婚約破棄したその場から、ざまぁは始まっていました

王国随一の名門、アルファルド公爵家の令嬢シャウラは、
ある日、第一王子アセルスから一方的に婚約を破棄される。

理由はただ一つ――
「平民出身の聖女と婚約するため」。

だが、その“婚約破棄したその場”で、ざまぁはすでに始まっていた。

シャウラは泣かず、怒らず、抗議もしない。
ただ静かに席を立っただけ。

それだけで――
王国最大派閥アルファルド派は王子への支持を撤回し、
王国最大の商会は資金提供を打ち切り、
王太子候補だったアセルスは、政治と経済の両方を失っていく。

一方シャウラは、何もしていない。
復讐もしない。断罪もしない。
平穏な日常を送りながら、無自覚のまま派閥の結束を保ち続ける。

そして王国は、
“王太子を立てない”という前代未聞の選択をし、
聡明な第一王女マリーが女王として即位する――。

誰かを裁くことなく、
誰かを蹴落とすことなく、
ただ「席を立った」者だけが、最後まで穏やかでいられた。

これは、
婚約破棄から始まる――
静かで、上品で、取り返しのつかないざまぁの物語。

「私は何もしていませんわ」
それが、最強の勝利だった。
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