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第10話 翌日~いつもとは違う、朝の目覚めとその後~ シャーリィ視点(1)
「おっ、目が覚めたみたいだな。おはよう、シャリィ」
「…………おはようございます、おにいさ――おっ、お兄様!? なぜノランお兄様が物置部屋にい――ぁ、そうでした。私は昨日から、こちらでお世話になっていたのですよね」
朝起きたらお兄様がベッド脇で微笑まれていて、一瞬戸惑ってしまいました。昨日学院の卒業と同時にお屋敷を追い出されて、そんな私を受け入れてくださったのでしたね。
「驚かせてごめんな? 部屋の前を通ったら、声が聞こえてきて――うなされてる声が聞こえてきて、起こすために入って肩を軽く揺すったんだよ。そしたら表情が柔らいで気持ちよさそうに眠り始めたから、目覚めるまでここにいることにしたんだよ」
「そう、だったのですね。…………思い出しました。私は、怖い…………嫌な夢を、見ていたんです」
『お前が居ると不幸になるんだぞ? それでもいいのか、貧乏神』
『大好きな人に迷惑をかけてもいいのね? ノランさん、貧乏神に憑かれて可哀想』
『お姉様のせいで、ノランお兄さまが不幸になりますわ。ああ可哀想可哀想』
夢の中でお父様とお母様とマイヤに囲まれ、私は頭を抱えて蹲っていました。
でもそんな時、
『シャリィは「自分のせいで家に大きなダメージが」って言っていたけど、理由はどうであれ同世代の令嬢の方がダメージを与えてる。シャリィはシャリィが考えているような、「爆弾」なんかじゃないんだよ』
『もう、後ろめたさを感じて生きていく必要はないんだ。これからは自由に伸び伸び、何にも遠慮せず生きていいんだよ』
お兄様のお声が響いて来て、それによって三人の姿は消えてしまっていたのです。
「お兄様が触れてくださったから、怖いことはなくなりました。ありがとうございます。そして……昨日は途中で眠ってしまい、ごめんなさい」
「色々あったんだから、アレは仕方がないことだよ。はいっ、じゃあ説明終わりで、食堂に向かう前にシャリィちゃんに質問があります」
私の罪悪感をなくすために、そうしてくださっているのだと思います。ノランお兄様は軽い調子でお口を動かしたあと、楽しげに右の人差し指を立てました。
私に、質問? なんなのでしょうか……?
「…………おはようございます、おにいさ――おっ、お兄様!? なぜノランお兄様が物置部屋にい――ぁ、そうでした。私は昨日から、こちらでお世話になっていたのですよね」
朝起きたらお兄様がベッド脇で微笑まれていて、一瞬戸惑ってしまいました。昨日学院の卒業と同時にお屋敷を追い出されて、そんな私を受け入れてくださったのでしたね。
「驚かせてごめんな? 部屋の前を通ったら、声が聞こえてきて――うなされてる声が聞こえてきて、起こすために入って肩を軽く揺すったんだよ。そしたら表情が柔らいで気持ちよさそうに眠り始めたから、目覚めるまでここにいることにしたんだよ」
「そう、だったのですね。…………思い出しました。私は、怖い…………嫌な夢を、見ていたんです」
『お前が居ると不幸になるんだぞ? それでもいいのか、貧乏神』
『大好きな人に迷惑をかけてもいいのね? ノランさん、貧乏神に憑かれて可哀想』
『お姉様のせいで、ノランお兄さまが不幸になりますわ。ああ可哀想可哀想』
夢の中でお父様とお母様とマイヤに囲まれ、私は頭を抱えて蹲っていました。
でもそんな時、
『シャリィは「自分のせいで家に大きなダメージが」って言っていたけど、理由はどうであれ同世代の令嬢の方がダメージを与えてる。シャリィはシャリィが考えているような、「爆弾」なんかじゃないんだよ』
『もう、後ろめたさを感じて生きていく必要はないんだ。これからは自由に伸び伸び、何にも遠慮せず生きていいんだよ』
お兄様のお声が響いて来て、それによって三人の姿は消えてしまっていたのです。
「お兄様が触れてくださったから、怖いことはなくなりました。ありがとうございます。そして……昨日は途中で眠ってしまい、ごめんなさい」
「色々あったんだから、アレは仕方がないことだよ。はいっ、じゃあ説明終わりで、食堂に向かう前にシャリィちゃんに質問があります」
私の罪悪感をなくすために、そうしてくださっているのだと思います。ノランお兄様は軽い調子でお口を動かしたあと、楽しげに右の人差し指を立てました。
私に、質問? なんなのでしょうか……?
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