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第8話 理由 レリア視点(2)
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「レリア様。私は意地が悪い人だから、その発言は明日の夜会で広めておくわね」
慌てて口を押えていたら、冷たい目が……。さっき以上に冷たい目が、向けられた……。
「中には何度も謝れば、多少態度を軟化してくれる人も居たと思う。けれどその謝罪はうわべだけで、中身は何も変わっていないんだもの。その方々が嫌な思いをしないように、しっかりと言い広めておくわ」
「やっ、やめてっ、おやめくださいっ!! そちらはロール様の間違いですっ!! つい思ってもいない台詞が口をつき――」
「貴方の態度を見ていれば分かるわ。あれは本心よ」
だ、駄目……。無理、できない……。
確信を持たれてしまっていて、どうやっても誤魔化せない……。
「この状況下で、あんなことを思っている人なんだもの。それは、当然の対応よ」
「ちっ、違いますっ! 今度こそちゃんと反省をしていますからっ!! どうかっ、最後のチャンスを――」
「しつこいわよ。それ以上食い下がると、力ずくで静かにさせることになるけどいいの?」
ロール様が手元にあった鈴を鳴らすと、屈強な男性が2人――護衛の人が、現れた……。
わたくしに腕力はないし、この方を内心見下していたあの時とは違って……わたくしはもう、侯爵夫人にはなれないんですもの……。子爵家と伯爵家の、勝負になってしまうから……。
色んな意味で、勝てない……。
「ふぅ、ようやく諦める気になったようね。……ではレリア様、改めてお伝えいたしますわ。至急退室をお願い致します。そして金輪際、私に関わらないでくださいまし」
「…………」
「レリア様。お返事を、お聞かせくださいまし」
「…………わ、わかり、ました……。失礼、いたし、ます……」
このまま退いてしまったら、今度こそ取り返しのつかないコトになってしまう。それは嫌! 絶対に嫌! だけど……。説得はできないし、立ち向かえもできない……。
なのでわたくしは仕方なく馬車に乗り込み、お屋敷に戻った後は――
慌てて口を押えていたら、冷たい目が……。さっき以上に冷たい目が、向けられた……。
「中には何度も謝れば、多少態度を軟化してくれる人も居たと思う。けれどその謝罪はうわべだけで、中身は何も変わっていないんだもの。その方々が嫌な思いをしないように、しっかりと言い広めておくわ」
「やっ、やめてっ、おやめくださいっ!! そちらはロール様の間違いですっ!! つい思ってもいない台詞が口をつき――」
「貴方の態度を見ていれば分かるわ。あれは本心よ」
だ、駄目……。無理、できない……。
確信を持たれてしまっていて、どうやっても誤魔化せない……。
「この状況下で、あんなことを思っている人なんだもの。それは、当然の対応よ」
「ちっ、違いますっ! 今度こそちゃんと反省をしていますからっ!! どうかっ、最後のチャンスを――」
「しつこいわよ。それ以上食い下がると、力ずくで静かにさせることになるけどいいの?」
ロール様が手元にあった鈴を鳴らすと、屈強な男性が2人――護衛の人が、現れた……。
わたくしに腕力はないし、この方を内心見下していたあの時とは違って……わたくしはもう、侯爵夫人にはなれないんですもの……。子爵家と伯爵家の、勝負になってしまうから……。
色んな意味で、勝てない……。
「ふぅ、ようやく諦める気になったようね。……ではレリア様、改めてお伝えいたしますわ。至急退室をお願い致します。そして金輪際、私に関わらないでくださいまし」
「…………」
「レリア様。お返事を、お聞かせくださいまし」
「…………わ、わかり、ました……。失礼、いたし、ます……」
このまま退いてしまったら、今度こそ取り返しのつかないコトになってしまう。それは嫌! 絶対に嫌! だけど……。説得はできないし、立ち向かえもできない……。
なのでわたくしは仕方なく馬車に乗り込み、お屋敷に戻った後は――
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