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3 その後
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「翠スゴっ。別人みたいになってる!」
「学生レベルを超えて、プロだぜプロ~っ。何段階もレベルアップしてるよっ」
「えへへ。皆、ありがとう」
次の日の放課後。いつものように音楽室でピアノを弾くと、そこからはいつもとは大違い。親友の蜜柑(みかん)ちゃんと虹花(にじか)ちゃんから、絶賛してくれる声を一杯もらいました。
「昨日までとは、全然違ってるじゃん。一体なにがあったの?」
「あたしも気になる気になるっ。どんな秘密があんの?」
「別に、なにもないよ。特にはありません」
あのお店は、自分で探し出さないといけない――掲示板に他言禁止とあったので、ここで言うのは駄目。二人にも教えてあげたいけど、ごめんなさいです。
「は~、そっか。なら、ミドリンに眠る才能が開花したんだねぇ」
「あたしはそれもビックリだけど、一番ビックリしてるのはタイミングだよ。最後の大会前に覚醒するって、こりゃ運命ちゃんが『ピアニストになれぃ!』って言ってるんだろーね」
「そ、そうかなぁ? そうだと、嬉しいな」
本当は店主さんのおかげなんですけど、内緒ですからね。申し訳ないのですが、お話を合わせておきました。
「そりゃそうだよで、これだと受賞は確実! 間違いなしっ!」
「おまけに一番上も夢じゃなくって、音大への進学も認めてもらえそうだね。やったじゃん翠っ」
「蜜柑ちゃん虹花ちゃん、どうもです。けどけどコンテストに絶対はないし、他の参加者さんもお上手だから。油断も慢心もせずに、本番までみっちり練習します」
あの方が仰っていたように、溺れてしまうと全てが台無しになってしまいますからね。初心を忘れず、頑張っていきますっ。
私は折角手に入れた『宝物』を、決して無駄にはしません!
「学生レベルを超えて、プロだぜプロ~っ。何段階もレベルアップしてるよっ」
「えへへ。皆、ありがとう」
次の日の放課後。いつものように音楽室でピアノを弾くと、そこからはいつもとは大違い。親友の蜜柑(みかん)ちゃんと虹花(にじか)ちゃんから、絶賛してくれる声を一杯もらいました。
「昨日までとは、全然違ってるじゃん。一体なにがあったの?」
「あたしも気になる気になるっ。どんな秘密があんの?」
「別に、なにもないよ。特にはありません」
あのお店は、自分で探し出さないといけない――掲示板に他言禁止とあったので、ここで言うのは駄目。二人にも教えてあげたいけど、ごめんなさいです。
「は~、そっか。なら、ミドリンに眠る才能が開花したんだねぇ」
「あたしはそれもビックリだけど、一番ビックリしてるのはタイミングだよ。最後の大会前に覚醒するって、こりゃ運命ちゃんが『ピアニストになれぃ!』って言ってるんだろーね」
「そ、そうかなぁ? そうだと、嬉しいな」
本当は店主さんのおかげなんですけど、内緒ですからね。申し訳ないのですが、お話を合わせておきました。
「そりゃそうだよで、これだと受賞は確実! 間違いなしっ!」
「おまけに一番上も夢じゃなくって、音大への進学も認めてもらえそうだね。やったじゃん翠っ」
「蜜柑ちゃん虹花ちゃん、どうもです。けどけどコンテストに絶対はないし、他の参加者さんもお上手だから。油断も慢心もせずに、本番までみっちり練習します」
あの方が仰っていたように、溺れてしまうと全てが台無しになってしまいますからね。初心を忘れず、頑張っていきますっ。
私は折角手に入れた『宝物』を、決して無駄にはしません!
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