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第9話 出発して3日後~到着~ エレーヌ視点(1)
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「……………………ここが、ロッピアンヌ湖。綺麗……っ」
お屋敷を発ってから、およそ3日後。私たちはようやく目的地にたどり着き、日光を受けてキラキラと輝くブルーの水面を、旅仲間の侍女と護衛と共に眺めていました。
祖国・サンリ―ファルとこの国・レヴァンヌは隣接していますが、ウチのお屋敷とロッピアンヌ湖がある位置の関係で、かなりの距離がありました。そのためここに着くまで2泊も必要で、しかもその日の午後3時着――計53時間近くもかかる、長旅となってしまったのです。
「お嬢様。周囲はわたくしどもが警戒しておりますので、心置きなく、のんびりとお過ごしくださいませ」
「……厳守。反故には致しません」
「メイル、ミア、ありがとうございます。では、遠慮なく楽しませてもらいますね」
と、2人には返しましたが、のほほんまったりと過ごすことはできません。ここロッピアンヌ湖を訪れた一番の目的は、あの出来事が発生した理由を確かめる、なのですから。
((お父様とお母様が用意してくださった、資料に触れた瞬間……。あの時の衝撃は、指をつたって心の奥まで――魂にまで届いた。わたくしである部分に、強く作用したんですもの。恐らくここに、前世に関わる何かがあるはずだわ))
そんな推測がある私は、早速調査をスタート。かなりの広さがあるロッピアンヌ湖の周辺を歩き回り、手掛かりはないかを調べてゆきます。
((ここには……………………。駄目ですね。感じるものは、なにもありません))
全体を四等分して、まずは今いる南に位置するエリア。ここを隅から隅まで確認してみたものの、あの衝撃に準じる反応はありませんでした。
「? エレーヌお嬢様? もうよろしいのですか?」
「はい、この辺りは満足できました。次は、別の場所を楽しみたいと思います」
「……御意。お嬢様、お次はどちらに向かわれますか?」
「そう、ですね…………。今度は、右に移動してみます」
次の捜索は東エリアで、お父様とお母様の情報によると、そこには祠のようなものがあるみたい。なのでそこを目指し、着くとそちらの前で目を瞑ってみます。
((…………………………………。違い、ますね。ノエル・グレット絡みのものは、何も感じません))
数分間その状態を維持したり、少し触れてみたりしたものの、反応は一切なし。非常に神聖な印象のある力を感じましたが、前世とは無関係な清らかな場所だったようです。
((その周りにも、気になる点はありませんでしたし……。北側に、移動しましょう))
そうして3つめのエリアに入り、みたび隅々までチェックをします。
…………ですがやっぱり、新たな発見はありません。どこにもノエルに関係した違和感を覚えるところはなく、小さく息を吐いて最後のエリアに足を踏み入れました。
((あのように感じたのですから、必ずロッピアンヌ湖に何かがある。となると…………あるのは、このエリアのどこかですね))
そんな理由で、これまで以上に入念に調査を行います。
歩いて、見つめて、歩いて、見つめて。この2つを今まで以上にたっぷりと、50分近く行(おこな)って――
((え……? そんな……。なにも、見つからない……?))
――その作業を終えた私は、呆然と立ち尽くしていました。
あの資料に触れた際に、あんなに激しいものを感じたのに……。ロッピアンヌ湖の、どこにもない…………?
お屋敷を発ってから、およそ3日後。私たちはようやく目的地にたどり着き、日光を受けてキラキラと輝くブルーの水面を、旅仲間の侍女と護衛と共に眺めていました。
祖国・サンリ―ファルとこの国・レヴァンヌは隣接していますが、ウチのお屋敷とロッピアンヌ湖がある位置の関係で、かなりの距離がありました。そのためここに着くまで2泊も必要で、しかもその日の午後3時着――計53時間近くもかかる、長旅となってしまったのです。
「お嬢様。周囲はわたくしどもが警戒しておりますので、心置きなく、のんびりとお過ごしくださいませ」
「……厳守。反故には致しません」
「メイル、ミア、ありがとうございます。では、遠慮なく楽しませてもらいますね」
と、2人には返しましたが、のほほんまったりと過ごすことはできません。ここロッピアンヌ湖を訪れた一番の目的は、あの出来事が発生した理由を確かめる、なのですから。
((お父様とお母様が用意してくださった、資料に触れた瞬間……。あの時の衝撃は、指をつたって心の奥まで――魂にまで届いた。わたくしである部分に、強く作用したんですもの。恐らくここに、前世に関わる何かがあるはずだわ))
そんな推測がある私は、早速調査をスタート。かなりの広さがあるロッピアンヌ湖の周辺を歩き回り、手掛かりはないかを調べてゆきます。
((ここには……………………。駄目ですね。感じるものは、なにもありません))
全体を四等分して、まずは今いる南に位置するエリア。ここを隅から隅まで確認してみたものの、あの衝撃に準じる反応はありませんでした。
「? エレーヌお嬢様? もうよろしいのですか?」
「はい、この辺りは満足できました。次は、別の場所を楽しみたいと思います」
「……御意。お嬢様、お次はどちらに向かわれますか?」
「そう、ですね…………。今度は、右に移動してみます」
次の捜索は東エリアで、お父様とお母様の情報によると、そこには祠のようなものがあるみたい。なのでそこを目指し、着くとそちらの前で目を瞑ってみます。
((…………………………………。違い、ますね。ノエル・グレット絡みのものは、何も感じません))
数分間その状態を維持したり、少し触れてみたりしたものの、反応は一切なし。非常に神聖な印象のある力を感じましたが、前世とは無関係な清らかな場所だったようです。
((その周りにも、気になる点はありませんでしたし……。北側に、移動しましょう))
そうして3つめのエリアに入り、みたび隅々までチェックをします。
…………ですがやっぱり、新たな発見はありません。どこにもノエルに関係した違和感を覚えるところはなく、小さく息を吐いて最後のエリアに足を踏み入れました。
((あのように感じたのですから、必ずロッピアンヌ湖に何かがある。となると…………あるのは、このエリアのどこかですね))
そんな理由で、これまで以上に入念に調査を行います。
歩いて、見つめて、歩いて、見つめて。この2つを今まで以上にたっぷりと、50分近く行(おこな)って――
((え……? そんな……。なにも、見つからない……?))
――その作業を終えた私は、呆然と立ち尽くしていました。
あの資料に触れた際に、あんなに激しいものを感じたのに……。ロッピアンヌ湖の、どこにもない…………?
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