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第9話 大喜びする妹 ソフィー視点(2)
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「ソフィー、そこは正三角形よ。線がはみ出さないようにね」
「まかせて、大丈夫。そっちは、こんな感じでいいよね?」
「ええと…………そうね、完璧よ。あとは三角形の中に、二重丸を描いて…………」
「完成だね。うん、図の通りになってる」
この魔法陣を描くのは二度目だけど、わたしは油断しない。商人から渡された紙と何度も見比べて、しっかりとチェック。前回より10分以上も多くかかっちゃったものの、およそ30分でピンク色の魔法陣が出来上がった。
「あとは…………まずは、この上に秘薬を全部載せる。お母様、何も問題ないよね?」
「ええ。ここも、完璧よ」
桃色の粉末を、中央に置く。これで、2つ目が終わり。
次は、前回失敗の原因となった毛髪。
「あの時は、わたしがやって失敗になった。今度はお母様、お願い」
「分かったわ。ソフィー、貴方の毛髪を頂戴」
まずは自分の髪の毛を1本抜いて金色の毛髪を渡し、次にハンカチを開いてブラウンの毛髪を渡す。お母様はそれらを丁寧に合わせて絡ませ、今度こそ2本はちゃんと絡み合った。
「お母さんの目には、問題なく見えるわ。貴方はどう?」
「わたしにも、問題なく見えてるよ。間違いない」
何度確認しても、答えは一緒。
どちらも妥協なしでチェックしていて、同じ意見になってるんだもの。シュヴァリエ様の髪の毛とわたしの髪の毛は、確実に絡まってる。
「そう、よね。じゃあ最後の、呪文に進みましょっか。ソレはちゃんと」
「暗記してるよ。――こんな風にね」
今度こそ絶対に成功させたくって、前回以上にしっかりと頭に入れている。だからスラスラと詠唱をして、念のためお母様に間違いがないか聞いてもらう。
そうしたら破顔が返ってきて、準備は完璧。最後にわたしも魔法陣の上に立って、はっきりと呪文を唱える。
「――――――。――――――」
呪文は全部で77文字あるけれど、賢いわたしにとっては簡単なもの。さっきと同じく淀みなく口を動かして、はいお仕舞っ。
そうすると――
「やった!」
魔法陣がピンク色に光って、成功を教えてくれた。
今回の発光は、前回のより強かった気がする。やっぱりあの時のは不完全で、予想通り絡め方が不十分だったみたい。
「お母様、協力してくれてありがとう。やっと悲願達成っ。シュヴァリエ様がわたしのものになるわっ。わたしを一番愛するようになるわっ」
「………………」
「? お母様? 突然黙って、どうしたの? なにかあった――ぎヴぇあぎり!?」
首を傾げながら顔を覗き込んだわたしは、今までに出したコトのないレベルの悲鳴を出してしまった。
だ、だって……。だって…………!
お母様が唐突にわたしを抱き締め、唇にキスをしてきたのだから!!
「まかせて、大丈夫。そっちは、こんな感じでいいよね?」
「ええと…………そうね、完璧よ。あとは三角形の中に、二重丸を描いて…………」
「完成だね。うん、図の通りになってる」
この魔法陣を描くのは二度目だけど、わたしは油断しない。商人から渡された紙と何度も見比べて、しっかりとチェック。前回より10分以上も多くかかっちゃったものの、およそ30分でピンク色の魔法陣が出来上がった。
「あとは…………まずは、この上に秘薬を全部載せる。お母様、何も問題ないよね?」
「ええ。ここも、完璧よ」
桃色の粉末を、中央に置く。これで、2つ目が終わり。
次は、前回失敗の原因となった毛髪。
「あの時は、わたしがやって失敗になった。今度はお母様、お願い」
「分かったわ。ソフィー、貴方の毛髪を頂戴」
まずは自分の髪の毛を1本抜いて金色の毛髪を渡し、次にハンカチを開いてブラウンの毛髪を渡す。お母様はそれらを丁寧に合わせて絡ませ、今度こそ2本はちゃんと絡み合った。
「お母さんの目には、問題なく見えるわ。貴方はどう?」
「わたしにも、問題なく見えてるよ。間違いない」
何度確認しても、答えは一緒。
どちらも妥協なしでチェックしていて、同じ意見になってるんだもの。シュヴァリエ様の髪の毛とわたしの髪の毛は、確実に絡まってる。
「そう、よね。じゃあ最後の、呪文に進みましょっか。ソレはちゃんと」
「暗記してるよ。――こんな風にね」
今度こそ絶対に成功させたくって、前回以上にしっかりと頭に入れている。だからスラスラと詠唱をして、念のためお母様に間違いがないか聞いてもらう。
そうしたら破顔が返ってきて、準備は完璧。最後にわたしも魔法陣の上に立って、はっきりと呪文を唱える。
「――――――。――――――」
呪文は全部で77文字あるけれど、賢いわたしにとっては簡単なもの。さっきと同じく淀みなく口を動かして、はいお仕舞っ。
そうすると――
「やった!」
魔法陣がピンク色に光って、成功を教えてくれた。
今回の発光は、前回のより強かった気がする。やっぱりあの時のは不完全で、予想通り絡め方が不十分だったみたい。
「お母様、協力してくれてありがとう。やっと悲願達成っ。シュヴァリエ様がわたしのものになるわっ。わたしを一番愛するようになるわっ」
「………………」
「? お母様? 突然黙って、どうしたの? なにかあった――ぎヴぇあぎり!?」
首を傾げながら顔を覗き込んだわたしは、今までに出したコトのないレベルの悲鳴を出してしまった。
だ、だって……。だって…………!
お母様が唐突にわたしを抱き締め、唇にキスをしてきたのだから!!
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