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第11話 魔王ダーズンとの戦い クリスチアーヌ視点(2)
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「1000年も何もできずに、暇だってでしょう? 特別に攻撃をさせてあげる。自慢の一撃をぶつけてきなさいよ」
さっき『特別』にと言っていたから、特別返しをプレゼント。せっかく復活したのだから、自由にさせてあげましょう。
「は、はははは。はははははは!! ダーズン様に攻撃をさせてあげる? なんて愚かな女なんだ! ここまで愚かな生き物は見たことがないぞ!!」
「自分が愚かすぎて、下が居なかっただけでしょ。アンタの相手はあとでしてあげるから、勝手に入ってこないで頂戴ね」
「っ!! 貴様……!!」
「相手にせずともよい。……臣下の愚弄は、我の愚弄。案ずるな、その怒りもまとめて与えてる」
「ダーズン様……!!」
はぁ。ま~た、主様と眷属による『セルフ持ち上げ』が始まった。
ほんと、滑稽ね。
「人間の女よ、とくと味わわせてやろう。…………これが、魔王の力だぁあああああああああああああああああああああ!!」
こちらへと向けていた手のひらの前に、巨大な漆黒の魔法陣が出現。ソレが怪しく輝くと、巨大な――30メートルはありそうな、極太のどす黒い光線が飛び出した。
「触れた者すべてを無に還す、『滅殺闇(めっさつやみ)』。そのまま呑まれるがいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「……………………へぇ、これが自慢の一撃? センスのない冗談よね?」
隣にいるサミュエル様から剣を借りて、『光』属性を付与を付与した状態で縦に振る。そうすると光線は真っ二つに割れて、わたし達の左右後方を言葉通りに無に帰しながら飛んで行った。
「威力はそれなりにあるみたいだけれど、たったこれくらいのことであんな風になってしまうだなんて。人間だからと甘く見て、手を抜いたのかしら?」
「………………馬鹿な……。貴様っ、何をした!? 勇者と同じ力を感じるがっ、まるで別物だ!! なんなのだそれは!?」
呆れていたら、ダーズンが慌てだした。
この反応……。
手を抜いては、いないみたい。恐らく今のは魔王ダーズン自慢の一撃で、本気でわたし達を殺しに来ていたみたいね。
「その剣はなんだ!? どこで手に入れた!!」
「……ああ、そういうこと。『何が強いのか』、さえも理解できないレベルなのね」
「なにをブツブツ言っている! 我の問いに答えろ!! 貴様っ、その剣はどこで手に入れた!?」
「サミュエル様。どこで手に入れられましたか?」
「父の旧友に優秀な鍛冶師がおりまして、その方に打っていただいたものです」
「だそうよ。ご満足いただけたかしら?」
「ふざけるな!! 鍛冶師がそんなものを作れるはずがない!! ちゃんと答えろ!!」
コイツ、いちいちうるさいわね。もっと静かに喋れないのかしら。
「ちゃんと答えてあげてるわよ。この剣は本当に、そういう剣。ソレにわたしが、『光』の属性を付与しただけよ」
「属性を付与した!? 貴様が!? いい加減に冗談を――冗談を、言っている雰囲気は、ない……。まさか、真実だというのか……!?」
「ずっと、そう言っているでしょう? わたしの発言には――サミュエル様の発言にも、1ミクロンも嘘はないわ」
「…………どういう、ことだ……!? お、女っ!! 貴様は何者だ!? なぜそんな芸当が出来るのだ!?」
「……正体を明かされてこっちは明かさない、というのは不公平よね。いいわ。教えてあげるわ」
冥土の土産をプレゼントしてあげる。
わたしはね――
さっき『特別』にと言っていたから、特別返しをプレゼント。せっかく復活したのだから、自由にさせてあげましょう。
「は、はははは。はははははは!! ダーズン様に攻撃をさせてあげる? なんて愚かな女なんだ! ここまで愚かな生き物は見たことがないぞ!!」
「自分が愚かすぎて、下が居なかっただけでしょ。アンタの相手はあとでしてあげるから、勝手に入ってこないで頂戴ね」
「っ!! 貴様……!!」
「相手にせずともよい。……臣下の愚弄は、我の愚弄。案ずるな、その怒りもまとめて与えてる」
「ダーズン様……!!」
はぁ。ま~た、主様と眷属による『セルフ持ち上げ』が始まった。
ほんと、滑稽ね。
「人間の女よ、とくと味わわせてやろう。…………これが、魔王の力だぁあああああああああああああああああああああ!!」
こちらへと向けていた手のひらの前に、巨大な漆黒の魔法陣が出現。ソレが怪しく輝くと、巨大な――30メートルはありそうな、極太のどす黒い光線が飛び出した。
「触れた者すべてを無に還す、『滅殺闇(めっさつやみ)』。そのまま呑まれるがいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「……………………へぇ、これが自慢の一撃? センスのない冗談よね?」
隣にいるサミュエル様から剣を借りて、『光』属性を付与を付与した状態で縦に振る。そうすると光線は真っ二つに割れて、わたし達の左右後方を言葉通りに無に帰しながら飛んで行った。
「威力はそれなりにあるみたいだけれど、たったこれくらいのことであんな風になってしまうだなんて。人間だからと甘く見て、手を抜いたのかしら?」
「………………馬鹿な……。貴様っ、何をした!? 勇者と同じ力を感じるがっ、まるで別物だ!! なんなのだそれは!?」
呆れていたら、ダーズンが慌てだした。
この反応……。
手を抜いては、いないみたい。恐らく今のは魔王ダーズン自慢の一撃で、本気でわたし達を殺しに来ていたみたいね。
「その剣はなんだ!? どこで手に入れた!!」
「……ああ、そういうこと。『何が強いのか』、さえも理解できないレベルなのね」
「なにをブツブツ言っている! 我の問いに答えろ!! 貴様っ、その剣はどこで手に入れた!?」
「サミュエル様。どこで手に入れられましたか?」
「父の旧友に優秀な鍛冶師がおりまして、その方に打っていただいたものです」
「だそうよ。ご満足いただけたかしら?」
「ふざけるな!! 鍛冶師がそんなものを作れるはずがない!! ちゃんと答えろ!!」
コイツ、いちいちうるさいわね。もっと静かに喋れないのかしら。
「ちゃんと答えてあげてるわよ。この剣は本当に、そういう剣。ソレにわたしが、『光』の属性を付与しただけよ」
「属性を付与した!? 貴様が!? いい加減に冗談を――冗談を、言っている雰囲気は、ない……。まさか、真実だというのか……!?」
「ずっと、そう言っているでしょう? わたしの発言には――サミュエル様の発言にも、1ミクロンも嘘はないわ」
「…………どういう、ことだ……!? お、女っ!! 貴様は何者だ!? なぜそんな芸当が出来るのだ!?」
「……正体を明かされてこっちは明かさない、というのは不公平よね。いいわ。教えてあげるわ」
冥土の土産をプレゼントしてあげる。
わたしはね――
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