前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします

柚木ゆず

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番外編その2 1年後~パーティーで~ 俯瞰視点(1)

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「わたくし、まだ目に焼き付いていますわ」
「私もです。お綺麗でした」
「1年の間にますます綺麗になられて、それに」
「幸せに満ちた、あの笑顔。お姿も表情も、忘れられませんわ」

 今日は王立『フェアレミレス学院』の、197回目の創立記念日。午前9時~15時は、在学生による記念パーティー。17時~21時はOBOGによる記念パーティーとなっており、去年卒業したコレット達4人は会場内で微笑み合っていました。
 現在彼女たちが話題にしているのは、日程が合わずこの会に参加できなかった人のこと。隣国レヴェンヌにて2日前に開かれた結婚式によって、エレーヌ・ハーラントとなった『親友』のことでした。

「キラキラとされていて……。あのシーンを、永久に記録しておきたいと思いましたわ」
「そう思わずには、いられませんよね」
「素敵な光景でした。こちらまで、幸せな気持ちになるものでしたよね」
「ええ。……エレーヌ様、ノエル様。再会できて、よかった……」

 もちろんコレット、イザベル、エステル、ゾエは親友として招待をされており、今日は結婚式が終わって初めて4人が集合する日。ですので他のOBOGへの挨拶を済ませたコレット達は、改めて感動に浸っていたのでした。

「世界と多くの時を超えて、再び結ばれる。素敵ですわよねぇ」
「はい、とても素敵でした。ですので、その…………」
「ふふ、わたしも同じですわ。エレーヌ様のように、恋をしたくなってしまいましたわ」
「あのお姿をお顔を見たら、そうなってしまいますわよね」

 まるで光を受けたダイヤモンドのような、眩しく美しく輝く表情。エレーヌの破顔とその際に放っていた雰囲気によって、4人はそう感じるようになっていたのです。

「わたくしもエレーヌ様のように、幸せに包まれたいですわ。……ただ――」
「それは、叶いそうにはありませんわね」

 コレットに頷きを返したイザベルは、苦笑いを浮かべながら場内を見回しました。
 学院を卒業して1年、19歳。この年齢になる頃にはほとんどの人間が最低でも交際を行っている状況で、周囲にいる人々はほぼ全員に『いい人』がいる状態です。
 それに、なにより――

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