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第13話 賑 賑?(11)
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「おや、目付きが変わりましたね? あの方がお仲間なのですか?」
安倍さんが示した場所に着くと、少年に明らかな動揺が浮かんだ。
しらばっくれていたはずなのに、仲間が本当に見つけられてしまった。さっきまでのように冷静にはいられないよね。
「お待たせいたしました。村長さんでしょうか?」
「お手数をおかけします。はい。ご連絡を差し上げた件の、責任者でございます」
しかも追い打ちをかけるかの如く、警察の人までやって来てしまった。さすがの少年も、額に玉の汗が浮かんだ。
「あそこにいる彼が、所謂万引きをしたコインとボールペンを持っていると思われます。ここからは第三者の方にやっていただいた方がよいと思いまして、確認をしていただけますでしょうか?」
「承知しました。……そこの君、確認させてもらうよ」
警察官さんによるチェックが行われ、その結果はもちろんYES。仲間が背負っていたバッグから、両方ともが出て来たのでした。
「ち、違いますって! これはお土産さんで購入したものですよっ! レシートはどこかで失くしてしまいましたがっ! ちゃんと買っています!」
「……本当に、買ったものですか?」
心問答さんからの問いかけ。これは、心の中を読むため、ではなくて――
「もちろんです!」
「そうですか。いやぁ、おかしいですねぇ。レジの上にある監視カメラには、貴方のお姿が一度も映っていないようなのですが?」
――この騒動にピリオドを打つため。
ここが矛盾してしまったら、もうどうしようもない。
((田舎だと思って油断したみたいね))
ウチでの経験があるから、ちゃんと対策済み。予算の都合であちこちにつけられなかったものの、大事なポイントはしっかり抑えているのです。
「警察の皆さん、あとでカメラの映像を提出いたします。ごかくにん――」
「申し訳ありませんでした!」
「申し訳ありませんでした!」
ついに観念して、仲良く揃って地面に両膝をつく。
「最近お金を使い過ぎてしまって、買えなくて……。つい、盗ってしまいました……」
「初めてで……本当に、出来心なんです……。許してください……」
さっきと――ウチのレストランで起きた別件の時と、ほぼ一緒。追い詰められたら、急に反省のポーズを取り始める。
「一回目だから許される、大間違いですよ。初めてでも罪は罪。しっかりと償っていただきます」
「お願いします! 学校や家族にバレたら困るんです!」
「オレもっ! 困るんです!! 居場所をなくしてしまうんです!!」
「そちらの事情は知りません。悪いことをしたのですから、困ってください」
理解した上でやっていた。同情の余地はない。
「しかも貴方は、おばあさんに怪我もさせています。二つの意味で許せません。しっかりと後悔してください」
と言っている間にも『見逃して』が沢山飛んでくるけれど、同じく無視。安倍さんも心問答さんも――あちらをお任せした力比さんも態度が変わることはなく、2人と2人はパトカーに乗ってしかるべき場所へと運ばれて行ったのでした。
「また、嬢ちゃんに助けられちまったな。明彦もありがとうな」
「人が増えてしまうと、どうしてもおかしな人が増えてしまいます。天地村を守れてよかったです」
「僕も、同じ気持ちです。この力がお役に立てるのは、嬉しいこと。ご先祖様も喜んでくださっているでしょう」
「アイツなら、『あっぱれ~!』とか言ってそうだな。とにかく、二人ともお疲れさん。今夜は、トラブル解決記念のパーティーをするようにした。あと一頑張り、たのんだぜ!」
「「はいっ!」」
わたし達は笑顔で頷きを返し――たのですが、その時のわたし達はまだ知りませんでした。
一週間後。あんな事件が――天地村始まって以来の大事件が、発生してしまうことを。
安倍さんが示した場所に着くと、少年に明らかな動揺が浮かんだ。
しらばっくれていたはずなのに、仲間が本当に見つけられてしまった。さっきまでのように冷静にはいられないよね。
「お待たせいたしました。村長さんでしょうか?」
「お手数をおかけします。はい。ご連絡を差し上げた件の、責任者でございます」
しかも追い打ちをかけるかの如く、警察の人までやって来てしまった。さすがの少年も、額に玉の汗が浮かんだ。
「あそこにいる彼が、所謂万引きをしたコインとボールペンを持っていると思われます。ここからは第三者の方にやっていただいた方がよいと思いまして、確認をしていただけますでしょうか?」
「承知しました。……そこの君、確認させてもらうよ」
警察官さんによるチェックが行われ、その結果はもちろんYES。仲間が背負っていたバッグから、両方ともが出て来たのでした。
「ち、違いますって! これはお土産さんで購入したものですよっ! レシートはどこかで失くしてしまいましたがっ! ちゃんと買っています!」
「……本当に、買ったものですか?」
心問答さんからの問いかけ。これは、心の中を読むため、ではなくて――
「もちろんです!」
「そうですか。いやぁ、おかしいですねぇ。レジの上にある監視カメラには、貴方のお姿が一度も映っていないようなのですが?」
――この騒動にピリオドを打つため。
ここが矛盾してしまったら、もうどうしようもない。
((田舎だと思って油断したみたいね))
ウチでの経験があるから、ちゃんと対策済み。予算の都合であちこちにつけられなかったものの、大事なポイントはしっかり抑えているのです。
「警察の皆さん、あとでカメラの映像を提出いたします。ごかくにん――」
「申し訳ありませんでした!」
「申し訳ありませんでした!」
ついに観念して、仲良く揃って地面に両膝をつく。
「最近お金を使い過ぎてしまって、買えなくて……。つい、盗ってしまいました……」
「初めてで……本当に、出来心なんです……。許してください……」
さっきと――ウチのレストランで起きた別件の時と、ほぼ一緒。追い詰められたら、急に反省のポーズを取り始める。
「一回目だから許される、大間違いですよ。初めてでも罪は罪。しっかりと償っていただきます」
「お願いします! 学校や家族にバレたら困るんです!」
「オレもっ! 困るんです!! 居場所をなくしてしまうんです!!」
「そちらの事情は知りません。悪いことをしたのですから、困ってください」
理解した上でやっていた。同情の余地はない。
「しかも貴方は、おばあさんに怪我もさせています。二つの意味で許せません。しっかりと後悔してください」
と言っている間にも『見逃して』が沢山飛んでくるけれど、同じく無視。安倍さんも心問答さんも――あちらをお任せした力比さんも態度が変わることはなく、2人と2人はパトカーに乗ってしかるべき場所へと運ばれて行ったのでした。
「また、嬢ちゃんに助けられちまったな。明彦もありがとうな」
「人が増えてしまうと、どうしてもおかしな人が増えてしまいます。天地村を守れてよかったです」
「僕も、同じ気持ちです。この力がお役に立てるのは、嬉しいこと。ご先祖様も喜んでくださっているでしょう」
「アイツなら、『あっぱれ~!』とか言ってそうだな。とにかく、二人ともお疲れさん。今夜は、トラブル解決記念のパーティーをするようにした。あと一頑張り、たのんだぜ!」
「「はいっ!」」
わたし達は笑顔で頷きを返し――たのですが、その時のわたし達はまだ知りませんでした。
一週間後。あんな事件が――天地村始まって以来の大事件が、発生してしまうことを。
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