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第6話 加害者のその後
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「いらっしゃいませ! カフェ・サンマリンにようこそ~!」
あれから2年後。流星は職場で引き続き働いていましたが、これまでの彼はいなくなっていました。
「意味がわからねえええええよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「怖いぃいいい!! 誰かなんとかしてくれええええええええええ!!」
「助けてくれええええええええええええええええええええええええ!!」
「頭がおかしくなっちまうよおおおおおおお!! だれかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――ぎ、ぎぎぶ…………」
3か月間毎日24時間休みなく恐怖に襲われたことによって、精神が崩壊。頭の中が真っ白になり、正真正銘からっぽな人間となってしまいました。
しかしながら、植え付けられた『負の記憶』――陽介の記憶の一部は残っており、やがてそれを基にして人格が再構築される。その結果半年後には陽介の性質を――優しく真っすぐな性格を持った『新流星』が誕生し、様々なリハビリを経て職場復帰が叶ったのでした。
「あの、佐藤先輩。これなんですけど……」
「ああこれねっ、俺に任せてよ! 俺がやっておくからそっちをよろしく」
「分かりました。ご迷惑をおかけしてしまい、すみません……」
「誰だって初心者の時はそうなるよ。気にしない気にしない!」
「あっ、ごめん! 大丈夫!?」
「ああ佐藤先輩、平気ですよ。ちょっとぶつかっただけですからね」
「いや~、ホントごめんね? ついよそ見しちゃって、悪かった」
「いいですって~。こちらこそ、入り口でボーっとしててすみません」
「お前は悪くないって。ああそうそう。よかったら一緒に飯食いにいかない?」
「是非! お願いします!!」
復帰後の流星の態度は180度違っており、すっかり人格者になっていました。
そのためカフェ・サンマリンは非常に良い職場となっており、以降は第二の小早川陽介が生まれることはなかったのでした――。
あれから2年後。流星は職場で引き続き働いていましたが、これまでの彼はいなくなっていました。
「意味がわからねえええええよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「怖いぃいいい!! 誰かなんとかしてくれええええええええええ!!」
「助けてくれええええええええええええええええええええええええ!!」
「頭がおかしくなっちまうよおおおおおおお!! だれかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――ぎ、ぎぎぶ…………」
3か月間毎日24時間休みなく恐怖に襲われたことによって、精神が崩壊。頭の中が真っ白になり、正真正銘からっぽな人間となってしまいました。
しかしながら、植え付けられた『負の記憶』――陽介の記憶の一部は残っており、やがてそれを基にして人格が再構築される。その結果半年後には陽介の性質を――優しく真っすぐな性格を持った『新流星』が誕生し、様々なリハビリを経て職場復帰が叶ったのでした。
「あの、佐藤先輩。これなんですけど……」
「ああこれねっ、俺に任せてよ! 俺がやっておくからそっちをよろしく」
「分かりました。ご迷惑をおかけしてしまい、すみません……」
「誰だって初心者の時はそうなるよ。気にしない気にしない!」
「あっ、ごめん! 大丈夫!?」
「ああ佐藤先輩、平気ですよ。ちょっとぶつかっただけですからね」
「いや~、ホントごめんね? ついよそ見しちゃって、悪かった」
「いいですって~。こちらこそ、入り口でボーっとしててすみません」
「お前は悪くないって。ああそうそう。よかったら一緒に飯食いにいかない?」
「是非! お願いします!!」
復帰後の流星の態度は180度違っており、すっかり人格者になっていました。
そのためカフェ・サンマリンは非常に良い職場となっており、以降は第二の小早川陽介が生まれることはなかったのでした――。
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