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私の食卓には、愚痴を聞いてくれる神様がいた。
しおりを挟む「…………ごちそうさまでした。美味しかったですっ」
「その顔を見てたら、よーく分かる。無事、元気が完全に蘇ったようだな」
「はいっ! 最高のお料理で更に充実して、明日もしっっかり頑張れますっ」
さっきまで0%付近だった元気度が、今は100%。充電、ばっちり完了です。
「七坂様のおかげで、もう大丈夫になりました。今日はお母さんに、嘘を言わずに連絡できますよ」
お母さんは心配性だから、毎日の電話で『充実してる』と誤魔化してた。今夜は仕事を始めて初めて、本音で話せる。
「その様子なら、もう大丈夫そうだな。……よし、そろそろ帰るとするか」
「ぁ。もう、帰られるんですね」
「これでも神様で、色々とあるんだよ。悪いな」
七坂様は肩を竦めて悪戯っぽく笑い、名残惜しそうにして立ち上がる。
「今夜は俺も、懐かしい顔を見れて楽しかった。次の機会――があったらいいが、そうなった時は梨奈が酷くモヤモヤしてる時だ。これに関しては、なんとも言えないな」
「あはは、そうですね。できるだけ前向きに進んでいくつもりですが、その……。もしもくじけそうになった時は、またお願いします」
「新入社員は、何かと大変だもんな。頑張れよ、梨奈」
歩み寄ってきてくれた七坂様は、私の頭にポンと手を載せ一笑。慈愛に満ちた目を柔らかく細め、光に包まれふわりと消えたのでした。
こうして私は神様に色々な意味で助けてもらい、次の日は当然――。周りの人達がビックリするくらい、生き生きと仕事をしたのでしたっ。
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