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第8話 絶望に疲れて眠り、その際に視た悪夢 俯瞰視点(1)
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「ねえマリィ。ねえマリィ」
「…………え? テオ様……? え……っ? ここは、どこですの……?」
マリィが気が付くと、そこは広々とした草原。マリィはいつの間にか見覚えのない場所に立っていて、目の前にはテオがいました。
「ねえマリィ。ねえマリィ」
「は、はい。なんですの……?」
テオ様は、どこか様子がおかしい。壊れた機械みたい。
そう思いつつも、マリィは返事をして相手の目を見つめ返しました。
「ねえマリィ。ねえマリィ」
「す、すでに返事を、していますよ……? なん、ですの……?」
「もう止めちゃうの? もう止めちゃうの?」
「やめる……? なにを、ですか……?」
「決まってるじゃないか。ジュリエットの、婚約破棄作戦だよ」
にっこり。怖いくらいに穏やかな、満面の笑みが作られました。
「今日で、3回目の失敗だったっけ? もう諦めちゃうの? もう諦めちゃうの?」
「な……。ど……。どうして、それを……」
「俺は、ジュリエットの婚約者。ジュリエットが絡む事は、なんでも知っているさ。ねえマリィ、それじゃあつまらないよ。ねえマリィ、それじゃあつまらないよ」
じり、じり、と。テオは異様なにっこり笑顔のまま、一歩ずつ、ゆっくりと近づいてきます。
「もっと悪巧みをしてよ。もっと悪巧みをしてよ。俺に挑んできてよ。俺に挑んできてよ」
「ひ……っ。ひぃ……っっ」
「どんな作戦でも、対処してみせるからさ。どんな作戦でも、対処してみせるからさ。さあ、仕掛けてきてよ。しかけてきてよぉ……‼!」
「ひぎぃいいいいいいいいいいいいいいいい!? いああぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
テオの口角が異常な程に吊り上がり、声音はドロドロとした低いものへと変貌。その変化にたまらず悲鳴を上げ、マリィは背を向けて逃げ出しました。
「待ってよマリィ。待ってよマリィ。作戦、仕掛けてきてよ。作戦、仕掛けてきてよぉ……!」
「無理っ! 無理ですわっ! もう作戦はありませんのっ! ありませんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「マリィならすぐに、新しい作戦が閃くよ。待ってるから、考えて。待ってるから、考えてぇ……!」
「いやっ! 嫌ですわっ! おねがっ! お願いしますっ! こないでぇっ! 追ってこないでぇっ!!」
マリィの顔は、すでに涙まみれと鼻水塗れ。目と鼻から大量の液体を垂らしながら、必死に逃げます。
「ねえマリィ、物足りないよ。つまらないよ。諦めないで。諦めないでぇ……!」
「だっ、だから! むりぃっ! むりですわ!! 話を聞いてっ! きいてぇっ! 作戦はもう――きゃあっ!?」
動揺によって自分の足に足が当たってしまい、盛大に転倒。マリィは慌てて起き上がり再度走り出そうとするも、時すでに遅し。
「つかまぇたぁ」
いつの間にか、漆黒の異形と化していたテオ。彼はマリィの右足首を掴み、にたぁと不気味に口元を緩めたのでした。
突然すみません。今後の予定を書かせていただきます。
このあとはもう1日マリィのお話を投稿させていただきまして、その後エピローグ。そしてその次の日より番外編といたしまして、作戦が失敗裏で起きていたことなどを、数回投稿させていただきます。
「…………え? テオ様……? え……っ? ここは、どこですの……?」
マリィが気が付くと、そこは広々とした草原。マリィはいつの間にか見覚えのない場所に立っていて、目の前にはテオがいました。
「ねえマリィ。ねえマリィ」
「は、はい。なんですの……?」
テオ様は、どこか様子がおかしい。壊れた機械みたい。
そう思いつつも、マリィは返事をして相手の目を見つめ返しました。
「ねえマリィ。ねえマリィ」
「す、すでに返事を、していますよ……? なん、ですの……?」
「もう止めちゃうの? もう止めちゃうの?」
「やめる……? なにを、ですか……?」
「決まってるじゃないか。ジュリエットの、婚約破棄作戦だよ」
にっこり。怖いくらいに穏やかな、満面の笑みが作られました。
「今日で、3回目の失敗だったっけ? もう諦めちゃうの? もう諦めちゃうの?」
「な……。ど……。どうして、それを……」
「俺は、ジュリエットの婚約者。ジュリエットが絡む事は、なんでも知っているさ。ねえマリィ、それじゃあつまらないよ。ねえマリィ、それじゃあつまらないよ」
じり、じり、と。テオは異様なにっこり笑顔のまま、一歩ずつ、ゆっくりと近づいてきます。
「もっと悪巧みをしてよ。もっと悪巧みをしてよ。俺に挑んできてよ。俺に挑んできてよ」
「ひ……っ。ひぃ……っっ」
「どんな作戦でも、対処してみせるからさ。どんな作戦でも、対処してみせるからさ。さあ、仕掛けてきてよ。しかけてきてよぉ……‼!」
「ひぎぃいいいいいいいいいいいいいいいい!? いああぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
テオの口角が異常な程に吊り上がり、声音はドロドロとした低いものへと変貌。その変化にたまらず悲鳴を上げ、マリィは背を向けて逃げ出しました。
「待ってよマリィ。待ってよマリィ。作戦、仕掛けてきてよ。作戦、仕掛けてきてよぉ……!」
「無理っ! 無理ですわっ! もう作戦はありませんのっ! ありませんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「マリィならすぐに、新しい作戦が閃くよ。待ってるから、考えて。待ってるから、考えてぇ……!」
「いやっ! 嫌ですわっ! おねがっ! お願いしますっ! こないでぇっ! 追ってこないでぇっ!!」
マリィの顔は、すでに涙まみれと鼻水塗れ。目と鼻から大量の液体を垂らしながら、必死に逃げます。
「ねえマリィ、物足りないよ。つまらないよ。諦めないで。諦めないでぇ……!」
「だっ、だから! むりぃっ! むりですわ!! 話を聞いてっ! きいてぇっ! 作戦はもう――きゃあっ!?」
動揺によって自分の足に足が当たってしまい、盛大に転倒。マリィは慌てて起き上がり再度走り出そうとするも、時すでに遅し。
「つかまぇたぁ」
いつの間にか、漆黒の異形と化していたテオ。彼はマリィの右足首を掴み、にたぁと不気味に口元を緩めたのでした。
突然すみません。今後の予定を書かせていただきます。
このあとはもう1日マリィのお話を投稿させていただきまして、その後エピローグ。そしてその次の日より番外編といたしまして、作戦が失敗裏で起きていたことなどを、数回投稿させていただきます。
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