっ! う、うぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 それは、午前2時過ぎのことでした。ソリ―ヌが軟禁されている建物内に、ソリ―ヌの大絶叫が響き渡りました。

((ぁ、ぁぁ……。ぁぁぁ……! わたくし、は……。とんでもないことを、してた……))

 ソリーヌが思い出したのは、孤児院時代の出来事。


((とはいえ……。順番を考えると……。アリアンに奪われてしまう危険性も、ありますわね……))

((それは、駄目。金持ちは、絶対に渡さない……!!))「アリアンは確か、今の時間……」
「あ、ソリーヌ。どうしたんですか?」
「あのね、ちょっと聞きたいことがあって――きゃ!?」
「!? 危ないソリーヌ――きゃあ!?」


 自分より先にルーカッソと面談をさせないように、怪我をさせた一件でした。

((も、もし……。もしもローバルン様の前で、アリアンがアレに言及したら……))

 すでに本性を知られてしまっているから、意図的なものだったと気付かれる。自分の都合で怪我をさせていたらと知ったら、新たな罰を与えにくる。
 ソリーヌの脳裏に、剣を振り上げる姿が鮮明に浮かび上がりました。

((ひっ! ひいいいいいいいいい!! 二度目は、ないっ!!))

 あの時のアレは、本気だった――。たまたま『何でもする』と言わなければ、あの場で容赦なく殺されていた――。
 そう勘違いしているソリーヌは『死』を覚悟して震え上がり、急いで死を回避する方法を考え始めます。

((逃げる、のは無理! だって出られないんだもの! 反省だって、昨日の今日じゃ信用されない! ならどうすればいいのぉ!?))

 どうにかして、ここから――何かがあっても隠蔽されてしまうこの場所から逃げ出さないといけない。ソリ―ヌは死に物狂いでその方法を考え始め――

((!! 孤児院!! そうだわっ、孤児院よ!!))

 ――孤児院時代の事件を考えていたおかげか、2時間後に閃きがありました。

((孤児院での奉仕活動を願えば、第三者が沢山いる場所で暮らせる……! そこならいくら貴族でも殺せない……!! これですわ……!!))

 寿命が尽きるまで孤児院にいる。それが、ソリ―ヌの生存作戦でした。
 そうするには、ティトゥアンに悟られる前に動く必要がある。そのため即日、父親への面会を我武者羅に訴えたのでした――。


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