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第11話 箱の送り主 リュシエンヌ視点(2)
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「……貴方なら、贈り物を見て理解されているでしょう。僕は3人の行動を把握していて、黙々と証拠を収集させていました。あの3家を弱体化――あわよくば致命傷を与えればとの考えで、見て見ぬふりをしていたのです」
「はい。理解しています」
あれだけの証拠が集まっていたのに、『わたし』に助けの手が伸びてくることは一度もなかった。それはそういうことになる。
「今後もそのまま集め続けるつもりだった。けれどその感情が芽生えたことによって、変わったのですね?」
「……そうなんだよ。『メリットがなくたっていい! これまで集めて来たものが無駄になってもいい! これを渡せ!』。僕の心が激しく主張して来て、やがて僕自身も居ても経ってもいられなくなる。そうしないといられなくなって、あの行動に至ったんだ」
「…………そう、なのですね……」
「それが、1つめの感情。2つめの感情は、『貴族に対する疑問』なんだよ」
自分の家の利益のために、他者を利用する。『わたし』が苦しんでいてもそんなのは関係なく、知らないフリをして攻撃材料を集め続ける。
それは貴族にとって当たり前の行動で、特に中~上位貴族は誰だっておこなう。日本人にしてみたら非常におかしな考えだけど、この世界の人間にとっては当たり前のもの。
なのに――。
急に、ソレがおかしいと感じるようになった。
自分が利益を得るために、他者の苦しみを見て見ぬふりしていいのか? いいはずがないだろう! よせ!!
情けないとは思わないのか!? イジメられている者の気持ちを考えみろ! 放置なんていけない!
リュシエンヌ・ミラレイティアの件だけじゃない! その他の現在進めている様々な狡猾な収集も今すぐ止めるべきだ!
恥を知れ!!
そんな風に感じるようになったそう。
「洗脳ではなく、特別なことがなにもないのに突然このようになる。すべてを肯定する自分がいる。それが不思議でたまらなくて、その答え、理由を知りたくなった」
「……だから、あたし、なのですね?」
「この感情の中心となっている、君。君に話を聞けば、進展があると思ったんだ。……ミラレイティアさん。僕は貴方を知らないけれど、貴方はどうですか? 僕について、なにか知っていませんか?」
…………。
あたしもこの方については、なにも知らない。
((………………ただ))
ただ――
「はい。理解しています」
あれだけの証拠が集まっていたのに、『わたし』に助けの手が伸びてくることは一度もなかった。それはそういうことになる。
「今後もそのまま集め続けるつもりだった。けれどその感情が芽生えたことによって、変わったのですね?」
「……そうなんだよ。『メリットがなくたっていい! これまで集めて来たものが無駄になってもいい! これを渡せ!』。僕の心が激しく主張して来て、やがて僕自身も居ても経ってもいられなくなる。そうしないといられなくなって、あの行動に至ったんだ」
「…………そう、なのですね……」
「それが、1つめの感情。2つめの感情は、『貴族に対する疑問』なんだよ」
自分の家の利益のために、他者を利用する。『わたし』が苦しんでいてもそんなのは関係なく、知らないフリをして攻撃材料を集め続ける。
それは貴族にとって当たり前の行動で、特に中~上位貴族は誰だっておこなう。日本人にしてみたら非常におかしな考えだけど、この世界の人間にとっては当たり前のもの。
なのに――。
急に、ソレがおかしいと感じるようになった。
自分が利益を得るために、他者の苦しみを見て見ぬふりしていいのか? いいはずがないだろう! よせ!!
情けないとは思わないのか!? イジメられている者の気持ちを考えみろ! 放置なんていけない!
リュシエンヌ・ミラレイティアの件だけじゃない! その他の現在進めている様々な狡猾な収集も今すぐ止めるべきだ!
恥を知れ!!
そんな風に感じるようになったそう。
「洗脳ではなく、特別なことがなにもないのに突然このようになる。すべてを肯定する自分がいる。それが不思議でたまらなくて、その答え、理由を知りたくなった」
「……だから、あたし、なのですね?」
「この感情の中心となっている、君。君に話を聞けば、進展があると思ったんだ。……ミラレイティアさん。僕は貴方を知らないけれど、貴方はどうですか? 僕について、なにか知っていませんか?」
…………。
あたしもこの方については、なにも知らない。
((………………ただ))
ただ――
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